日の名残
アンソニー・ホプキンス主演の映画「日の名残」は、カズオ・イシグロの小説を映画化した作品だ。1958年のイギリス、オックスフォード。死去した貴族の屋敷を、アメリカ人富豪が買い取る。長年にわたってこの屋敷の主だったダーリントン卿に仕えてきた執事スティーヴンス(ホプキンス)は、使用人がみな去ってしまったことから、人手不足に悩んでいた。そんな中、かつてこの屋敷で働いていたメイド長のミス・ケントン(エマ・トンプソン)から手紙が届く。新しい主ルイス(クリストファー・リーヴ)のすすめもあり、スティーヴンスは休暇を取り、ミス・ケントンのもとを訪れることにする。その道中、スティーヴンスは、ダーリントン卿のもとで働いた過去の日々を回想する。第1次世界大戦後、勝ち気なミス・ケントンとはじめはぶつかったこと、父親を執事として迎え入れたが、忙しいさなかに急死、死に目に会えなかったこと、そしてダーリントン卿が、ドイツに対する宥和政策に傾き、ひそかに国際会議を開催していたことなど。スティーヴンスとミス・ケントンは、次第にお互いに惹かれ合うようになるが、スティーヴンスはそんなそぶりも見せず、仕事一筋に生きようとする。結局、実らぬ恋と知ったミス・ケントンは他の男と結婚することに決め、屋敷を去るのだった。それから20年、2人は再会する。スーパーマンを演じて一世を風靡したリーヴは本作公開の2年後、落馬事故により脊髄損傷の重傷を負う。

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