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カテゴリー「天体写真、天文学、科学」の記事

2018年1月15日 (月)

すごい物理学講義

 20世紀に確立した物理学の2大理論である一般相対性理論と量子力学とはどうも相性が悪く、いまだに統一的な理論は確立されていない。これを統一する理論は量子重力理論と呼ばれているが、最右翼とみられているのが超弦(超ひも)理論とループ量子重力理論の2つだ。いまのところ超弦理論の方が優勢なようで、解説本の数も超弦理論の方が多いが、最近、ループ量子重力理論の第一人者が一般向けの解説本を刊行した。イタリアの物理学者カルロ・ロヴェッリの「すごい物理学講義(原題『現実は目に映る姿とは異なる』)」という本だが、本国イタリアでは2つの「文学賞」を受賞したという。量子重力理論が対象とするのは素粒子よりも小さな極微の世界だが、ここでは時間も空間もなめらかではなく、分割不可能な最小単位が存在すると考えるのがループ量子重力理論だ。それにしても、この日本語タイトル、なんとかならんもんかなぁ。ぼくなんかしばらく「トンデモ本か」と思ってたくらいだ。

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2018年1月10日 (水)

キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱによる天体写真④

 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱで冬の星座の星空タイムラプス動画を撮影した。天気予報は夜中まで晴れ、日没時はほぼ晴天で、月が出るまでの4.5時間ほど、メイン機のキャノンEOS60Daで天の川周辺の星雲星団を撮影しようと意気込んでいたが、赤道儀のセッティング中に雲が現れ、とうとう撮影できずに終わった。そんな中、サブ機のPowerShot G9 X Mark Ⅱの方は、星空タイムラプス動画の撮影に使用したのだが、ほとんど雲のタイムラプス動画になってしまった。晴れればすばらしい星空になるのだが、残念だ。動画はこちら
2018年1月7日撮影 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱ、星空タイムラプス動画より

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2018年1月 1日 (月)

冬の大三角

 冬の星空は明るい星が多い。最も明るく輝いているのがおおいぬ座のシリウスで、オリオン座にはベテルギウスとリゲル、おおいぬ座にはプロキオン、おうし座にはアルデバラン、ふたご座にはポルックス、ぎょしゃ座にはカペラという1等星がある。このうちベテルギウスとシリウス、プロキオンがつくる三角形は「冬の大三角」と呼ばれている。冬の大三角はちょうど天の川を覆うような位置にあるので、眼視でも写真撮影でも見どころが多い。オリオン座を撮影すると全体的に赤っぽく写るが、どうやらオリオン座には巨大分子雲があって、ここから次々と星が誕生したということらしい。なお、ベテルギウスは赤色超巨星で、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくないと考えられている。もうしそうなれば、昼間でも見える明るさになるといわれているので、ものすごい見ものになるだろう。
2013年1月7日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ15㎜対角線魚眼レンズ、露出180秒

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2017年12月25日 (月)

2018年1月の星空

 初日の出は根室で6:50、札幌で7:06、東京で6:51など。同じ東京でも、高さのあるスカイツリーでは6:46、東京タワーでは6:48とちょっと早い。富士山頂では6:42だ。2日は満月でいわゆるスーパームーン。いつもより月が大きく見えているが、肉眼ではその違いはたぶんわからないだろう。同じくこの日は水星が西方最大離角。水星は太陽の近くから離れないため、見つけるのは難しいが、双眼鏡があれば日の出前の南東の低空にキラキラ輝いているのが見えるだろう。4日はしぶんぎ座流星群が極大。ただし、満月を過ぎたばかりの明るい月があるので、観測条件は悪い。7日前後は明け方の南東の空で火星と木星が大接近して見える。肉眼でも楽しめるが、月の直径の半分未満まで近づくので、望遠鏡があればかなりの見ものだ。13日前後には水星と土星も大接近するが、こちらは望遠鏡がないと観測は難しいかも。31日は皆既月食。日本では最初から最後までいい条件で観測することができる。国立天文台HPより

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2017年12月23日 (土)

特殊切手「天体シリーズ 第1集」

 切手収集というのは昔はポピュラーな趣味の一つで、ぼくも子どもの頃ちょっと集めた時期もあった。いまはどれくらいの市場規模なのか知らないが、日本郵便HPを見るとちょくちょく記念切手が発行されているので、収集家はけっこういるのだろう。その日本郵便から、特殊切手「天体シリーズ」全4集が発行されるという。第1集は、天文ファンにはおなじみの馬頭星雲やオリオン座大星雲など10枚の切手からなる。透明ホログラム箔を使用し、切手シートを傾けると光を反射してキラキラ輝くという凝った作りだ。

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2017年12月21日 (木)

UFO

 アメリカ国防総省(ペンタゴン)が、5年間にわたって秘密裏にUFOの調査を行っていたという報道があった。昔からUFO目撃事件は数多く、中には墜落したUFOに宇宙人が乗っていた!とされる有名なロズウェル事件というのまである。米軍などによる過去の調査では、目撃されたUFOの正体はだいたいが明るい星や雲、飛行機などだったが、正体がわからないものもあるという。仮にUFOが実在するとしても、それが宇宙から飛来したものだとは限らない。軍が極秘に開発中の飛行物体かもしれない。実際、ネバダ州のエリア51には、長い間政府が存在を認めなかった秘密基地があって、軍用機のテスト飛行を行っていたことが明らかになった。では、宇宙から飛来したUFOは実在するのか? ぼくは地球外知的生命は存在すると思うが、現実に宇宙人がUFOに乗って地球を訪問していると考えるのは早計なんじゃないだろうか。夜空には、明るい星(特に金星)や流星、雲、飛行機、人工衛星、はたまた鳥など、UFOと見誤りやすいものはけっこうある。ぼく自身、子どもの頃からよく星を見ているが、UFOを見たことはない。もしかしたら、UFOを見たことはあるものの、宇宙人に記憶を消されたのかもしれないが。(写真はNASA HPから)

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2017年12月20日 (水)

詩人のための量子力学

 現代社会は量子力学抜きには成り立たない。パソコンや携帯電話などを生み出したエレクトロニクスも、量子力学が基礎となっている。しかし、その量子力学、人間の直感にはまったく反している。量子力学の草創期に重要な役割を果たしたかのアルベルト・アインシュタインでさえ、ついに量子力学を信じることはなかった。その後量子力学は応用面でめざましい成果を挙げるが、その薄気味悪さは決してなくなってはいない。アメリカの物理学者レオン・レーダーマンとクリストファー・ヒルが書いた「詩人のための量子力学」は、そんな量子力学の不思議な世界をわかりやすく案内する本で、量子力学の基礎である不確定原理から最先端の弦理論まで幅広く解説している。元素の周期表がなぜあのような形になっているかも解説しているので、化学が好きな人にもいいだろう。

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2017年12月 6日 (水)

2018年の天文現象

 天文ファンにはおなじみ「天文年鑑」は、2018年版で創刊70周年を迎える。ぼくが買い始めたのは1978年版からで、いまでも全巻捨てずにとってある。2018年の主な天文現象だが、1月31日と7月28日に皆既月食がある。7月31日には火星が大接近する。火星は2年2ヶ月毎に地球に接近するが、火星の軌道はちょっとつぶれた楕円形なので、最も接近するときの距離もその都度大きく変わる。今回は「大接近」というだけあってかなり近い。21世紀最大の火星大接近である2003年の場合、地球と火星との距離は5,575万㎞だったが、2018年は5,759万㎞とそんなに遜色はない。火星大接近は瞬間的に終わる現象ではなく、しばらく続くが、火星の表面を見るにはちゃんとした望遠鏡が必要だ。もう一つ、ぼくが最も注目しているのがウィルタネン彗星だ。ウィルタネン彗星は周期5.4年の小さな周期彗星で、いつもはそんなに注目されることもないが、今回は地球にかなり接近するため、3等級くらいまで明るくなる可能性がある。とまあ天文ファン以外の人も楽しめる天文現象はこんなところだが、もちろんメシエ天体をはじめとする星雲星団銀河はいつもと同じように見ることができるので、天気がよくて空が暗ければ毎日が天体写真撮影日和だ。

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2017年12月 4日 (月)

ふたご座流星群

 流星群といえば夏のペルセウス座流星群が有名だが、冬のふたご座流星群も数が多く、しぶんぎ座流星群とあわせて3大流星群と呼ばれている。今年のふたご座流星群は12月14日16時頃に極大を迎えると予想されているので、14日前後の夜はちょっと夜空を見上げてみるといいだろう。国立天文台では、「ふたご座流星群を眺めよう2017」キャンペーンをやっているので、参加してみてはいかが。

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2017年12月 2日 (土)

土星への別れ

 天体望遠鏡を買った人が初めて見る星は、月か惑星というのが圧倒的多数だろう。中でも土星はたぶん人気No.1じゃないだろうか。小型望遠鏡では土星の表面の模様まではわからないが、リングはよく見える。実は木星などにもリングはあるが、小型望遠鏡ではまったく見えないし、土星のリングの美しさには到底及ばない。土星のリングにはいくつもの間隙があるが、最も目立つものはフランスの天文学者の名前をとってカッシーニの間隙と呼ばれている。1997年に打ち上げられたNASA&ESA(欧州宇宙機関)の土星探査機カッシーニも、名前の由来はもちろん同じだ。土星探査機カッシーニは、2004年に土星軌道に到達、13年間にわたって土観測を続け、今年9月、土星の大気圏に突入して探査を終了した。探査終了前、カッシーニは「土星への別れ」という美しい写真を撮影した。かつて惑星探査機ボイジャーも土星の美しい写真を撮影したが、カッシーニの写真もすばらしく、人類の偉大な遺産として歴史に残るに違いない。

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