カテゴリー「天体写真、天文学、科学」の記事

2023年3月28日 (火)

2023年4月の星空

 冬の星座は西に傾き、春の星座が主役となった。月は6日満月、13日下弦、20日新月、28日上弦だ。20日はインド洋〜インドネシア〜太平洋で金環皆既日食が起こるが、日本では一部の地域でごく小さな食分の部分日食が見られる程度だ。23日は4月こと座流星群が極大となる。新月を過ぎたばかりなので条件はいいが、出現数は1時間に5個程度だ。水星は2日に東方最大離角となり、観察の好機だ。金星は宵の明星として明るく輝いている。火星は日没後の西の空にあり、だんだん暗くなっていく。木星は12日に合となり、しばらく観察は難しい。土星は日の出前の東の空にあり、太陽から離れて見やすくなっていく。国立天文台HPより。

Skys_20230328083701

2023年3月27日 (月)

恐竜博2023

 国立科学博物館の特別展「恐竜博2023」が始まった。「恐竜博2023」は、「攻・守」をキーワードに、究極の防御のために胴体に板状・トゲ状の突起や鎧を進化させた装盾類(そうじゅんるい)と、そのような植物食恐竜たちに対抗する中で、身体を大型化したり歯や爪を進化させたりしたティラノサウルス類やメガラプトル類などの肉食恐竜を対比しながら、恐竜たちの進化を読み解こうという企画だ。後期白亜紀、実際に戦ったとみられるアンキロサウルス類のズールと、ティラノサウルス類のゴルゴサウルスの全身復元骨格も展示されている。

1500x500_20230327083901

2023年3月20日 (月)

Vaonisスマート天体観測ステーションVespera

 5年ほど前にユニステラeVscopeというデジタル天体望遠鏡が発表されたが、フランスVaonis社からも、スマート天体観測ステーションVesperaという新製品がリリースされた。光学系は口径50㎜、焦点距離200㎜の屈折望遠鏡だが、5㎏のシンプルな外観の本体に光学系、架台などすべての機能が内蔵されていて、スマートフォンやタブレットで操作する。もちろん、自動導入・追尾、オートフォーカスなど、面倒な操作は一切不要だ。なんとも便利な製品だが、そんなにお安くはない。あまりにもシンプルな外観で、機材好きな人には物足りないだろうし。しかし、もっと大口径で低価格の製品が出れば、サブ機として買う人が増えるかも。または、高齢の天文ファンが、セッティングがめんどくさい機材をやめて、こういうお手軽なものに乗り換えるかもしれないな。

Vue1

2023年3月19日 (日)

金星食

 3月24日、三日月と金星が接近し、九州南西部などでは金星食が起こる。月も金星も地球からそんなに遠くないので、地球のどこにいるかで見え方は大きく変わる。同じ九州でも、金星が完全に隠されるところ、金星の一部が隠されるところ、金星食が起こらないところなど、いろいろだ。その他の地域では金星食は起こらないが、宵の明星と三日月が接近する姿は目立つだろう。

Topics021s_20230320093401

2023年3月18日 (土)

二十四節気・春分

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経0度(うお座)に対応するのが春分(しゅんぶん)だ。太陽が黄道を1周し、春分点に戻ったということで、太陽の昇交点(太陽が赤道面を北向きに横切る点)でもある。この日は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる。東京の桜もまもなく満開だろう。今年は3月21日が春分に当たる。

Shunbun_20230317094401

2023年3月17日 (金)

国際宇宙ステーションとオリオン座

 昨夜19時頃、国際宇宙ステーション(ISS)が東京のほぼ真上を飛行した。南西の低空から見え始めたISSはオリオン座のすぐ横を通り抜け、天頂付近を通過して北東の低空で見えなくなった。ISS本体はシリウスより明るく見え、すぐ後をちょっと暗い光点が追いかけていった。ISSになにかドッキングしてるのかな。ISSからは東京の夜景がよく見えたことだろう。

2023年3月16日撮影 iPhone SE

Img_1651

2023年3月16日 (木)

ステラナビゲータ

 天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ12」がリリースされた。ぼくも「ステラナビゲータ10」を中古で買ったWindowsPCにインストールし、赤道儀のコントロールに使っていたが、最近はほとんど使うことがなくなった。もともとMacユーザーであること、赤道儀のコントロールや撮影、電視観望などすべてタブレットに移行したことが理由だ。夜間、野外での撮影にPCを使うのはやはり大変で、もうそんな時代に戻ることはないだろう。せめてMac版があればよかったんだがなぁ。

Stellanavigator

2023年3月15日 (水)

準惑星ケレス

 準惑星ケレス(セレスとも)は、かつては小惑星と呼ばれた天体だ。火星と木星の間にある小惑星帯にあり、パラス、ジュノー、ベスタとともに4大小惑星と称された。その後惑星の定義が変わり、ケレスは準惑星ということになった。公転周期は4.6年で、6〜9等級の明るさなので、天体望遠鏡なら見ることができる。そのケレスが3月27日に衝となるが、ちょうどおとめ座銀河団の近くを通過するので、おとめ座銀河団を撮影するとケレスもとらえられるかもしれない。

Ceres

2023年3月13日 (月)

彼岸

 彼岸は日本の仏教に由来するというが、その基準は春分・秋分だ。春分・秋分の日を中日(ちゅうにち)として、前後各3日間を合わせた各7日間を彼岸とする。今年の春分の日は3月21日なので、18日が彼岸の入り、24日が彼岸明けだ。この時期、太陽は東から昇って西に沈み、昼夜の時間はほぼ等しくなる。これから夏至までは昼の時間が長くなる一方で、天文ファンの活動時間は残念ながら短くなっていく。

Higan

2023年3月11日 (土)

カエルの卵

 1年前のいまごろ、都内の公園でカエルの卵を見つけて孵化させてみたが、今年も別の公園でカエルの卵を見つけた。去年は途中まではうまくいったのだが、カエルになる直前で失敗してしまった。今年はうまくカエルになるところまでできるだろうか。

Img_1648

より以前の記事一覧