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カテゴリー「天体写真、天文学、科学」の記事

2019年9月18日 (水)

ボリゾフ彗星

 ウクライナのアマチュア天文家ゲナディー・ボリゾフ氏が発見した新彗星が、太陽系外から飛来した恒星間天体ではないかと話題になっている。もしそうだとすれば、2017年に飛来したオウムアムア以来2件目の発見ということになる。ボリゾフ彗星が太陽に最接近するのは12月7日で、火星軌道と木星軌道との間を通り抜けていく。太陽系内の天体の軌道は普通は楕円で、彗星の中には放物線軌道を描くものもあるが、ボリゾフ彗星は非常に高速なので、双曲線軌道を描くという。要するに、太陽の引力に引かれてちょっとだけカクッと曲がる感じだ。ハワイにある大望遠鏡がかすかに尾を引く姿をとらえているが、地球にはあまり近づかないので、アマチュアには観測は難しそうだ。NASA HPより。

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2019年9月16日 (月)

IR改造カメラ

 本格的な天体写真撮影にはIR改造カメラというものがよく使われる。IRというのは赤外線(infrared)のことで、可視光より波長の長い電磁波だ。通常のデジタルカメラでは、可視光以外の波長の電磁波が写るとカラーバランスがおかしくなるため、それらをカットするローパスフィルターを内蔵しているが、天体写真ファンに人気の赤い散光星雲が放つHα線という光もかなりカットしてしまう。そこでローパスフィルターを取り外し、赤外線だけをカットする特殊なフィルターに取り替えれば、Hα線が写りやすくなるというわけだ。このIR改造は、浅草のハヤタ・カメララボや天文ショップなどで取り扱っていて、数万円でできる。ちなみに、ぼくが使っているキャノンEOS60Daは、EOS60Dのローパスフィルターをはじめから天体写真用にしたメーカー純正品だ。ショップのIR改造に比べるとHα線の写り方はちょっと抑え目だが、その分自然な感じだ。IR改造カメラは一般の撮影ではカラーバランスがおかしくなるといわれているが、ハヤタ・カメララボでは改造後もおかしくならないよう調整してくれるそうなので、EOS Kiss X9も改造してみようかな。でも、そろそろEOS60Daの後継機が出るかもという話もあるようだしなぁ。

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2019年9月15日 (日)

北天の星空

 北天の星空はちょっと気の毒?なことに、あまり注目されない。フィルムカメラ時代は、北極星を中心に日周運動するところを撮影するのが定番だったが、デジカメ時代になってからは、極軸合わせが終わるともうそれっきりという天体写真ファンも多いのではないか。その極軸合わせだが、まずはカシオペア座か北斗七星を見つけ、そこから北極星を探す。写真では北極星以外の暗い星もたくさん写っているが、肉眼では北極星以外に目立つ星はないので、すぐにそれとわかる。極軸望遠鏡内蔵の赤道儀の場合、あとは決められた手順で極軸合わせをすればいい。なお、この写真は、ポータブル赤道儀 ナノ・トラッカーを使って撮影した。ナノ・トラッカーの場合、北極星のぞき穴に肉眼で北極星を導入するというかなりおおざっぱな極軸合わせだが、超広角レンズならこのとおり十分実用的だ。

2019年9月1日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出120秒


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2019年9月13日 (金)

中秋の名月

 今年の9月13日は旧暦8月15日、すなわち十五夜に当たる日だ。この日の月は中秋の名月、または芋(いも)名月と呼ばれ、お月見をするのが古来からの習わしだ。満月は翌14日なので、満月直前のちょっと欠けた月、ユーミン流にいえば「14番目の月」ということになる。お月見をする風習は十五夜だけでなく、旧暦9月13日の十三夜にもあり、こちらは豆名月や栗名月と呼ばれる。暦というのは、農業と密接に結びついているといってよく、これから収穫を迎えようという時期に、お月見をして豊作を願うという意味もあったんだろう。13日夜の月はみずがめ座にあるが、もともと明るい星が少ない秋の夜空で非常に明るく輝いているので、他の星はほとんどかき消されてしまうだろう。そんな中、月の右下に明るい星があるのが見えるかもしれないが、これはみなみのうお座の1等星フォーマルハウトだ。今井美樹のヒット曲「PRIDE」にある「南の一つ星」は、この星のことだろう。それにしても、今年の夏も天候が不安定で、天体写真撮影のチャンスには恵まれなかったなぁ。

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2019年9月11日 (水)

むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)②

 国立科学博物館の「恐竜博2019」では、つい最近ハドロサウルス科の新属新種の恐竜と認定され、「カムイサウルス・ジャポニクス」という学名が名付けられた「むかわ竜」の全身復元骨格と全身実物化石とが展示されている。むかわ竜の祖先は8400万年前には東アジアの東縁に生息していたが、その後他の地域と隔離され、独自の進化をしたという。海岸線に近い場所に生息していたむかわ竜は、何らかの原因で海に流され、遺骸は沖合遠くの海底に沈み、そこでゆっくりと埋もれ長い眠りについた。その後海底が隆起し、長い眠りから覚めたというわけだ。日高山脈も同じ時期に海底から隆起したのだろうか。

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2019年9月10日 (火)

むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)①

 国立科学博物館ではいま、「恐竜博2019」を開催中だ。今回の見どころは、北海道むかわ町穂別(旧穂別町)で発見された「むかわ竜」だ。むかわ竜の化石は2003年に発見され、穂別博物館と北海道大学によって発掘調査が行われていたが、つい最近ハドロサウルス科の新属新種の恐竜と認定され、「カムイサウルス・ジャポニクス」という学名が名付けられた。むかわ竜は全長8m程度、体重4〜5tと推定されていて、いまから7200万年前、白亜紀後期に生きていたそうだ。

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2019年9月 9日 (月)

月と木星が大接近

 9月6日の宵の空では、月齢7の上弦の月と木星との大接近が見られた(木星は右下)。低倍率なら望遠鏡でも同一視野におさまるほどの大接近だ。8日には月と土星の大接近も見られるはずだったが、台風15号が接近していて、東京では見ることができなかった。

2019年9月6日撮影 キャノンEOS Kiss X9+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出1/500秒

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2019年9月 8日 (日)

人類、宇宙に住む

 日系アメリカ人の物理学者ミチオ・カクは、もともとは超弦(ひも)理論の研究者だが、いまでは科学技術の未来を語る「未来学者」として有名だろう。カクはテレビやラジオの科学番組に積極的に出演していて、さまざまな分野の専門家にインタビューしていることから、カバーする範囲は広範だ。そのカクが最新のテーマとして選んだのは、人類が宇宙に移住する道だ。われわれの母なる星 地球は、いまは確かに地球上の生命を守るゆりかごとなっているが、この平和な時代はいつかは終焉を迎える。そのきっかけは巨大噴火かもしれないし、天体の衝突かもしれないし、太陽の爆発かもしれない。人類が絶滅を免れるためには、宇宙のどこかに移住するしかない。カクが書いた「人類、宇宙に住む」は、それを実現するための3つのステップを解説している。もちろん、いまの科学技術ではほとんど非現実的だが、まったく荒唐無稽というわけでもない。具体的に克服しなければならない問題はある程度見えているので、何世紀もかけて一歩一歩克服していくしかない。今年はアポロ11号の月面着陸からちょうど半世紀後にあたる。アポロ計画を成功させたNASAは再び月に行こうとしているし、アマゾンのジェフ・ベゾスやスペースXのイーロン・マスクといった民間人も宇宙をめざしている。人類がこの宇宙で長く繁栄する種となるのか、ほんの束の間咲いてあえなく散っていく徒花となるのか、自らの選択にかかっている。

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2019年9月 7日 (土)

秋の星座

 秋の星座はちょっとさびしい。夏の天の川や冬の華やかな星座に比べ、地味な星座が多いのだ。そんな中で目立つのはペガスス座の四辺形で、これは秋の大四辺形と呼ばれている。ペガスス座の周辺にはやぎ座やみずがめ座、うお座などの大きな星座もあるが、暗い星ばかりだ。しかし、春の星空もそうだが、秋の星空は天の川に邪魔されないため、銀河系の外がよく見える。この写真には写っていないが、アンドロメダ銀河をはじめさんかく座の渦巻銀河、ちょうこくしつ座の渦巻銀河など、銀河系に近い「宇宙のお隣さん」たちがいる。

2019年9月1日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出120秒

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2019年9月 5日 (木)

夏から秋の天の川③

 はくちょう座から先、天の川はケフェウス座、カシオペア座、ペルセウス座といった秋の星座の中を流れていく。銀河系の中心方向にあるいて座などに比べ、天の川もだいぶ薄くなっていくが、ところどころに星雲星団が見える。真ん中あたりにあるのは二重星団といって、2つの散開星団が並んでいるものだが、周辺には赤い散光星雲も見える。右端近くにあるのはアンドロメダ銀河だ。いまはこんなに小さいが、銀河系とアンドロメダ銀河とは40億年後には衝突すると予想されているので、その頃にはこの星空もものすごいことになっているんだろう。

2019年9月1日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出120秒

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