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カテゴリー「音楽、映画、読書」の記事

2018年11月11日 (日)

特捜部Q ーPからのメッセージー

 デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」の映画化シリーズ第3作「特捜部Q ーPからのメッセージー」は、特捜部Qが隠された事件の真相を追う物語だ。ある日、特捜部Qにインクがにじんだ謎の手紙が送られてくる。7〜8年前に書かれたと思われるこの手紙は、海辺に漂着したボトルの中に入っていた。特捜部Qは、カール・マーク(ニコライ・リー・コス)が前回の事件のダメージで休職して暇を持て余していたが、難事件と見たアサド(ファレス・ファレス)がカールを引っ張り出し、捜査を開始する。判読困難な手紙をなんとか解読した特捜部Qは、事件に巻き込まれ、行方不明になった被害者が書いたものではないかと推理する。捜査を進めた結果、世間には表面化していない、宗教がらみの連続誘拐事件が浮上するのだった。最初は厄介者を左遷する島流し部署として新設された特捜部Qだが、本作ではコペンハーゲン警察署を大々的に動かすまでに「出世」、しかし今回もカールはあえなく犯人に捕まり、殺されそうになる。もっと鍛えて強くなれ、カール!

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2018年11月10日 (土)

日本の歴史⑨ 日本国王と土民

 集英社版「日本の歴史」シリーズ第9巻「日本国王と土民」は、足利義満が室町幕府の基礎を固めた時代から応仁の乱が終わるまでの時代が舞台だ。金閣寺(鹿苑寺)を造営したことでも有名な3代将軍義満は、明から「日本国王」と認められるほど権勢を振るったが、皇位簒奪を企んでいたともいわれる。実際、義満は皇位継承候補者を次々と出家させたが、その1人があの一休さん(一休宗純)だという。しかし、室町時代における足利将軍の存在感は義満の時代がピークで、これ以降はどうも影が薄くなっていく。6代将軍に至っては、くじ引きで決められるという始末だ。もっとも、この6代将軍義教(よしのり)は恐怖政治で恐れられ、猿楽鑑賞時に暗殺されるという大事件を招くが。また、8代将軍義政は、悪妻として有名な日野富子に実権を奪われ、政務そっちのけで趣味に没頭、結果として応仁の乱を招いてしまう。応仁の乱は京都全域を荒廃させた内乱だが、さしたる大義名分もなく、なぜ11年間もダラダラと続いたのかよくわからない不思議な戦だ。ちなみに、京都の人が「先の大戦は」というとき、太平洋戦争ではなく応仁の乱を指すという話は有名だろう。将軍の存在感が低下する一方で、守護や守護代からは後の戦国大名が出現するが、守護や守護代でさえも安定した領国経営を行っていたわけではない。国人や国衆と呼ばれる土豪たちが各地で国一揆を起こし、守護を追い出して自治を敷くケースまで出てくる。この背景にはやはり多くの庶民の民意があったはずで、これが本書のタイトルのいわんとするところだろう。

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2018年11月 7日 (水)

特捜部Q ーキジ殺しー

 デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」の映画化シリーズ第2作「特捜部Q ーキジ殺しー」は、特捜部Qが20年前の双子殺人事件の真相を追う物語だ。前作で一躍世間の脚光を浴びた特捜部Qは、新たにローセという女性秘書が増員されたが、警察内部での冷たい視線は依然として続いていた。そんなある日、カール(ニコライ・リー・コス)の前に1人の老人が現れ、過去の事件の再捜査を依頼する。老人はその後自殺したところを発見されるが、この老人は元警官で、殺害された双子の父親だった。責任を感じたカールは、事件のファイルを見直すが、ビャーネという男が犯人として逮捕され、わずか刑期3年で出所していることに違和感を持つ。アサド(ファレス・ファレス)とともに再捜査を開始したカールは、事件の舞台となった寄宿学校の当時の生徒たちを洗い出し、事件のカギを握る女性キミーの行方を追うのだった。というわけで、本作もまたちょっとおどろおどろしい展開が続く。特捜部Qは、腕っぷしはいまいちで、あわや殺されそうになるところをキミーに助けられるが、キミーの狂気っぷりは「ミレニアム」シリーズのリスベット並みだ。

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2018年11月 6日 (火)

特捜部Q ー檻の中の女ー

 デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」は、コペンハーゲン警察署の特捜部Qの活躍を描いた警察小説だ。特捜部Qは古い捜査資料を整理する部署として新設されたが、実際には厄介者を左遷する島流し部署だった。ここに送り込まれたのは、捜査中に部下を死なせた殺人課の刑事カール・マークと助手のアサドのみ。厄介者のこの2人は、終わったはずの過去の事件を再捜査し、葬られた真実を明らかにしていく。この「特捜部Q」シリーズを、映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のスタッフが映画化したのが「特捜部Q ー檻の中の女ー」だ。5年前、若手女性議員ミレーデ・ルンゴーが失踪、警察は自殺と断定し捜査は終結していた。しかし、特捜部Qのカール(ニコライ・リー・コス)はこれに違和感を持ち、アサド(ファレス・ファレス)とともに再捜査に乗り出す。同僚からの冷たい視線をものともせず、鋭い嗅覚で新たな手がかりを見つけ出す2人。事件の背景には、幼いミレーデに起きた重大なできごとがあった。北欧ミステリーの代表作「ミレニアム」シリーズと同じような雰囲気で、緊張感あふれる展開が続く。

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2018年10月20日 (土)

エクス・マキナ

 映画「ブレードランナー」では、レプリカントと呼ばれる人造人間と人間とを区別するため、特別な検査を行うシーンがある。人工知能(AI)が進化を続ければ、いずれ人間と区別するのが簡単ではない極めて精巧なAIが登場するかもしれない。そんな問題をテーマにした映画が「エクス・マキナ」だ。検索エンジンで世界最大のインターネット会社ブルーブックで働くプログラマー ケイレブ(ドーナル・グリーソン)はある日、社長のネイサン(オスカー・アイザック)から別荘に招待される。豪華な別荘に連れてこられて喜ぶケイレブだったが、実はネイサンはケイレブにAIのテストをさせようとしていた。ケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)。テストを重ねるケイレブは、エヴァのAIの高い完成度に驚くとともに、特別な感情を抱くようになっていく。というわけで、映画「スター・ウォーズ」でファースト・オーダーとレジスタンスの軍人を演じる2人の男が、本作ではちょっと狂気じみたコンピュータオタクを演じている。ほとんどのシーンがネイサンの別荘内だが、独特の映像美が印象的だ。

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2018年10月 8日 (月)

パピヨン

 スティーヴ・マックイーン&ダスティン・ホフマン主演の映画「パピヨン」は、絶海の孤島の監獄に収監された男が、数々の困難の末自由を取り戻す物語だ。胸の蝶の入れ墨をした男パピヨン(マックイーン)は、仲間の裏切りにあい、無実の罪も着せられて終身刑の判決を受ける。当時のフランスでは、重犯罪者は南米ギアナにあるデビルズ島の監獄に送られていた。デビルズ島は脱獄が極めて困難で、囚人の多くは、疫病や強制労働で命を落としていた。パピヨンは脱獄を決意し、偽札作りの名人ルイ・ドガ(ホフマン)を仲間に引き入れるが、ドガをかばって独房に入れられるなど、刑務所長の容赦ない懲罰によって死の直前まで追い込まれていく。マックイーンと独房というと、映画「大脱走」でもおなじみだが、ちょっとコミカルな雰囲気もある「大脱走」に対し、本作はひたすら重く暗い。苦労の末脱獄に成功したパピヨンとドガだが、逃走中に離ればなれになり、再会するのは結局デビルズ島でだった。パピヨンの不屈の闘志と2人の男の熱い友情が印象に残る映画だ。

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2018年10月 7日 (日)

タワーリング・インフェルノ

 ポール・ニューマン&スティーヴ・マックイーン主演の映画「タワーリング・インフェルノ」は、日本でも大ヒットした傑作パニック映画だ。サンフランシスコに完成した超高層ビル グラスタワーの落成パーティーの日、81階の物置部屋で火災が発生する。火災の原因は、手抜き工事だった。ビルのオーナーの娘婿であった建設責任者が、工事費をピンハネするため手抜き工事をしていたのだ。各界の名士が集まる中、最上階でパーティーが始まる。設計者ダグ・ロバーツ(ニューマン)はパーティーを中止し、来賓客を避難させるよう進言するが、オーナーは事を軽く考え、パーティーを強行する。やがてマイケル・オハラハン(マックイーン)率いる消防隊が到着し、本格的な消火作業が始まるが、すでに火災は手に負えないものになっていた。というわけで、ロバーツやオハラハンの決死の消火作業が展開されるが、超高層ビルでの消火作業は極めて困難で、犠牲者も続出する。かなり長い物語だが、最後まで緊張感あふれる場面が続く映画だ。

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2018年10月 6日 (土)

ミクロの決死圏

 1966年の映画「ミクロの決死圏」は、人間の体内にミクロ化した治療チームを送り込むという、現代でいえばナノテクノロジーの世界を描いたSF映画だ。冷戦のさなか、東西両陣営は物質をミクロ化する技術の開発にしのぎを削っていた。アメリカはミクロ化に成功していたが、時間の制約があり、1時間を超えると元に戻ってしまう。一方、東側は時間の制約のないミクロ化に成功、アメリカはこの技術を開発した科学者を亡命させようとする。しかし、その科学者は襲撃され、脳内出血で意識不明となってしまう。外科手術が不可能な中、5人の医療チームがミクロ化され、患者の体内に送り込まれる。彼らに与えられた時間はわずか1時間。というわけで、医療チームの活躍が描かれるが、人間の免疫システムに攻撃されたり、裏切り者がいたりして、手に汗握る展開となっている。

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2018年9月27日 (木)

プーと大人になった僕

 クリストファー・ロビンが「100エーカーの森」に住む親友のくまのプーや仲間たちと別れてから長い年月が経った。その間クリストファー・ロビンは父親を失い、戦場にも送られたが、苦労の末妻イヴリン、娘マデリンと3人で一見幸せな生活を送っていた。ロンドンのウィンズロウ商事で忙しく働くきまじめなクリストファー・ロビンは、業績不振のかばん部門のリストラ計画策定を命じられ、週末の家族との約束を反故にするが、そこに迷子になったプーが現れる。久しぶりの再会を果たしたクリストファー・ロビンとプーだが、いつまでも変わらないプーに対し、クリストファー・ロビンはかつての彼ではなかった。大人になったクリストファー・ロビンを演じるのはユアン・マクレガーで、プーと一緒に「100エーカーの森」で仲間たちを探し回るうちに、本当に大切なモノを思い出していく。日頃はこのようなジャンルの映画は観ないが、たまにはこういう作品もいい。

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2018年9月26日 (水)

ブリット

 サンフランシスコを舞台に、クールな刑事が凶悪犯罪者を追い詰める。ダーティーハリー初登場の3年前にも、よく似た雰囲気の映画があった。スティーヴ・マックイーン主演の映画「ブリット」は、マックイーン得意のカーアクションも見どころの一つだ。サンフランシスコ市警の刑事フランク・ブリット(マックイーン)は、チャルマース上院議員から直々に、マフィアのメンバー ジョー・ロスの保護を命じられる。ロスはマフィアのカネを横領し、ヒットマンに狙われていたが、チャルマース議員はロスに証言をさせようとしていた。しかし、誰も知らないはずのホテルにヒットマンが現れ、ロスは撃たれてしまう。チャルマース議員への不信感も加わり、事件の裏に何かがあると感じたブリットは、真相究明のため動き出す。それにしても、サンフランシスコの急坂を疾走するカーアクションはなかなかの迫力だ。

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