カテゴリー「音楽、映画、読書」の記事

2017年7月20日 (木)

ジョン・ウィック

 キアヌ・リーヴスが「マトリックス」ばりの流れるようなアクションで殺し屋を演じる映画「ジョン・ウィック」は、2014年に第1作が公開され、現在その続編が公開されている。かつて裏社会で活躍したNo.1の殺し屋ジョン・ウィック(リーヴス)は、ヘレンとの出会いをきっかけに殺し屋稼業から引退し、幸せな日々を送っていた。しかし、愛する妻ヘレンが病死し、ヘレンが遺してくれた子犬も強盗に殺されたことによって、生きる希望を失ってしまう。ウィックは、子犬を殺したのがかつての依頼主ヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子ヨセフであったことを知ると、ヨセフへの復讐のため裏社会に戻ることを決意する。ウィックの実力をよく知るヴィゴは争いを避けようとするが、復讐心に燃えるウィックはヴィゴの呼びかけに応えず、2人は全面対決へと進んでいく。まあしかし、ウィックは引退したとはいえ裏社会No.1だ。襲ってくる手下どもをバッタバッタと倒していく。危機に陥ったときも、友人の殺し屋マーカス(ウィレム・デフォー)に助けられる。ヴィゴもバカ息子を守るためウィックを敵に回そうなんて考えなければよかったのに。バカ息子が組織のボスを継いでも組織がつぶれるだけなんだから。あと、殺し屋専門のコンチネンタル・ホテルとか掃除屋とか、裏社会の一端がのぞけるのもおもしろい(この映画はフィクションです)。

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2017年7月19日 (水)

マーティン・ランドー

 アメリカの俳優マーティン・ランドーが死去したとの報。ランドーの当たり役はテレビドラマ「スパイ大作戦(MISSION:IMPOSSIBLE)」の準主役 変装の名人ローラン・ハンドだった。「スパイ大作戦」には当時の妻バーバラ・ベインもレギュラー出演していて、IMFリーダー ジム・フェルプス役のピーター・グレイブスも含めまさに黄金メンバーを形成していた。トム・クルーズ主演でリメイクした映画「ミッション:インポッシブル」の主役名イーサン・ハントは、もちろんローラン・ハンドからとったものだろう。ランドーは同時期に人気を博したテレビドラマ「宇宙大作戦(STAR TREK)」のミスター・スポック役を断って「スパイ大作戦」に出演したそうだが、ミスター・スポック役を引き受けたレナード・ニモイは、ランドー降板後の「スパイ大作戦」にも出演している。しかし、「スパイ大作戦」での存在感は、やっぱりランドーがニモイを上回っていたと思う。

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2017年7月17日 (月)

フォース・プラネット

 人口爆発や環境悪化などによって、いずれ人類は他の惑星に移住しなければならなくなるのではないかという話があるが、これは決してSFの世界だけの話ではない。おそらくその有力な候補になるのは火星だろうが、もちろんそのままでは人類が住めるような環境ではない。火星の場合、もっと大気の濃度や温度を上げる必要がある。このように、他の惑星を人類が住める環境に改造することをテラフォーミング(地球化)という。マーク・ストロング主演の映画「フォース・プラネット」は、火星テラフォーミング計画の第一歩を踏み出すために、たった一人で人類初の有人火星飛行に挑む男の物語だ。ウィリアム・スタナフォース船長、そして少し遅れてエイミー・マドックス船長の2人は、火星まで270日の旅に出発するが、スタナフォース船長は水生成装置故障というトラブルに見舞われ、マドックス船長に至っては計画断念に追い込まれてしまう。地球帰還を命じられたスタナフォース船長だが、なんとか水を確保して火星への飛行を続ける。このあたりはひたすらストロングの孤独な一人芝居が続くが、実際に火星に行こうとしたら孤独に耐えられる者じゃないとダメだろう。マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」と同じテーマを扱った作品だが、本作はちょっとマニアックで地味かも。

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2017年7月13日 (木)

ロボコップ(2014)

 人気映画「ロボコップ」シリーズは、2014年に同じタイトルでリメイクされた。主役のアレックス・マーフィー役はジョエル・キナマンというあまり有名でない俳優だが、デトロイトの巨大企業オムニ社のCEOにバットマンのマイケル・キートン、ロボコップを開発したノートン博士にゲイリー・オールドマン、オムニ社と結託したTV司会者にジェダイマスターのサミュエル・L・ジャクソンをキャスティングしている。オムニ社は、本来はアメリカ国内への軍事ロボットの導入を進めようとしているのだが、感情を持たないロボットへの世論の拒否反応が強いため、まずは人間の頭脳と機械の体を融合させたロボコップを生み出す。しかし、戦闘能力という点では、ロボコップはロボットに劣ることが明らかになった。オムニ社は、ロボコップの感情を抑制し、性能アップに成功する。感情を失い、ロボットのようになるロボコップ。しかし、ロボコップは、もとはといえば正義感の強い警察官マーフィーだ。ロボコップの存在が邪魔になったオムニ社は、ロボコップを抹殺しようとするが、ロボコップは感情を取り戻し、ロボットとの戦いにも勝利、オムニ社の野望を粉砕するのだった。

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2017年7月11日 (火)

消されたヘッドライン

 政治家のスキャンダルというのは古今東西決して絶えないものだが、映画「消されたヘッドライン」は、政治家のスキャンダルを追う新聞記者が、その裏に隠された陰謀を暴いていく物語だ。ワシントン・グローブ紙の記者カル・マカフリー(ラッセル・クロウ)と国会議員スティーヴン・コリンズ(ベン・アフレック)、そしてその妻アン・コリンズは学生時代からの親友だ。コリンズ議員はポイントコープという民間軍事会社の疑惑を調査しているが、ある日、コリンズのスタッフの女性が地下鉄のホームで転落死する。はは〜ん、これはポイントコープがコリンズを陥れようとする話だなぁという感じでストーリーが展開していくのだが、そう単純でもなかった。ところで、アメリカでは民間軍事会社がけっこう活動していて、有名なところでは旧ブラックウォーターUSA社などがある。映画「特攻野郎AチームTHE MOVIE」にも、ブラックフォレストなる民間軍事会社が登場してたっけ。

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2017年7月10日 (月)

本能寺の変 431年目の真実

 本能寺の変といえば、天下統一を目前にした織田信長が、家臣 明智光秀の謀反によって討たれた事件としてあまりにも有名だ。しかし、本能寺の変にはいまなお解明されない謎があり、それゆえ日本史上屈指の人気を誇っている。本能寺の変を題材にした本は数多いが、「本能寺の変 431年目の真実」の著者 明智憲三郎は、その名のとおり光秀の末裔だという。著者は歴史学者ではないが、さまざまな根拠に基づいて本能寺の変の謎解きを進めていく。その中には、本能寺の変の直前、光秀が愛宕山で催した連歌の会で詠んだという有名な発句「ときは今 あめが下しる 五月かな」が改ざんされたことも指摘されている。後世に伝えられる歴史というのは勝者の歴史であり、勝者にとって都合の悪い事実は隠蔽され、罪はすべて敗者に押しつけられるというのは、むべなるかな、だろう。なんといっても、21世紀になったいまも、民主主義国家日本の権力者の中に、平気でうそをつく連中がいるのだから。

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2017年7月 9日 (日)

ロビイストの陰謀

 アメリカの議会ではロビー活動が盛んで、ロビイストと呼ばれる人たちがたくさんいる。日本だとこれが口利き屋とか政治ブローカーなどと陰口をたたかれ、いかがわしいものとして見られがちだが、アメリカのロビイストはちゃんと市民権を得ているようだ。まあそれでも、アメリカのロビイストにもいかがわしい連中がいるようで、ブッシュ政権時にはジャック・エイブラモフという大物ロビイストによる詐欺事件が起きている。ケヴィン・スペイシー主演の映画「ロビイストの陰謀」は、そのエイブラモフ事件を描いた物語だ。エイブラモフは映画プロデューサーをやったこともある映画好きだそうで、本作でもスペイシーが「ゴッドファーザー」や「タクシードライバー」などのセリフをしゃべるシーンがある。それはともかく、本作でのエイブラモフ一味はロビイストというよりちょっとマヌケな詐欺師で、そんなことやったらいつか逮捕されるに決まってるだろ〜という展開だ。本当のワルはもっと静かに悪事を働いてるんじゃないだろうか。

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2017年7月 8日 (土)

ゴルゴ13×外務省

 外務省HPで連載していたゴルゴ13×外務省「中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」がコミック本となった。テロが中東や北アフリカのみならず、欧米やアジアにも拡散し、在外邦人もその標的となる中、在外邦人の安全対策のために外務大臣がゴルゴ13に協力を要請したということで、外務省HPでは全13話からなる。ゴルゴ13ファンにとっては楽しい企画で、外務省もなかなかやるじゃないかという感じだ。ぼくとしては、依頼主である外務大臣が最後に裏切り、ゴルゴ13に始末されるのではないかと期待、じゃなくおそれていたが、外務大臣も裏切りは許さないというゴルゴ13のルールは熟知していたようだ。夏休みで海外に出かける人は読んでおいた方がいいだろう。

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2017年7月 6日 (木)

平将門と東国武士団

 10世紀半ばに起きた平将門の乱は、京都の朝廷に対し、東国国家樹立をめざした動乱だった。将門は敗れたが、将門を討った藤原秀郷や平貞盛、そして平良文や源経基らの子孫は、東国を中心に勢力を広げていく。将門の乱の後、鎌倉幕府樹立までに起きた大きな事件としては、平忠常の乱、前九年・後三年の役、そして保元・平治の乱があるが、これらの事件では、将門の乱の登場人物の子孫たちが主役を演じた。鈴木哲雄の「動乱の東国史第1巻 平将門と東国武士団」は、そうした中世東国史の中の、将門の乱とその後にスポットライトを当てた本だ。将門の乱から始まった東国国家樹立の夢は、鎌倉幕府、そして江戸幕府開幕で結実する。将門の乱から千年以上が経つが、将門の首塚はいまも首都東京のど真ん中にある。

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2017年7月 4日 (火)

マリアンヌ

 二重スパイ(ダブル・エージェント)というのは小説や映画にはもってこいの素材だが、たいていは悲劇的な結末が待っている。ダブル・クロス(裏切り)の代償は重いのだ。ブラッド・ピット&マリオン・コティヤール主演の映画「マリアンヌ」は、第2次世界大戦中、イギリスの秘密諜報員マックス・ヴァタン(ピット)とフランスのレジスタンス マリアンヌ・ポーセジュール(コティヤール)が、モロッコのカサブランカで出会うところから物語が始まる。2人は、カサブランカにいるナチス高官を暗殺するため、夫婦になりすますのだが、やはりというか恋に落ちる。なんてったってハンフリー・ボガート&イングリッド・バーグマンの映画「カサブランカ」の舞台カサブランカだもんね。ミッションは成功、2人はロンドンで結婚し、娘アナを授かるなど、しばし幸福な時間を過ごす。しかし、スパイの世界は非情だ。ナチスの手はマリアンヌへと伸び、彼女はドイツのスパイだという疑いをかけられてしまう。自らの任務と愛する妻マリアンヌとの間で苦悩するマックス。2人を待ち受けていたのは、悲しい運命だった。

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