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カテゴリー「天体写真、天文学、科学」の記事

2019年7月10日 (水)

スターリンク衛星

 アメリカ スペースX社のスターリンク衛星が天文界で問題になっている。スターリンク衛星とは、人工衛星を使ったインターネット接続サービスを提供するもので、最終的に12000基もの衛星が打ち上げられる計画だ。これらの衛星は、数珠つなぎに地球を周回するのだが、空には常時200基の衛星が見えることになる。衛星じたいは光を発しないが、通常の人工衛星のように、日没後や日出前には太陽光を反射し、けっこう明るく見えるはずだ。問題は、これが天文観測に悪影響を及ぼすことで、国立天文台も懸念を表明している。われわれ天文ファンとしても、かなり心配なところだ。

Starlink

2019年7月 7日 (日)

七夕

 7月7日は七夕だが、もともとこれは旧暦の話で、いまの暦でいうとだいたい8月中旬になる。明治時代、いまの暦が導入されたとき、新暦7月7日をそのまま七夕とした地域が多いが、本州では梅雨の時期に当たるので、ちょっと季節感がなくなってしまった。そこで、国立天文台では、旧暦7月7日に当たる日を計算し、「伝統的七夕」と呼んでいる。今年の伝統的七夕は8月7日だ。北海道の七夕は8月7日だが、偶然にもその日が伝統的七夕となった。旧暦は太陰太陽暦なので、7日というのは必ず上弦の月の頃になる。したがって、日没直後は月が南にあり、ちょうど夜中に沈む。月が高い頃は月の光で天の川がかき消されるが、月が沈む頃には天の川がはっきり見えてくる。これが伝統的七夕の星空だ。

Tanabata

2019年6月30日 (日)

2019年7月の星空

 梅雨らしい季節が続いているが、梅雨明けにはまた猛暑が待っているのだろうか。7月は3日に皆既日食、17日に部分月食がある。皆既日食は日本からはまったく見ることができず、見られるのは南太平洋から南アメリカ大陸の帯状の地域だ。部分日食は西日本で見ることができるが、欠け始めてすぐに月が沈んでしまうので、条件はよくない。月は3日新月、9日上弦、17日満月、25日下弦だ。惑星は木星と土星が見頃だ。木星はへびつかい座、土星はいて座で輝いている。夏は天の川が見頃で、一晩中見ることができる。とりわけ天の川が垂直に立つ時間帯がなかなか見事で、北海道だと7月初めなら1:30頃、7月終わりなら23:30頃がいいだろう。国立天文台HPより。

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2019年6月28日 (金)

ZWO ASIAIR③

 ZWO社のASIAIRを実際に使ってみよう。その前に、ASIAIR本体は「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」そのものなので、ラズベリーパイの使い方を簡単に。ラズベリーパイは小型コンピューターで、そういう意味では普通のPCとさほど違いはない。モニタやキーボードを接続すれば、普通のPCと同じように使える。ただし、ハードディスクドライブなどの記憶装置はなく、起動にはmicroSDメモリーカードを使う。具体的には、あらかじめPCを使ってOSをmicroSDカードにインストールし、これをラズベリーパイに差し込む。OSはいくつかあるが、スタンダードはRaspbian(ラズビアン)というOSだ。インターネット上に詳しい解説がたくさんあるので、それを見ながらやるとけっこうカンタンに設定できる。

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2019年6月27日 (木)

ZWO ASIAIR②

 ZWO社のASIAIRを導入するにあたっては、CMOSカメラとミニスコープがついたオートガイド3点セットがおトクだ。CMOSカメラはモノクロ・非冷却モデルのASI 120MMーMiniで、オートガイドだけでなく惑星撮影用にも使える。ミニスコープはZWO 30F4というモデルで、口径30㎜、焦点距離120㎜の小型望遠鏡だ。最近のカメラは高性能なので、ガイド鏡も小口径のもので十分だ。撮影機器が軽量化されると、赤道儀じたいもワンランク下のでいいということになり、運搬やセッティングもラクになる。


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2019年6月25日 (火)

ZWO ASIAIR①

 中国ZWO社は、天体写真撮影用のCMOSカメラなどを製造しているメーカーだ。そのZWO社のASIAIRは、教育用に誕生したシングルボードコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」に、天体望遠鏡やカメラなどさまざまな機器を統一的に操作できるプラットフォーム「INDI」ベースの専用ソフトを組み込んだ製品だ。具体的には、スマホやタブレットからWiーFiで、自動導入やオートガイド、オート撮影などの操作ができる。最新バージョンではタカハシの自動導入赤道儀やキャノンのデジタル一眼レフカメラにも対応、大いに利用価値のありそうな製品となった。いまは撮影機器にPCを接続しているが、野外にPCを置きっぱなしにしなくてすむ。とりわけ真冬の北海道では、指先がかじかんで撮影機材の操作がやりずらくなることもあるが、クルマの中から無線で操作できるのはとっても助かる。

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2019年6月22日 (土)

夏至

 今日は夏至(げし)だ。地球から天球を見て、太陽が通る道を黄道(こうどう)と呼ぶが、春分点を黄経(こうけい)0度とし、そこから90度の点を夏至点、180度の点を秋分点、270度の点を冬至点と呼ぶ。実際の星空では、それぞれうお座、ふたご座、おとめ座、いて座にある。夏至の日は、北半球では太陽が最も高く昇り、昼の時間が最も長い。例えば東京では、日出が4:24、日没が19:01で、冬至の日の日出6:46、日没16:33に比べると昼の時間が5時間近くも長い。天文ファンにとっては、夜の時間が最も短いということで、あまりうれしくない時期だ。日没後と日出前にはそれぞれ天文薄明というのがあるため、観測時間は5時間くらいしかない。なお、日照時間が最も長いのは夏至の日だが、地表や海水が温まるには時間がかかるため、最も暑くなるのは8月頃ということになる。

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2019年6月12日 (水)

天体写真撮影システム④

 INDIはASCOM同様、天体望遠鏡やカメラなどさまざまな機器を統一的に操作できるプラットフォームだ。もともとLinuxベースで開発され、MacでもWindowsでも使える。INDIサーバーとなるPC(なんとラズベリーパイでもいいそうな)と、クライアントとなる機器がネットワークで接続されるという構成だ。クライアントとなる機器にはそれぞれINDIドライバが用意され、天体望遠鏡のみならず天体ドームを操作することもできるという。ということは、一見するとASCOMと同じような感じだが、INDIの方が拡張性が高そうなので、これから導入するならINDIだろう。実際に導入するには、KStarsというプラネタリウムソフト(フリーソフト)をインストールするのがいいようだ。KStarsにはEkosという機能が含まれ、これでINDIを操作する。ということだが、実際にやってみないとよくわからんね。

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2019年6月11日 (火)

天体写真撮影システム③

 ASCOMは天体望遠鏡やカメラなどさまざまな機器を統一的に操作できるプラットフォームだ。2001年に最初のバージョンが発表され、最新版はプラットフォーム6.4となっている。実際に使うには、プラットフォームのほか、機器ごとに用意されたドライバをインストールして動かす。ということだが、ぼくはまだ試したことがなく、詳細は知らない。こういうのは、機器が多くシステムが複雑になればなるほどメリットが大きい。ASCOM対応の天体ドームもあるので、個人天文台を設置してすべての機器をASCOMで操作するというのもありだろう。ASCOMはWindows版しかなかったが、今年になって、Macにも拡張するASCOM Alpacaが発表された。ちょっと研究してみよう。

Ascomlogo

2019年6月10日 (月)

天体写真撮影システム②

 現在のぼくの天体写真撮影システムは、自動導入赤道儀とオートガイダーのほかは、昔ながらの手動だ。赤道儀はタカハシEMー11Temma2Zで、自動導入ソフトとしてはステラナビゲータを使っている。オートガイダーはタカハシαーSGR3で、これは専用ソフトで動く。ぼくはMacユーザーなので、できればMacでコントロールしたいのだが、ステラナビゲータもαーSGR3専用ソフトもWindows版しかなく、10年前のVAIOで動かしている。望遠鏡はミニボーグだが、ピント合わせとカメラ操作は手動で、特にピント合わせは、老眼が進んでいるので苦労している。いずれ望遠鏡をグレードアップするときがあれば、オートフォーカサーを導入したい。とにかくこれだけでもケーブルだらけになり、セッティングにもちょっと時間がかかる。セッティングに集中していると、気づかぬうちにクマが近づいてくるんじゃないかと、不安になるし。

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