カテゴリー「音楽、映画、読書」の記事

2024年5月14日 (火)

イコライザー THE FINAL

 世の極悪人を完全抹消する仕事請負人「イコライザー」シリーズ第3作「イコライザー THE FINAL」は、イタリアが舞台だ。元CIAのトップエージェント ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、シチリアでの仕事中に負傷、海沿いの田舎町で助けられる。何もいわずに身内のように看病する医者や温かく接してくれる町の人たちに囲まれ、マッコールはいつしかこの町を安住の地にしようと考え始める。しかし、この町を一大リゾート地にしようと目論んでいるマフィアが町を荒らし始め、マッコールはマフィアとの戦いに巻き込まれていく。一方、マッコールからの匿名の通報でテロリストの情報をつかんだCIA捜査官エマ・コリンズ(ダコタ・ファニング)は、シチリアで捜査を開始、療養中のマッコールにたどり着く。いつもながら鮮やかに極悪人どもを抹消していくマッコール、本作を最終章とするのはまだ早いんじゃないか。

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2024年5月10日 (金)

シュガー

 コリン・ファレル主演のApple TV+「シュガー」は、私立探偵ジョン・シュガーの活躍を描いた物語だ。ロサンゼルスの私立探偵シュガーは、東京での仕事を終えて帰国するや、ハリウッドの伝説的プロデューサー ジョナサン・シーゲルの依頼を受ける。シーゲルの孫娘オリヴィアが謎の失踪を遂げたことから、その居所を突き止めてほしいというのだ。シュガーは独特の美学を持ち、暴力も嫌っているが、凄腕の探偵だ。捜査の過程でシュガーは、シーゲル家の秘密を知ることになるが、同時に自らが抱える秘密にも対峙しなければならなくなる。古きよきアメリカの刑事ドラマといった雰囲気で、これはなかなかおもしろそうだ。

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2024年5月 9日 (木)

ゴジラ都庁襲撃

 東京都庁第1本庁舎をキャンバスに、光と音で多彩なアートを表現するプロジェクションマッピングに、ゴジラが登場した。「ゴジラ」(1984)で新宿に出現したゴジラは、「ゴジラVSキングギドラ」(1991)で再び新宿に登場、竣工間もない都庁も破壊されてしまう。それから33年の歳月を経て、再建?された都庁を、再びゴジラが襲撃するという物語だ。GW中とあって、外国人観光客を含む大勢の観客が見物していた。

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2024年4月30日 (火)

生きる LIVING

 余命半年の末期ガンを宣告された役人が、自分の人生を見つめ直し最期の時を生きる姿を描いた映画「生きる LIVING」は、黒澤明の映画「生きる」を、イギリスを舞台にリメイクした作品だ。1953年のロンドン、公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。市民課の課長を務めるウィリアムズは、まさしく「お役所仕事」を象徴するような仕事ぶりで単調な日々を送る。そんなある日、ウィリアムズは医師から、末期ガンで余命半年であるという宣告を受ける。失意の中、ウィリアムズは役所を無断欠勤し、海辺のリゾートでバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。ロンドンに戻り、街を徘徊していたところ、かつての部下マーガレットに偶然会う。マーガレットは役所が合わないといってやめ、カフェで働いていた。副店長になれると思って転職したマーガレットもまた、失意の中にあったが、ウィリアムズはマーガレットの明るく前向きな姿勢をみて、役所に復帰する。不器用な堅物公務員を演じるナイの姿を見ていると、なんか高倉健さんを思い出すなぁ。

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2024年4月29日 (月)

バビロン・ベルリン

 ドイツの作家フォルカー・クッチャー原作の歴史警察小説「ゲレオン・ラート警部」シリーズをドラマ化した「バビロン・ベルリン」は、シーズン1・8話、シーズン2・8話、シーズン3・12話が配信されている。第1次世界大戦中のトラウマでPTSDに苦しむモルヒネ中毒のラート警部(フォルカー・ブルッフ)と、貧しい家庭の出ながらたくましく生きるシャルロッテ・リッター(リヴ・リサ・フリース)が、ヴェルサイユ条約に反して再軍備を進める「黒い国防軍」などの陰謀に巻き込まれながら、さまざまな事件の捜査に当たっていく。本作はストーリーのおもしろさに加え、1929年のベルリンを再現したという映像もいい。シーズン4の配信が待ち遠しい。

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2024年4月23日 (火)

ARGYLLE/アーガイル

 映画「キングスマン」シリーズをヒットさせたマシュー・ヴォーン監督作品「ARGYLLE/アーガイル」は、現実と空想が交差しながら展開するスパイ映画だ。凄腕エージェントが主人公のベストセラー小説「アーガイル」シリーズの作者エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は、自宅で愛猫アルフィーと過ごすのが至福の時という平和主義者。第5巻を書き終えたエリーは、母ルースと会うために列車に乗る。しかし、列車内のエリーを狙って次々と刺客が登場、謎の男エイダン・ワイルド(サム・ロックウェル)がこれらを撃退する。この間エリーの目には、ワイルドとアーガイル(ヘンリー・カヴィル)の姿が二重写しになる。なんとか列車を脱出した後、ワイルドはエリーに、「アーガイル」シリーズの内容が実在の悪の組織ディヴィジョンと一致していること、ディヴィジョンがエリーを狙っていることを説明、2人はロンドンに向かう。しかし、ワイルドもまたエリーを狙う刺客であると思い込んだエリーは、必死の逃亡を図る。というわけでエリーは、平和な日々から一転、ディヴィジョンに追われつつ、ディヴィジョンの秘密を記録したマスターファイルを探すという小説さながらの危険なミッションに身を投じるが、事実は小説より奇なり、だった。S.H.I.E.L.Dニック・フューリー長官役のサミュエル・L・ジャクソンが、CIA元副長官を演じている。

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2024年3月22日 (金)

アコライト

 「スター・ウォーズ」新ドラマシリーズ「アコライト」の予告編が解禁された。エピソード1の100年前、ジェダイの黄金期を舞台に、銀河の謎とダークサイドの勃興、そしてシスの台頭を追うオリジナルドラマシリーズだ。「アコライト」とは、キリスト教でミサの際に司祭につきそう侍者のことを意味するそうだ。予告編では、ジェダイマスターが若きパダワンにフォースを教える姿が描かれ、最後は赤いライトセーバーを操る謎の人物が登場する。エピソード1の100年前ということは、シーヴ・パルパティーンはまだ生まれていないはずなので、そのマスターだったダース・プレイガスが登場するのだろうか。900年も生きたヨーダはすでにジェダイ評議会の最高幹部だったはずで、当然その姿が描かれるんだろう。

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2024年3月20日 (水)

EACH TIME

 大瀧詠一のアルバム「EACH TIME」が、発売40周年を迎えた。1984年3月21日にリリースされたこのアルバム、当初はLPとカセットテープが発売され、6月にはCDも発売された。ぼくも当時、「A LONG VACATION」とともにLPを買い、以後CDやiTunesに移行しつつ、何十回、何百回と聴きこんだ。いまも夏が近づくと、真っ先に「夏のペーパーバック」のメロディーが思い浮かぶ。

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2024年3月14日 (木)

THX-1138

 ジョージ・ルーカスのデビュー作「THX-1138」は、コンピューターが支配する25世紀の超管理社会を描いた物語だ。人間は名前ではなく登録番号で呼ばれ、精神抑制剤の影響で感情も失われていた。THX-1138(ロバート・デュヴァル)は、ルームメイトのLUH-3417と単調な日常生活を送っていたが、ある日、2人とも精神抑制剤を服用しなかったため、愛情が芽生えてしまう。2人はこの世界からの脱出を考えるが、SEN-5241(ドナルド・プレザンス)が密告、当局に連行されてしまう。裁判で有罪となって投獄されたTHX-1138は、LUH-3417を求めて逃亡、ロボット警察官に追われることになる。ジョージ・オーウェルのディストピア小説「1984年」や映画「マトリックス」の世界観とも重なる重苦しい物語だ。ルーカスは本作の後に「アメリカン・グラフィティ」を成功させ、いよいよ「スター・ウォーズ」の制作に取りかかる。

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2024年3月12日 (火)

オッペンハイマー

 映画「オッペンハイマー」がアカデミー賞7部門を受賞した。アメリカの原爆開発計画「マンハッタン計画」を指揮した物理学者ロバート・オッペンハイマーを主役にした本作には、アルベルト・アインシュタインやニールス・ボーア、ヴェルナー・ハイゼンベルク、エンリコ・フェルミ、ハンス・ベーテ、リチャード・ファインマンといった名だたる物理学者たちが登場する。オッペンハイマー自身の人生も非常に興味深いが、他の物理学者がどのように描かれているかも興味深い。とりわけ、博士号を取得したばかりで理論グループに抜擢されたファインマンが、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」などの伝記で触れているエピソードが描かれていればおもしろいのだが、陽気でユーモアあふれるキャラクターであるファインマンは、本作の雰囲気には合わないかな。

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