カテゴリー「天体写真、天文学、科学」の記事

2024年9月 5日 (木)

土星が衝

 土星が9月8日、衝となる。太陽とちょうど反対方向にあり、一晩中見えているので、一番の見頃だ。明るさは1等級で、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトのちょっと北にある。土星の環はどんどん細くなっていて、来年はほとんど見えなくなる。その後はまた太くなっていき、だいたい15年後にはほとんど見えなくなる。これは、土星は30年かけて太陽の回りを公転していること、公転軌道面から環が傾いていることが原因だ。土星の環は小口径の望遠鏡でもよく見えるので、子どもたちに見せてあげると喜ばれるだろう。

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2024年9月 4日 (水)

二十四節気・白露

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経165度(しし座)に対応するのが白露(はくろ)だ。しらつゆが草に宿るという意味だが、東京ではまだまだ猛暑が続きそうだ。北海道はこの夏、記録的猛暑となった昨年ほどひどくなかったようだが、不快指数が高い日は着実に増えているようで、「蒸し暑い夏」が定着しそうだという。今年は9月7日が白露に当たる。

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2024年8月30日 (金)

タカハシホームページ

 タカハシのホームページがリニューアルされた。まだ制作中ということで、不完全なところもあるようだが、以前より見やすくはなっている。特に、企業ヒストリーページは、なつかしい製品の写真もあって楽しめる。しかし、最新カタログ同様、赤道儀が消えてしまった。このまま赤道儀の製造はやめてしまうのだろうか。

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2024年8月27日 (火)

2024年9月の星空

 不安定な天候が続いているが、そろそろ猛暑も落ち着き、天候も安定してほしい時期だ。月は3日新月、11日上弦、18日満月、25日下弦だ。17日は中秋の名月、18日は部分月食が起こるが、日本からは観察できない。期待される紫金山・アトラス彗星が28日、近日点を通過するが、しばらくは太陽に近く、観察は難しい。水星は5日に西方最大離角となり、日の出前の東の空で見つけやすくなる。金星は日没後の西の低空にあり、だんだん太陽から離れて見つけやすくなる。火星は夜半前に昇る木星に続くように、真夜中に昇る。土星は8日に衝となり、見頃だ。国立天文台HPより。

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2024年8月19日 (月)

二十四節気・処暑

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経150度(しし座)に対応するのが処暑(しょしょ)だ。暑さがおさまるころという意味だが、現代ではあまりにも猛暑が続くので、そんなふうには感じられないだろう。まだ暑さがおさまらない上に、台風もやってくる、困った季節だ。今年は8月22日が処暑に当たる。

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2024年8月18日 (日)

ステラグラス

 星空観測用めがねステラグラスが届いた。人気商品のようで、注文から3ヶ月かかった。しばらく使う機会はなさそうだが、紫金山・アトラス彗星が明るくなる10月には北海道に帰るつもりなので、そのときに活躍してもらおう。その紫金山・アトラス彗星、崩壊中であるという天文学者もいるが、誤報であることを期待したい。

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2024年8月13日 (火)

オーロラと流星群

 ペルセウス座流星群が極大となった昨夜、北海道でオーロラが出現した。オーロラと流星群の共演というのは、実にめずらしい。KAGAYAさんが北見で見事な写真を撮影しているが、ウェザーニュースのライブ配信でも、なよろ市立天文台のライブカメラがその様子をとらえている。北海道に帰って撮影すればよかったなぁ。

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2024年8月 5日 (月)

二十四節気・立秋

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経135度(かに座)に対応するのが立秋(りっしゅう)だ。秋の気配が感じられるという意味だが、これは、夏が極まる=これ以上暑くはならない=この日以降は少しずつ暑さが和らぐ=秋の気立つという論法だ。しかし、近年の日本ではそんな気配なんかどこにも感じられないだろう。今年は8月7日が立秋に当たる。

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2024年7月25日 (木)

2024年8月の星空

 1〜7日は「スター・ウィーク〜星空に親しむ週間〜」、10日は「伝統的七夕」ということで、夏休みで田舎に行くことがあれば、夜空を見上げてみよう。夏の天の川の淡い光が頭上に広がる光景は、忘れられない思い出になるだろう。月は4日新月、13日上弦、20日満月、26日下弦だ。10日夕刻は、月がおとめ座の1等星スピカを隠すスピカ食が起こる。夏休み最大の天文ショー ペルセウス座流星群は、12日深夜から13日未明が見頃だ。月明かりの影響がないので、一晩で数十個の流星は見られるだろう。水星は日没後の西の低空にあり、19日に内合となる。金星も日没後の西の低空にあるが、だんだん太陽から離れて見やすくなっていく。火星と木星は日の出前の東の空にあり、15日には天体望遠鏡の同一視野に入るほど大接近する。土星は真夜中の南の空に見える。国立天文台HPより。

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2024年7月24日 (水)

ペルセウス座流星群

三大流星群の中でも最多クラスの流星数を誇るペルセウス座流星群は、7月17日頃から8月24日頃に出現する流星群だ。スイフト・タットル彗星を母天体とするペルセウス座流星群は、毎年安定した出現数が観察され、夏休み最大の天体ショーとして知られている。極大は8月12日23時頃で、12日深夜から13日未明が見頃だ。この日は上弦の月が23時頃には沈むので、条件はとてもよい。なるべく空を広く見渡せるように、できれば寝転がって観察するのがいい。

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