2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

カテゴリー「天体写真、天文学、科学」の記事

2017年5月15日 (月)

自動導入赤道儀の無線化

 タカハシの自動導入赤道儀Temma2シリーズは、PCを接続して赤道儀をコントロールするシステムだが、赤道儀とPCとはケーブルで接続するので、配線がごちゃごちゃするという問題がある。これを無線化できればいいなぁと思うのは自然な流れだが、実はそういう製品がアメリカにはある。SkyFiというのがそれで、タカハシに限らず、市販されているたいていの自動導入赤道儀に対応しているようだ。ただ、オートガイダーやオートフォーカサーを使う場合、これらもPCと接続する必要がある。自動導入だけを無線化しても、あまりメリットはないかもしれない。まあでも少し研究してみよう。

Controller_front_grande

2017年5月 9日 (火)

夜の日本列島

 NASAが先月、2016年のデータをもとにした地球の夜の画像を発表した。このうち日本列島に注目すると、東京、名古屋、大阪周辺がとても明るく輝いているほか、本州・四国・九州は海岸線の形がはっきりわかるほど光の点がつながっている。北海道はというと、札幌や旭川、函館、釧路、苫小牧、帯広などの都市部は明るいが、ぼくの故郷である日高地方は日本でもかなり暗い方だ。ということは、天体写真撮影にとっては好都合ということで、天文ファンとしては恵まれてるなぁと思う。しかし、実際のところ、人口2万人ちょっとの町でも光害は無視できるものではなく、空の3分の1くらいは撮影に使えない。省エネルギー推進のためにも、日常的にもっとライトダウンしてほしいもんだ。

Photo

2017年4月21日 (金)

国立科学博物館⑤

 国立科学博物館に展示されている南丹隕石は、中国の古い記録によると、1516年、中国南部に落下した隕石の破片だ。9割以上は鉄だが、7%のニッケルと炭素、銅、コバルトなども含まれている。隕石は宇宙空間に漂っていた物質が地球大気に突入し、燃え尽きずに地上まで落下したものだが、その成分は隕石の起源によって違う。地球型惑星や大型の衛星の中心には鉄などでできた金属核があると考えられているので、南丹隕石もそういった星のかけらなのだろう。

Img_0081

2017年4月19日 (水)

国立科学博物館④

 国立科学博物館に展示されている月の石は、人類初の有人月面着陸に成功したアポロ11号と、最後のアポロ17号によって採集されたものだ。アポロ11号が着陸したのは「静かの海」、17号が着陸したのは「タウルス山地」で、それぞれ月面の代表的な地形を選んでいる。月がどうやってできたかは長年論争があったが、有力なのは、かつて地球に他の天体が衝突し、飛び散った物質が集まって形成されたという説だ。余談だが、イギリスのSF作家ジェイムズ・P・ホーガンが書いた「星を継ぐもの」は、月がどのように地球の衛星になったか、人類がどのように地球上に誕生したかをテーマにした小説で、抜群のおもしろさだ。

Img_0083

2017年4月17日 (月)

国立科学博物館③

 国立科学博物館に展示されている20㎝屈折望遠鏡は、1931年、わが国で初めて作られた本格的な天体望遠鏡だ。いまは地球館地下3階に展示されているが、2005年までは屋上の天文ドームで活躍していた。メーカーは日本光学、現在のニコンで、1917年設立の同社の初期の製品だ。ニコンはその後公共施設を中心に大型望遠鏡を製造、一時はアマチュア向けの小型望遠鏡も販売していたが、現在はアマチュア市場からは撤退してしまった。昨年あたりからは経営難も噂されていて、天文ファンとしてはちょっと心配だが、どうなんだろうか。ニコンは天体観測向きの双眼鏡も製造しているが、先日、60万円以上という思い切った高価格のWXシリーズを発表した。これはいくらなんでも手が出ないが、果たしてこの意欲が吉と出るのか凶と出るのか。

Img_0079

2017年4月15日 (土)

国立科学博物館②

 国立科学博物館にあるトロートン天体望遠鏡は、イギリス トロートン・アンド・シムス社製口径20㎝の屈折望遠鏡だ。明治維新に伴い、幕府天文方は解体、明治新政府の内務省地理局に業務が引き継がれ、このトロートン望遠鏡が導入された。その後港区麻布に東京天文台が設置されると、その主力機として長く活躍する。

Img_0093

2017年4月13日 (木)

国立科学博物館①

 上野の国立科学博物館(科博)は、400万点を超える貴重なコレクションを有する日本最高の科学博物館だ。ここには日本館と地球館という2つの建物があり、明治時代にイギリスから輸入された天体望遠鏡などの重要文化財もあるが、まずはやっぱりルーシーに会いに行くのが常道だろう。アウストラロピテクスのルーシーは、アフリカ エチオピアで発見された318万年前の化石人骨につけられた名前で、発見されたときにビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」が流れていたことからこう名付けられた。ルーシーの種は正確にはアウストラロピテクス・アファレンシスというが、発見された化石から、直立二足歩行を行っていた可能性が高いという。科博にあるのはルーシーの復元模型だが、その姿は、「突然、現代に連れてこられて、非常に驚いている」姿だそうだ。アウストラロピテクス・アファレンシスの体型は男女差が大きかったようで、男性が身長150㎝程度であったのに対し、ルーシーは110㎝くらいしかない。最近の調査結果によれば、あわれなルーシーは高い木から落ちて全身骨折し、川の中で息絶えた可能性が高いという。

Img_0086

2017年3月30日 (木)

大英自然史博物館⑤

 地球にはいまも隕石が降り注いでいる。最近では2013年、ロシア チェリャビンスク州に隕石が落下、カメラにも捉えられ、大きなニュースとなった。ぼくも何度か火球(非常に明るい流星)を見たことがあり、そのうち1個は音も聞いたことがあるが、チェリャビンスク隕石はまさに「規格外」だった。隕石はもともと、宇宙空間を漂っていた固体物質が地球に落下したものだが、成分を詳しく分析することによってどこから来たものか推定することができる。大英自然史博物館所蔵のこの隕石の起源は、なんと火星だ。おそらくは、はるか昔、火星に隕石が衝突するかなんかで火星の岩石が宇宙空間に飛び出し、長い時間を経て、地球に落下したのだろう。

Img_0050

2017年3月28日 (火)

大英自然史博物館④

 かつて日本では旧石器捏造事件というのがあった。藤村某というアマチュア考古学研究家が石器を捏造し、あらかじめ埋めておいたものを発掘、次々と「歴史的大発見」を重ねて日本史を塗り替えたという事件だ。考古学界の一部には疑問を持つ者もいたようだが、学問的に厳密に検証されることもなく、事件が発覚したのは毎日新聞のスクープがきっかけだった。その後の調査で、藤村某の「業績」の大部分が捏造だと判明したが、日本の考古学史上最悪の事件と言っていい。似たような事件は外国にもあり、有名なのがイギリスで起きたピルトダウン人事件だ。当時の考古学界では、類人猿と人類とをつなぐミッシングリンク(失われた環)を探し求める機運が高まっていた。そうした中、イングランドのピルトダウンで発見された化石は、まさにこのミッシングリンクであるとされ、世間は「歴史的大発見」に沸いた。しかし、この化石は、ヒトの頭骨とオランウータンの下あご、チンパンジーの歯を組み合わせて捏造した真っ赤なニセ物であることが発覚したのだ。真理・真実を追求すべき科学者の中に、栄誉だけを追い求める者がいるのは恥ずべきことで、歴史に対する犯罪だと思うが、最近も似たような事件があったなぁ。ぼくもかつては科学者をめざしたので、こういう事件は許せないという気持ちが強い。

Img_0052

2017年3月26日 (日)

大英自然史博物館③

 モアは新生代中新世〜完新世にニュージーランドに生息していた鳥類で、飛ぶことはできないが、史上最大の鳥類だったと考えられている。この全身骨格は500年前のもので、絶滅寸前に生きていたモアなんだろう。モアの骨の一部が見つかったとき、これを鳥類の大腿骨だと見抜いたのはイギリスの生物学者リチャード・オーウェンで、その4年後に多数の骨が発見され、オーウェンの予言が正しかったことが証明された。ちなみに、オーウェンは「恐竜(ダイナソー)」の名付け親でもある。

Img_0022

より以前の記事一覧