カテゴリー「音楽、映画、読書」の記事

2017年8月17日 (木)

COME ALONG 3

 山下達郎の最新アルバム「COME ALONG 3」は、夏をイメージしたタツロー・サウンドを小林克也のDJがついなでいくコンセプト・アルバムだ。「COME ALONG」シリーズはもともと販売促進用につくられた山下達郎「非公認」アルバムだったそうだが、「COME ALONG 3」は自らが制作した「公認」アルバムだ。ジャケットを描いているのはイラストレーターの鈴木英人で、これがまたいかにも夏らしい。ぼくが大学生のときによく聴いていた(いまでもよく聴いてるが)曲もあり、まさに「日本のOldies but Goodies」だ。

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2017年8月15日 (火)

ローン・レンジャー

 昔、「インディアンうそつかない」というセリフが流行ったが、このセリフの主はアメリカの人気ドラマ「ローン・レンジャー」に登場するインディアン トントだ。マスクをつけた謎の男ローン・レンジャーは、白馬シルバーを従え、トントとともに正義のために戦うヒーローなのだ。「ローン・レンジャー」誕生は1933年と古く、アメリカではラジオドラマから始まってコミック、テレビドラマ、さらには何度も映画化されている。2013年の映画「ローン・レンジャー」は、ジョニー・デップがトントを演じ、ローン・レンジャー(アーミー・ハマー)よりもトントが主役という感じになっている。この映画、興行的には失敗に終わったそうだが、ぼく自身はなかなか楽しめた。たぶん、ほとんど記憶にはないが、子どもの頃にテレビドラマを観たことがあり、テーマ曲の「ウィリアム・テル序曲」が記憶を呼び戻そうとしていたんだろう。ハイヨー、シルバー!

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2017年8月 7日 (月)

パッセンジャー

 われわれの太陽にも寿命がある。いまから50億年後、太陽は進化の最終段階に達し、赤色巨星、そして白色矮星へと変化し、宇宙の暗闇の中に消えていくと考えられている。そのとき地球は、赤色巨星となった太陽に飲み込まれてしまうかもしれない。もし人類がまだ絶滅してなければ、居住可能な惑星を発見し、移住しようと考えるだろう。映画「パッセンジャー」も、人類が新たなる居住地を探し、宇宙船アヴァロンで120年間の旅に出る物語だ。アヴァロンはAI(人工知能)がすべてをコントロールする豪華宇宙船で、乗客5000人のみならず、クルーも全員冬眠していたが、出発から30年後にトラブルが発生、エンジニアのジム・プレストン(クリス・プラット)がただ1人目覚めてしまった。絶望的な気持ちのまま1年が過ぎるが、ジムはカプセルで眠る美女オーロラ・レーン(ジェニファー・ローレンス)に一方的に恋をしてしまい、さんざん悩んだあげくカプセルを故障させ、オーロラを起こしてしまう。最初は絶望的な気持ちになったオーロラだが、まもなく2人は恋に落ちる。しかし、幸せは長くは続かない。ジムはオーロラに真相を知られてしまうのだ。激しくジムを拒絶するオーロラ。一方で、アヴァロンのトラブルは日に日に深刻なものになっていた。ローレンス・フィッシュバーンがクルーの1人としてちょっと活躍するほか、アンディ・ガルシアが船長役で顔見せしている。

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2017年8月 6日 (日)

ドクター・モローの島

 イギリスのSF作家H・G・ウェルズの小説「モロー博士の島」は、絶海の孤島でマッド・サイエンティストが恐るべき研究をしているという話で、何度か映画化された。このうち1977年の映画「ドクター・モローの島」では、ドクター・モローをバート・ランカスターが演じている。20世紀はじめ、太平洋上で沈没した船からボートで脱出したアンドリュー・ブラドック(マイケル・ヨーク)ら3人は、ある孤島に流れ着いたが、生き残ったのはブラドック1人だった。ブラドックが目を覚ますと、そこはドクター・モローという謎めいた人物の屋敷だった。モローは助手のモンゴメリー、美しい女性マリア、そして何人もの異形な姿をした召使いとともに暮らしていた。回復したブラドックは、周辺を歩き回っているうち、モローがあやしい研究をしていることに気づく。モローは、遺伝子操作によって野獣を人間に改造しようとしていたのだ。ブラドックはモローの実験に反対したため、人間を野獣に改造する実験の実験台にされてしまう。ブラドックはマリアとともに命からがら島を脱出するが、ラストシーンは2種類あるそうで、ぼくが見たのはハッピーエンド版だった。しかし、そうじゃない方がやはりこの映画にふさわしいだろう。

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2017年8月 5日 (土)

疑惑に抱かれて

 ジェダイ・マスターのリーアム・ニーソンが、殺人事件に巻き込まれ、絞首刑寸前までいく映画「疑惑に抱かれて」は、最後までしっかり観ないとだまされる物語だ。イギリスの元警察官トニー・アーロン(ニーソン)は、自らの不適切な行動で同僚を死なせたため、離婚専門の私立探偵となっていたが、その手法は、自らの妻を浮気相手に仕立て、偽の浮気現場をでっち上げるという違法なものだった。ある夜、いつものように偽の浮気現場に踏み込んだアーロンがフラッシュをたいたところ、そこにあったのは妻と依頼人の死体だった。依頼人は高齢の画家で、莫大な遺産をめぐる妻と愛人の争いが背景にあったが、真犯人を追うアーロンは、逆に容疑者として逮捕されてしまう。決定的証拠はなかったが、愛人の目撃証言が切り札となって陪審員は有罪の評決を答申、アーロンには死刑判決が下される。しかし、真犯人は愛人だと信じるアーロンは、親友の警官に証拠探しを依頼、「決定的証拠」の発見によってギリギリで助かる。とここまでにしておくが、最後にどんでん返しが待っている。

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2017年8月 4日 (金)

クリミナル 2人の記憶を持つ男

 ケヴィン・コスナーが凶暴極まりない死刑囚を演じる映画「クリミナル 2人の記憶を持つ男」は、死亡したCIAエージェントの記憶を移植された死刑囚が、テロリストの野望を粉砕する物語だ。アメリカ軍のあらゆる兵器を遠隔操作できるプログラムを開発したハッカー ダッチマンを追うCIAのビル・ポープは、テロリストによって殺されてしまう。ダッチマンがテロリストの手に落ちることをおそれたCIAロンドン支局のクウェイカー・ウェルズ支局長(ゲイリー・オールドマン)は、ポープの記憶を誰かに移植するため、脳外科医フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に協力を要請する。フランクスが選んだのは、父親の虐待によって脳の一部を損傷し、人間らしい感情を失った凶暴極まりない死刑囚ジェリコ・スチュワート(コスナー)だった。ジェリコは手術後すぐに逃走、はじめは凶暴な性格そのままに平気で殺人も犯すが、徐々にポープの記憶が蘇り、人格も変わっていく。ジェリコの活躍に対し、CIAはいつも後手に回り、ちょっと役立たずな感じだ。ポープの妻を演じるのは、「ワンダーウーマン」のガル・ガドットだが、本作では普通の人間だ。

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2017年8月 2日 (水)

オール・ユー・ニード・イズ・キル

 ビートルズの「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」をもじったようなタイトルの映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、トム・クルーズが”戦う・死ぬ・目覚める”のループを繰り返し、ついには世界を救う物語だ。謎の侵略者ギタイによって滅亡寸前に追い込まれた人類は、統合防衛軍によるフランス沿岸部での大規模なギタイ殲滅作戦を実行に移そうとしていた。アメリカ軍のメディア担当ウィリアム・ケイジ少佐(クルーズ)は戦場行きを命じられるが、姑息なやり方でこれを逃げようとしたため逮捕され、2等兵として戦場に送られることになった。ケイジはあっという間に戦死するが、次の瞬間、出撃前日に戻って目覚める。ケイジは、ギタイの体液を浴びたことにより、何度死んでも生き返る能力を身につけていたのだ。この日からケイジは同じループを無限に繰り返し、徐々に戦闘能力をアップさせていく。そして、以前ケイジと同じ能力を身につけたことのある最強の女戦士リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会い、2人でギタイとの戦いに挑んでいく。とにかく、ちょっとケガしただけでも、治療するより死んでリセットした方が早いということで、リタに何度も殺されてしまうのが笑える。最初は根性なしだったケイジも、最後は普段のクルーズのイメージどおり最強の戦士になる。

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2017年7月31日 (月)

ブレードランナー2049

 アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は1982年に「ブレードランナー」として映画化されたが、その続編「ブレードランナー2049」が今秋公開予定だ。前作でリック・デッカードを演じたハリソン・フォードが同じ役で出演する。前作から30年後、世界が新たな危機に直面する中、新人ブレードランナーK(ライアン・ゴズリング)は、30年間行方不明となっていたデッカードを探し求めていた。というところから始まる物語だが、ストーリーはまだ謎だ。もちろん、人間とは見分けがつかないアンドロイド レプリカントが登場し、人間に反旗を翻すレプリカントを処理する捜査官ブレードランナーが活躍するという話なんだろう。前作は近未来的な雰囲気あふれる都市の風景が印象的だったが、本作はどういう映像になるんだろうか。「2つで十分ですよ」などの変な日本語もまた登場するんだろうか。

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2017年7月29日 (土)

デューン/砂の惑星

 アメリカのSF作家フランク・ハーバートによる小説「デューン/砂の惑星」は、SF史に残る名作として名高い小説だ。帝王皇帝と領主会議、そしてギルドの三者が微妙なパワーバランスのもとに共存する宇宙で、大領家であるアトレイデスとハルコンネンとの間に発生した争いが、砂の惑星アラキスを舞台に救世主伝説と結びつき、体制を揺るがす事態に発展していくという物語だ。父レト・アトレイデスを裏切りによって失ったポールは、ハルコンネンとその黒幕である帝王皇帝に追われ、母レディ・ジェシカとともにアラキスの砂漠に逃れる。アラキスには自由の民フレメンがいるが、2人は彼らに認められ、フレメンの一員として迎え入れられる。アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの産地で、ポールはメランジの効果もあってしだいに超人的な能力を身につけ、預言者ムアッディブとしてフレメンを統率、帝国に対抗する勢力を築いていく。そして迎えるポール率いるフレメンと帝国軍との最終決戦。かなりの長編だが、一気に読み進めるおもしろさだ。本作は映画「スター・ウォーズ」シリーズにも影響を与えたと言われていて、ところどころで確かにそれを感じた。1984年にデヴィッド・リンチ監督で映画化されたが、この長編を1本の映画に詰め込むのはやはりムリがあった感じだ。今秋公開予定の映画「ブレードランナー2049」の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが本作のリメイク映画を監督するということであり、期待したい。

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2017年7月27日 (木)

チェーン・リアクション

 チェーン・リアクション(連鎖反応)とは、主には核分裂が連鎖的に発生することをいう。これを制御してエネルギーを取り出すのが原子力発電で、爆発的に反応させるのが核兵器の原理だ。キアヌ・リーヴス主演の映画「チェーン・リアクション」は、水素を使った画期的新エネルギー(核融合?)開発をめぐる国家的陰謀を描いた物語だ。シカゴ大学のプロジェクトチームは、水から水素を生成し、莫大なエネルギーを取り出す実験に成功する。打ち上げパーティーで実験成功を喜ぶエディ・カサリビッチ(リーヴス)だったが、その夜リーダーのバークレイ博士は殺され、研究所も爆破されてしまう。エディはチームのメンバー リリー・シンクレアとともに容疑者としてFBIに追われるが、しだいに事件の核心に近づいていく。エネルギー問題というのはどの国にとっても重大な問題で、石油をめぐって戦争が起きるくらいだから、石油に代わる画期的新エネルギーが出てくれば、陰謀を企む者が現れるのもいかにもありそうだ。なお、核融合は実用化できればエネルギー問題の切り札となるが、残念ながらまだ時間がかかりそうだ。

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