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2025年10月

2025年10月31日 (金)

秋の星雲星団銀河電視観望③

 レモン彗星撮像のついでに、秋の星雲星団銀河の電視観望を楽しむ。ASIAIRでライブスタックして、Macの画面のスクリーンショットを撮っただけのお手軽画像だ。夏の天の川が西に傾くと、南の方向、秋の星空は明るい星が少なく、ちょっとさびしく感じられる。そんな中でも、天体写真ファンには大人気の天体がいくつもある。その一つ、みずがめ座の惑星状星雲NGC7293は、らせん星雲とも呼ばれる見事な星雲だ。太陽と同じくらいの質量の恒星が放出したガスが広がったもので、中心には白色矮星が存在すると考えられている。

2025年10月22日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出120秒を5枚スタック

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2025年10月30日 (木)

秋の星雲星団銀河電視観望②

 レモン彗星撮像のついでに、秋の星雲星団銀河の電視観望を楽しむ。ASIAIRでライブスタックして、Macの画面のスクリーンショットを撮っただけのお手軽画像だ。はくちょう座は天の川のまっただ中にあり、あちこちに星雲がある。そのうち2等星サドル周辺には、IC1318という赤い散光星雲が広がっている。画像処理ソフトを使って強調すると見事な姿が浮かび上がるが、なぜか日本ではこれといった愛称がない。誰か気の利いた愛称をつけてくれればいいと思うが。

2025年10月22日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出120秒を5枚スタック

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2025年10月29日 (水)

秋の星雲星団銀河電視観望①

 レモン彗星撮像のついでに、秋の星雲星団銀河を電視観望で楽しむ。ASIAIRでライブスタックして、Macの画面のスクリーンショットを撮っただけのお手軽画像だ。まずは、秋というより夏の星団であるヘルクレス座の球状星団M13。北天最大の球状星団であり、口径5㎝クラスの小口径でもこれくらい写る。球状星団はわれわれの銀河系を取り巻くように散在し、数十万個もの古い星を含んでいると考えられている。

2025年10月22日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出120秒を5枚スタック

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2025年10月28日 (火)

2025年11月の星空

 夏の大三角は西に傾き、冬の大三角が東の空に姿を現す季節になった。月は5日満月、12日下弦、20日新月、28日上弦だ。11月は複数の流星群の出現が活発化し、おうし座南流星群が5日、おうし座北流星群が12日、しし座流星群が18日に極大となる。レモン彗星(C/2025 A6)は8日に近日点を通過し、この頃最も明るくなる予報だ。中旬以降は。暗くなり、高度も低くなっていくので、観察は難しくなる。水星は20日に内合となり、観察は難しい。金星は明けの明星として輝いているが、太陽に近く観察は難しい。火星も太陽に近く、観察は難しい。木星は真夜中の東の空にあり、見頃になっていく。土星は宵の南の空にあり、まだ見頃だ。天王星は21日に衝となるが、見るには天体望遠鏡か双眼鏡が必要だ。国立天文台HPより。

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2025年10月27日 (月)

撮影機材

 今回のレモン彗星&スワン彗星の撮像は、タカハシEM-11 Temma2ZにWilliam Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plusを搭載して行った。このところオートガイダーの調子が悪く、オートガイドなしで撮像したが、EM-11の極軸望遠鏡で極軸を合わせただけで追尾精度はまったく問題なかった。重いのが難点だが、やっぱりタカハシの赤道儀は頼りになる。このシステムは、ケーブルがゴチャゴチャしすぎて赤道儀に巻き付くことがあるという問題があるが、セッティングが決まれば撮像は快適そのものだ。あとはデバイスがぜんぶ無線化されるといいのだが。

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2025年10月26日 (日)

水平線に沈む太陽

 レモン彗星とスワン彗星の撮像にとりかかる前、水平線に沈む太陽をしばしながめた。ぼくは見たことがないが、太陽が沈む直前、グリーンフラッシュという現象が起こることがあるという。通常は赤い光にかき消されている緑の光が、太陽が沈んだ瞬間に見えるという現象だ。一方、レモン彗星やスワン彗星は、撮像すると緑がかっているのがわかる。これは、炭素を含む成分が分解した生成物が光っているのだ。太陽が沈んだ後は、機材のセッティングにとりかかる。3日連続だとさすがに手慣れてきて、そんなに時間もかからなくなった。そのうちに北極星も見えてきて、極軸を合わせればあとはコンピュータ制御だ。

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2025年10月25日 (土)

10月24日のレモン彗星(C/2025 A6)とスワン彗星(C/2025 R2)

 10月24日のレモン彗星(C/2025 A6)とスワン彗星(C/2025 R2)。前日の画像と比較すると、レモン彗星は尾がちょっと変化したのがわかる。

2025年10月24日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出60秒

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2025年10月24日 (金)

10月23日のレモン彗星(C/2025 A6)とスワン彗星(C/2025 R2)

 10月23日のレモン彗星(C/2025 A6)とスワン彗星(C/2025 R2)。この日はまだ高度が高いうちから撮像を始めることができたので、レモン彗星の尾がしっかり写っている。なかなか立派な彗星だ。
2025年10月23日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出60秒


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2025年10月23日 (木)

10月22日のスワン彗星(C/2025 R2)

 10月22日のスワン彗星(C/2025 R2)を日没後の西の空でとらえた。スワン彗星は日没後の高度がけっこう高く見やすい。尾は見えないが、緑色のコマが印象深い。60秒露出で10枚くらい撮像したら、Macの画面で少しずつ移動していくのがわかった。

2025年10月22日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出60秒

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2025年10月22日 (水)

10月22日のレモン彗星(C/2025 A6)

 10月22日のレモン彗星(C/2025 A6)を日没後の西の空でとらえた。例によって機材のセッティングに時間がかかり、かなり高度が下がっていたので、光害の影響を受けてしまった。失敗の原因はフィルターだ。サイトロンCBPフィルターを装着したところ、ピントが出なくなり、それに気づくまでに時間がかかったのだ。バックフォーカスをきちんと考えないとこういう失敗を犯す。明日はうまくやろう。

2025年10月22日撮像 William Optics MiniCat 51 WIFD+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出60秒

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2025年10月21日 (火)

レモン彗星(C/2025 A6)

 レモン彗星(C/2025 A6)はちょうどいま、地球に最接近している。晴れていれば日没後、西の空にその姿を現すはずだ。北海道日高地方の天気予報では、今日から24日まで晴れの予報で、観測条件はよさそうだ。日没は16:41なので、かなり暗くなってくる17:30頃から、西北西の方向、高度20°あたりの空を双眼鏡で探せば、レモン彗星が見つかるだろう。天文薄明が終わる18:13頃には、高度が下がっているが、よりはっきり見えるだろう。

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2025年10月20日 (月)

レモン彗星(C/2025 A6)

 レモン彗星(C/2025 A6)は明日10時頃、地球に最接近する。距離は0.60天文単位(AU)、8900万㎞だ。その後11月8日に近日点を通過するが、太陽からの距離は0.53AU(7900万㎞)と、金星より内側に入り込む。発見当初はさほど明るくならないものと予想されていたが、8月中旬に急増光、すでに肉眼等級に達している。彗星の光度は、一般的には太陽に最接近する頃が最も明るくなるが、地球からの距離も影響する。レモン彗星の場合、10月下旬から11月上旬が最も明るく、3〜4等級になると予想されている。1910年に0等級に達したハレー彗星も、1986年の接近時は3等級くらいだったので、レモン彗星も立派な彗星になりそうだ。国立天文台HPに詳しい解説がアップされているので、参考になる。

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2025年10月19日 (日)

ザ・スパイ ゴースト・エージェント

 旧ソ連の泣く子も黙る情報機関国家保安委員会(KGB)は、現在はロシア連邦保安庁(FSB)やロシア対外情報庁(SVR)などにその任務が引き継がれ、諜報活動は主としてSVRが行っている。ロシア制作の映画「ザ・スパイ ゴースト・エージェント」は、そのSVRが登場するスパイアクション映画だ。SVRのオレグ・ロダン大佐(ウラジミール・マシコフ)が創設したスパイ養成学校「ユース」は、身寄りのない子どもたちを引き取って訓練を施し、凄腕のエージェントたちを育て上げていた。彼らは世界各国に潜伏、ゴースト・エージェント(スリーパー・エージェント)として何年も司令を待ち続けている。ロダンの息子アンドレイ(アレクサンドル・ペトロフ)もユースで訓練を受けたが、ある理由でユースを去り、15年前にはロダン大佐が死んだと知らされていた。しかし、ある日、ロダン大佐から、ユース出身者が狙われているというメッセージが届く。アンドレイはかつての仲間マーシャ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)を探し出し、敵の正体を追う。敵の狙いは、ゴースト・エージェントたちを起動する極秘パスワードだった。ロシア制作のスパイ映画ということで、どんな雰囲気かと興味をそそられたが、けっこう派手なアクションシーンが展開される作品だ。

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2025年10月18日 (土)

二十四節気・霜降

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経210度(おとめ座)に対応するのが霜降(そうこう)だ。霜が降りるころという意味で、来週は全国的に気温が低下し、ぐっと秋らしくなる予報だ。北海道の紅葉も見頃を迎える。今年は10月23日が霜降に当たる。

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2025年10月17日 (金)

Apple M5チップ搭載Mac

 Apple M5チップを搭載MacしたMacBook ProとiPad Proが発表された。アップル独自の半導体Apple Siliconは2020年のM1登場以来正常進化を続け、M5のAIパフォーマンスはM1の6倍を超えるという。近年のMacは外見はほとんど変わらず、中身だけが進化しているという感じなので、見た目の目新しさはないが、逆にいえば新しいモデルに乗り換えてもとまどうことがなく、安心感につながっているんじゃないだろうか。サブマシンにインストールしたmacOS Tahoeもトラブルなく動いているので、そろそろメインマシンもアップデートしようかな。

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2025年10月16日 (木)

オリオン座流星群

 毎年10月2日頃から11月7日頃まで出現するオリオン座流星群は、ハレー彗星が母天体だ。通常は1時間当たり20個程度の出現数を超えることはないが、2006年には100個以上の出現が観測されたことがある。これは、3000年前にハレー彗星から放出されたダスト・トレイルが地球と接近したことが原因だという。極大は10月21日頃で、1時間当たりの出現数は10個程度、月明かりはなく条件はいい。

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2025年10月15日 (水)

レモン彗星(C/2025 A6)

 10月21日に地球に最接近するレモン彗星(C/2025 A6)が、4等級の明るさになると予想されている。いまは北斗七星の近くにあり、明け方と宵の2回見るチャンスがある。尾も伸びているので、天体望遠鏡を使えば彗星らしい姿を撮影することができるだろう。

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2025年10月14日 (火)

スワン彗星(C/2025 R2)

 9月12日に近日点を通過したスワン彗星(C/2025 R2)が、10月20日に地球に最接近する。明るさは6等級と予想され、15日から20日頃にかけて夏の天の川を横切るように動いていく。肉眼で見るのは難しいだろうが、双眼鏡や天体望遠鏡を使えば、明らかに恒星や惑星とは違うことがわかるだろう。

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2025年10月13日 (月)

Windows 10

 Windows 10のサポートが10月14日に終了する。ぼくも中古で買ったdynabookを持っているが、10年くらい前のモデルなので、Windows 11には対応していない。買い替えるつもりもないので、このまま使うしかないが、さすがにセキュリティ面の問題があるので、1年間に限って「緊急」「重要」のセキュリティ更新プログラムにアクセスできるWindows 10コンシューマー向け拡張セキュリティ更新(ESU)に登録した。Windows ESUは一定条件を満たせば無料で利用できるので、これで1年間は延命できる。以前は天体写真撮影や画像処理にWindows PCを使っていたが、いまはもうMacですべてできるので、もうWindows PCを買うこともないだろう。

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2025年10月12日 (日)

3I/ATLAS(アトラス彗星、C/2025 N1)

 欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機エクソマーズTGOが、火星近くを通過した恒星間天体3I/ATLAS(アトラス彗星、C/2025 N1)の姿をとらえた。エクソマーズTGOのカメラは、数百〜数千㎞下の明るい火星の表面を写すよう設計されているので、暗い彗星を写すのは難しいが、核の周りを取り巻くコマははっきりわかる。双曲線軌道を描く3I/ATLASは10月29日頃に近日点を通過、12月19日頃には地球に最接近するが、最も明るいときでも12等級と予想されていて、観察するのは難しいかも。

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2025年10月11日 (土)

チャイルド44 森に消えた子供たち

 1980年代の旧ソ連に、50人以上の子どもや女性を殺害したシリアルキラー(連続殺人犯)がいた。これをもとにした小説を映画化したのが、「チャイルド44 森に消えた子供たち」だ。舞台は1950年代のソ連、ウクライナで発生した大飢饉の孤児レオ・デミドフ(トム・ハーディ)は、国家保安省(MGB)の将校としてスパイ摘発の任務に就いていた。そんな中、親友の子どもが不審な死を遂げる。どうみても殺人なのだが、スターリン独裁政権下のソ連では、殺人という犯罪は資本主義体制が生んだものであり、社会主義体制のもとではそのような犯罪は存在しないとされていたため、事故死として処理された。疑問を持ちながらも国家に従わざるを得なかったデミドフだったが、妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にスパイ容疑をかけられ、地方に左遷される。しかし、そこでもまた、似たような事件が発生する。事件の捜査を開始したデミドフは、過去に何人もの子どもが殺害されていたことを知り、連続殺人事件だとして、犯人を追っていく。デミドフの左遷先の上官を、「裏切りのサーカス」で共演したゲイリー・オールドマンが演じている。

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2025年10月10日 (金)

根津・千駄木 下町まつり

 文京区根津・千駄木地域で毎年秋に開催される「根津・千駄木 下町まつり」は、下町の情緒あふれるおまつりだ。根津神社をメイン会場に、10カ所ものサブ会場でもいろんなイベントが開催される。サブ会場の一つ須藤公園は、高低差を巧みに活かしてつくられた大名屋敷の庭園を整備したもので、高さ10mの滝がある。同じくサブ会場の一つ文京区立森鴎外記念館は、鴎外の旧居「観潮楼」跡地にある記念館だ。鴎外は30歳から死去するまでの30年間ここに住み、当時2階からは遠く海が見えたという。また、観潮楼に転居する前は、夏目漱石が住んだ「猫の家」にも2年ほど住んでいた。観潮楼から「猫の家」までは徒歩10分ほどなので、文豪ゆかりの地めぐりをするのもいいだろう。

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2025年10月 9日 (木)

iPhone 16e

 ガラケーからiPhone SE(第2世代)に乗り換えて5年。特に困っているわけでもないが、iOS 26にアップデートしたところちょっとだけだがもたつくようになったこと、Apple Intelligenceが使えないことから、iPhone 16eに機種変更した。最新機種はiPhone 17シリーズだが、カメラ性能にはまったくこだわらないし、16eで十分だ。まあしかし、SEに比べるとサイズがけっこう大きい。胸ポケットに入れるのが難しくなりそうだ。もちろん、画面は見やすい。SEからの機種変更は、まずSEのSIMをeSIMに移行しておいて、16e用のeSIMを再発行してもらった。具体的には、通信事業者のウェブサイトに手順が書いてあるが、ちょっとわかりづらいかも。機種変更がすんで、さっそく目玉機能のビジュアルインテリジェンスを使おうとしたら、「Apple Intelligenceに必要なものをダウンロードしています」という表示が出て、いつまで経ってもダウンロードが終わらない。どーなってるの?

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2025年10月 8日 (水)

宇宙・時間・生命はどのように始まったのか?

 故スティーヴン・ホーキングの愛弟子であり共同研究者でもあった物理学者トマス・ハートッホが書いた「宇宙・時間・生命はどのように始まったのか?」は、ホーキングにとっての「最後の理論」を解説するとともに、随所にホーキングにまつわる興味深いエピソードが紹介されている本だ。ケンブリッジ大学の大学院生だったハートッホは、1998年にホーキングに呼ばれ、ホーキングの指導のもと宇宙論の研究に打ち込むことになる。そのファースト・コンタクトの中でホーキングは、「ホーキング、宇宙を語る」でも言及した人間原理について、「人間原理は破れかぶれの手段だ」と語ったという。その後ホーキングは、宇宙論に対する見方を大きく変えていくことになる。本書は450ページを超える分厚い本だが、読みやすい文体なので、しばらく読んでみよう。「ホーキング、宇宙を語る」も、久しぶりに読んでみようかな。

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2025年10月 7日 (火)

大絶滅展 生命史のビッグファイブ

 国立科学博物館の特別展「大絶滅展 生命史のビッグファイブ」が11月1日から始まる。生命の歴史の中で「進化」と「絶滅」は隣り合わせにある現象だ。通常、100万年ごとに10%程度の種が絶滅すると考えられているが、通常の絶滅とは異なって、短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象(=大量絶滅)が過去に何度も起こっている。そのうち最も大きな5回の絶滅現象が「ビッグファイブ」と呼ばれる。ビッグファイブを境としてそれ以前と以降の生命の世界が大きく変わったため、それが次の新しい世界へとつながる大きな原動力になったという考え方がある。
   1. オルドビス紀末 約4億4400万年前
   2. デボン紀後期 約3億8000万年前〜約3億6000万年前
   3. ペルム紀末 約2億5200万年前
   4. 三畳紀末 約2億100万年前
   5. 白亜紀末 約6600万年前
 というわけで、全米有数の自然史博物館の一つであるデンバー自然科学博物館の貴重な標本が来日するほか、世界初公開となる貴重な標本も展示されるそうだ。

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2025年10月 6日 (月)

中秋の名月

 今夜は中秋の名月。しかし、東京の天気予報は悪そうだ。国立天文台ではライブ配信を予定しているので、こちらで楽しむのもいいだろう。あ、でも、国立天文台も東京にあるから、曇ったら見えないか。ウェザーニュースの中秋の名月2025ライブカメラはどうだろうか。

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2025年10月 5日 (日)

10月りゅう座流星群

 10月6日頃から10日頃まで出現する10月りゅう座流星群は、ジャコビニ流星群という別名で有名な流星群だ。母天体は周期6.5年のジャコビニ・ジンナー彗星で、母天体が2公転する13年ごとに大出現したことがある。しかし、1972年には、大出現が予測されたものの、空振りに終わった。その後1985年と1998年、2011年、2018年に活発な活動をみせた。極大は10月9日頃で、満月過ぎの明るい月があり条件は悪いが、今年3月に母天体が回帰しているので、もしかしたらという可能性もある。

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2025年10月 4日 (土)

スマートアイピース

 スマート天体望遠鏡のラインアップが増えてきた。まだ発展途上にあるとは思うが、いずれは従来型の天体望遠鏡を凌駕するものも出てくるかもしれない。と思っていたら、スマートアイピースなる製品が登場した。従来型の天体望遠鏡に差し込めば、ライブスタックと画像処理をした天体を観察できるという。キプロスのペガサスアストロという会社が発表したSmartEyeは、ソニー製高感度CMOSセンサーIMX533を採用、冷却機能も搭載している。まあモニタを見るかアイピースをのぞくかの違いだけではあるが、昔ながらの天文ファンには受け入れられそうだ。ただ、お値段は高いので、もうちょっとこなれていかないと、手を出すのはちょっとなぁ。

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2025年10月 3日 (金)

二十四節気・寒露

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経195度(おとめ座)に対応するのが寒露(かんろ)だ。秋が深まり野草に冷たい露がむすぶという意味で、北海道ではそろそろバイクもシーズンオフになる。日中はまだいいが、朝晩の気温が下がるので、遠出が難しいのだ。天体写真撮影の際も、防寒対策(人も機材も)が必要になってくる。しかし、宵のうちには夏の星座、夜中には冬の星座も見られるという、お得な時期でもある。今年は10月8日が寒露に当たる。

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2025年10月 2日 (木)

eSIM

 iPhoneの最新シリーズでは、従来のSIMカードが使えなくなり、eSIM専用となった。eSIMは、端末の基板に直接SIMが実装されたもので、通信事業者からプロファイルデータをダウンロードしてインストールすることによって機能する。eSIMにすると機種変更などすべての手続きがオンラインでできるので便利だ。iPhone XS以降なら、いまの機種のまま、物理SIMからeSIMに移行することもできる。いずれeSIMオンリーになるんだろうから、いまのうちにeSIMに移行しておくのもいいだろう。

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2025年10月 1日 (水)

中秋の名月

 古来から、暦を作成するには太陽と月の運行が用いられた。特に月は毎日満ち欠けで形が変わるので、暦を作りやすく、これを太陰暦という。一方で、太陽も注意深く観測すると、1年で元の位置に戻ってくることがわかるので、これをもとにして作った暦を太陽暦という。日本では古代、太陰暦が使われたが、太陰暦だと1年で10日以上のずれが生じるので、太陽の運行を考慮した太陰太陽暦が長く使われた。太陽暦が採用されたのは明治に入ってからだ。したがって、太陰太陽暦のもとで行われていた七夕や中秋の名月などの伝統行事は、太陽暦となったいまの時期とはずれてしまっている。中秋の名月は、太陰太陽暦の8月15日の夜の月のことで、ほぼ満月だ。サトイモの収穫期に当たるので、芋名月とも呼ばれ、真ん丸の団子が供えられる。今年の中秋の名月は10月6日で、満月は翌日の12時過ぎだ。近くには衝となったばかりの土星も輝いている。

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