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2025年7月

2025年7月31日 (木)

津波の速さ

 カムチャッカ半島東方沖でマグニチュード8.7の巨大地震が発生、北海道をはじめとする太平洋沿岸に津波警報が出たが、大きな被害が出なかったのは幸いだった。そういえば学生時代、流体力学かなんかの講義で津波が伝わる速さの計算をしたことがあるような気がするが、これは(重力加速度×海の深さ)の平方根というシンプルな式で表される。水深10mなら時速36㎞ほどだが、100mだと110㎞、500mだと250㎞、5000mだと800㎞の猛スピードだ。日本列島の太平洋側は、水深が急に深くなっているので、この方向から来る津波はおそろしく速いということになる。

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2025年7月30日 (水)

津波警報

 カムチャッカ半島東方沖で発生したマグニチュード8.7の巨大地震で、北海道をはじめとする太平洋沿岸に津波警報が出た。NHKが上空からの映像をライブ配信しているが、ぼくが天体写真を撮影する場所が映っていた。ライブ映像で見る限り、今のところだいじょうぶなようだが、心配だ。

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2025年7月29日 (火)

ペルセウス座流星群

 毎年7月17日頃から8月24日頃に出現するペルセウス座流星群は、3大流星群の一つだ。母天体は、130年の周期で太陽の回りを公転するスイフト・タットル彗星だ。極大時には1時間当たり60個以上の流星が観測され、明るい流星も多い。極大は8月13日頃で、満月過ぎの明るい月があるので条件は悪いが、月のない方向を見るとそこそこ見られるんじゃないだろうか。

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2025年7月28日 (月)

第2撮影システム④

 William Optics MiniCat 51 WIFDをSkyーWatcher Star Adventurer GTiに搭載し、各デバイスを取り付けた。MiniCat 51は鏡筒がとても短いので、気をつけないと干渉してしまうところがある。まず、純正のプレートは長いので、ZWO CAAと干渉する。これはMORE BLUEの短いアリガタと交換した。次に各デバイスのケーブルだが、ASIAIRからまっすぐに出すとカメラと干渉するので、L型コネクタで真横に出すようにした。あとは実戦投入だ。

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2025年7月27日 (日)

2025年8月の星空

 夏の暑さはこれからが本番だが、日照時間はだんだん短くなっていくので、天文ファンにとってありがたいことに、星を見る時間は増えていく。月は1日上弦、9日満月、16日下弦、23日新月、31日上弦だ。3大流星群の一つペルセウス座流星群は13日頃に極大となるが、条件は悪い。水星は1日内合、19日西方最大離角となり、最大離角の前後数日間は見つけやすい。金星は明けの明星として明るく輝いている。火星は太陽に近く、観察は難しい。木星は日の出前の東の空、土星は夜半前の東の空にあり、土星は間もなく見頃を迎える。ただ、土星の環はまだしばらくは細く見える。国立天文台HPより。

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2025年7月26日 (土)

みずがめ座δ南流星群

 毎年7月12日頃から8月23日頃に出現するみずがめ座δ(デルタ)南流星群は、母天体がはっきりしない流星群だ。春に出現するみずがめ座η(エータ)流星群は、母天体がハレー彗星であることもあって有名だが、極大時の流星数はη群、δ南群とも1時間当たり5個程度と同じくらいだ。極大は31日頃で、その日の深夜から翌朝未明が見頃だ。月明かりはなく、条件もいい。

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2025年7月25日 (金)

ハルク・ホーガン

 アメリカの人気プロレスラー ハルク・ホーガンが死去したとの報。日米マット界で大ブレイクするきっかけとなった新日本プロレスのIWGP決勝戦は、ぼくも第1回、第2回とも実際に蔵前国技館で観戦した。はじめは単調なパワーファイターという感じだったが、しだいに試合運びもうまくなり、アメリカマット界のカリスマ的存在にまで昇りつめた。スーパースターらしく私生活も含めていろいろあったが、プロレスの範疇にとどまらず、さまざまな話題を提供したレスラーだった。第2回IWGP決勝戦では、当時の愛機アサヒペンタックスSPFを持っていったが、ホーガンのアックスボンバーが猪木に決まった瞬間を見事にとらえることができた。ぼくのベストショットだ。

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2025年7月24日 (木)

リコリモ天体撮影サービス④

 リコーが始めたリモート天文台のシェアサービス リコリモ天体撮影サービスで撮影した小マゼラン銀河を、PixInsightでカラー化してみた。とりあえず各画像にはほとんど手を加えず、単にLRGB合成しただけなので、控えめな画像になっている。次はこれをもっと見映えのする画像にしてみよう。

2025年7月19日撮影 リコリモRA101(タカハシTOA-130+SBIG-STX-16803ABG)、LRGB画像・露出180秒各4枚

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2025年7月23日 (水)

ベテルギウスに伴星?

 オリオン座の1等星ベテルギウスに、伴星とみられる天体が発見された。太陽の700倍もの半径を持つ赤色超巨星ベテルギウスは、誕生後1000万年も経っていない若い星だが、大質量星なので寿命は短い。数年前には大きく減光し、超新星爆発が近いのではないかと騒がれた。発見された伴星は太陽質量の1.5倍程度で、主系列星になる前の段階にあるという。おそらくベテルギウスと同時に誕生したんだろうが、伴星の方は核融合を起こす前にベテルギウスに飲み込まれるのかもしれない。写真はアメリカ国立科学財団国立光学・赤外天文学研究所(NSF NOIRLab)より。

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2025年7月22日 (火)

第2撮影システム③

 William Optics MiniCat 51 WIFDをSkyーWatcher Star Adventurer GTiに搭載したところ。鏡筒が短いので、カメラを接続しないちょっとアンバランスに見える。MiniCat 51はピント合わせを容易にするバーティノフ・マスクやカメラ回転装置も装備しているが、視力が悪いのでZWO EAFやCAAも接続し、すべて自動化してしまおうと考えている。

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2025年7月21日 (月)

リコリモ天体撮影サービス③

 リコーが始めたリモート天文台のシェアサービス リコリモ天体撮影サービスを利用してみた。初めてのターゲットは小マゼラン銀河だ。LRGBそれぞれ180秒露出で4枚ずつ撮影し、これをLRGB合成する。結果はうまくいったようで、撮影結果の連絡がメールできた。ファイルはダーク&フラット補正後、補正前、プレビュー用とたくさんある。とりあえずL画像のプレビュー用を、Mac純正のプレビューで簡単にレタッチしてみる。これをPixInsightでLRGB合成し、きれいな画像にしていこう。

2025年7月19日撮影 リコリモRA101(タカハシTOA-130+SBIG-STX-16803ABG)、L画像・露出180秒1枚

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2025年7月20日 (日)

熊出没注意

 道南の福島町で新聞配達員の男性がヒグマに襲われたという事件は衝撃的だ。現場は山中などではなく住宅街であり、あんな恐ろしい動物が街中に出没するのは、恐怖以外の何ものでもない。日高地方にも数多くのヒグマが生息していると言われ、しょっちゅう目撃されている。ヒグマは夜間にも動き回るので、天文ファンとは活動する時間帯、場所が重なる。北海道の天文ファンにとっては、とにかく脅威だ。ぼくも撮影時はクルマから離れず、何かあったらすぐに逃げ込めるようにしているが、機材のセッティングに夢中になっているときなど、すきだらけのことも多い。今年はいつも以上に注意しなければ。

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2025年7月19日 (土)

銀河帝国の興亡3 回天編

 アイザック・アシモフのSF大作「ファウンデーション」シリーズ第3作「銀河帝国の興亡3 回天編」は、銀河百科事典を編纂する集団「ファウンデーション」設立から300年後の世界が舞台だ。ハリ・セルダンの予測を覆し、いとも簡単にファウンデーションを陥落させたミュータント ミュールだが、第2ファウンデーションの所在は、ミュールの力をもってしても謎のままだった。自らの臣下の者が第2ファウンデーションによって巧妙に干渉を受けていることを察知したミュールは、ハン・プリッチャー将軍とベイル・チャニスという「非転向者」に対し、第2ファウンデーションの探索を命じる。セルダンが遺した「星界の果てにある」というヒントから、第2ファウンデーションは惑星タゼンダにあると信じるチャニスは、プリッチャーを説き伏せてタゼンダに向かう。ミュールによる探索の後、ミュールの死とともに新しい時代を迎えたファウンデーションだが、ミュールと同じ能力を持つ第2ファウンデーションに対し、対抗しようとする勢力が出てくる。かつて、ファウンデーションの危機を救ったベイタ・ダレルの息子トランは、第2ファウンデーションの調査のため、ミュールが本拠地を置いた惑星カルガンに仲間を送り込むが、14歳の早熟な娘アーケイディアがこっそりついていってしまう。そんな中、カルガンとファウンデーションとの間に戦争が勃発する。すべてが終わった後、第2ファウンデーションの真実の姿が明らかになる。「ファウンデーション」シリーズはいったんここで終了するが、アシモフは30年後、続編を発表、「ファウンデーション」の世界はさらなる広がりを持つことになった。

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2025年7月18日 (金)

二十四節気・大暑

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経120度(かに座)に対応するのが大暑(たいしょ)だ。夏の暑さがもっとも極まるころという意味で、大暑から立秋、処暑あたりまでが夏の暑さのピークとなる。まあしかし、近年の温暖化で、猛暑はその先も続きそうだ。今年は7月22日が大暑に当たる。

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2025年7月17日 (木)

リコリモ天体撮影サービス②

 リコーが始めたリモート天文台のシェアサービス リコリモ天体撮影サービスを実際にやってみた。まずは会員登録だが、わずか10分で登録が完了し、望遠鏡を予約できるようになった。望遠鏡があるのはオーストラリア ニューサウスウェールズにあるサイディング・スプリング天文台で、日本とは時差はほとんどない。SkySafariを使うと現地の星空がわかるので、天気がよさそうな日や時間帯を選んで、撮影対象を物色する。南天といえば大小マゼラン銀河だが、大マゼラン銀河(LMC)は視野からはみ出すだろうから、小マゼラン銀河(SMC)にする。初めてなので望遠鏡は小さい方(タカハシTOA-130)にするが、それでも口径13㎝という巨砲だ。注意しなければならないのは、カメラがモノクロなので、カラーにするにはRGB画像をそれぞれ撮影しなければならないことだ。それも含めて、撮影プランを作成し、予約する。実際の手順は動画で確認するといい。さてさて、できあがりが楽しみだ。なお、撮影時間1時間で料金は4000円だった。

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2025年7月16日 (水)

リコリモ天体撮影サービス①

 最近、熱心な天体写真ファンの中に、リモート天文台の利用者が増えているという。光害のひどい都会に住んでいてたまにしか田舎に行くことができない人にとって、田舎にリモート天文台を設置するというのは、一昔前なら夢のような話だ。しかし、たまにしか行けないような田舎に無人の天文台を設置するというのは、いろいろ心配することも多い。そんな中、リコーがリモート天文台のシェアサービス リコリモ天体撮影サービスを始めた。しかも、国内ではなく、オーストラリアの天文台だという。南半球ということで、日本からは見られない南天の星雲星団銀河を撮影できるのだ。利用できる望遠鏡は、口径51㎝のPlaneWave製アストログラフと、タカハシTOA-130の2台。料金は新月期で1時間当たり2万円とちょっと高いが、満月期は無料ということもあるので、試しに利用してみようかな。できればもっと広視野を撮影できる小口径の望遠鏡も利用できるといいな。

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2025年7月15日 (火)

台風5号

 2016年8月以来、9年ぶりに台風が北海道に上陸した。本州に上陸せず、北海道に直接上陸するのは珍しく、7月に上陸するのは統計開始以来初めてだという。2016年8月は4つの台風が相次いで北海道に上陸または接近し、集中豪雨をもたらした。その前年、低気圧がもたらした高波による土砂流出で不通となっていたJR日高本線鵡川ー様似間も、2016年8月の台風によって壊滅的被害を受け、復旧できないまま廃線に追い込まれた。今回の台風でどの程度の被害が出ているかはまだわからないが、気候変動の影響で台風上陸が常習化するおそれもある。困ったもんだ。

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2025年7月14日 (月)

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡3周年

 NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が科学観測を開始して3周年を迎えた。これを記念して公開されたのは、さそり座の散光星雲NGC6334の画像だ。この星雲は出目金星雲や猫の足星雲と呼ばれ、銀河系の中心方向にある。北海道では高く昇ることがなく、撮影のチャンスはあまりないが、地平線(水平線)まで開けている場所なら、すぐそばにある散光星雲NGC6357(彼岸花星雲)とともに撮影することができる。いずれにしても、南中高度はかなり低いので、南半球で撮影したい星雲だ。

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2025年7月13日 (日)

第2撮影システム②

 第2撮影システムは、タカハシFS-60CB or William Optics MiniCat 51 WIFD+SkyーWatcher Star Adventurer GTiを主要機材とするが、問題は三脚だ。軽量な撮影システムとはいえ、三脚が貧弱だと失敗作を量産するだけなので、堅牢な三脚が必要だ。おカネを出せばそういう三脚もあるが、また機材が増えるのも困る。すでに持っている機材で使い回しはできないかと考えたところ、EM-11を搭載する三脚が思い浮かんだ。この三脚はアイベルが販売している強化型ステンレス三脚という製品で、台座はEM-11用だが、同社は台座が異なるいろいろなタイプも販売していて、3/8インチネジ用も用意されている。この台座だけを単品で入手すれば、三脚そのものを使い回しできるはずだ。Star Adventurer GTiには頑丈すぎるかもしれないが、三脚は最も重要な部分だと言っても過言ではないので、これで考えてみよう。でも、これだとあまり軽量にならないか。

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2025年7月12日 (土)

第2撮影システム①

 現在、メインの撮影システムとして、タカハシFC-100DZ+EM-11 Temma2Zを使用している。個人天文台ではなく毎回野外に移動しての撮影なので、あまり重い機材にはできず、これくらいがいいところだろう(力持ちの人なら、もっと大口径もありだろうが)。まあしかし、体力面やなんやらで、ときにはもっと軽量な撮影システムもほしくなる。最近は望遠鏡やカメラの性能も向上し、5㎝クラスの小口径でもすごい光学性能を持っているということもある。というわけで、メインの撮影システムに次ぐ、第2撮影システムを考えてみる。メインの撮影システムは主に視直径の小さい星雲星団銀河の撮影、第2撮影システムは視直径の大きい星雲星団銀河が撮影対象だ。

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2025年7月11日 (金)

3I/ATLAS

 7月1日に発見され、太陽系外からの飛来が確認された恒星間天体3I/ATLAS(アトラス彗星、C/2025 N1)の姿を、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡(VLT)がとらえた。3I/ATLASは現在、木星軌道の内側を直線に近い双曲線軌道で進んでいて、10月下旬に太陽に最接近するが、火星軌道のちょっと内側に入るくらいなので、大彗星になる見込みはない。画像では、短いものの尾が伸びている様子がわかる。

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2025年7月10日 (木)

銀河帝国の興亡2 怒濤編

 アイザック・アシモフのSF大作「ファウンデーション」シリーズ第2作「銀河帝国の興亡2 怒濤編」は、銀河百科事典を編纂する集団「ファウンデーション」設立から200年後の世界が舞台だ。銀河帝国が衰退の一途をたどる一方で、ファウンデーションは科学力を武器に銀河外縁部で勢力を増していた。いまや銀河系で最強国家となったファウンデーションに対し、帝国の若き将軍ベル・リオーズは、帝国最後の力を振り絞って対決することを決意する。その1世紀後、ファウンデーションじたいが腐敗し、内乱の動きが出るなど混迷の度を深めていく中で、ミュールというミュータントが登場する。ミュールは心理歴史学者ハリ・セルダンの予測をことごとく覆し、いとも簡単にファウンデーションを陥落させてしまう。ミュールに抵抗する貿易商のトラン・ダレルとその妻ベイタは、セルダンが密かに設立したもう一つのファウンデーション「第2ファウンデーション」探索の旅に出る。Apple TV+のドラマ「ファウンデーション」は、第2シーズンまでが配信されているが、ベル・リオーズ登場までの物語が大胆に設定変更されて再構成されている。ドラマでは、原作ではあまり出番のない皇帝にもスポットライトを当てていて、これはこれでなかなかおもしろい。

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2025年7月 9日 (水)

夏の星雲撮影

 夏の天の川には見事な散光星雲が散在している。これらは見かけの大きさがけっこう大きいので、全体像をとらえるには小口径の望遠鏡の方がいい場合もある。例えばM8干潟星雲とすぐそばにあるM20三裂星雲の場合、FC-100DZだとM8しか入らないが、FS-60CBならM8とM20の両方が入る。さらに、MiniCat 51なら、散開星団M21なども入ってくる。口径5〜6㎝クラスの望遠鏡にはかなり高性能な製品がそろっているので、天体写真ファンならこのクラスの望遠鏡もだいたい1本は持っているだろう。赤道儀も小型なもので足りるので、撮影機材も大がかりにならなくてすむ。

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2025年7月 8日 (火)

銀河帝国の興亡1 風雲編

 アメリカの生化学者にして作家でもあるアイザック・アシモフは、生涯にわたって500冊以上の著作を執筆したという。そのうちSFの分野では、「ファウンデーション」シリーズという大作を遺している。18世紀イギリスの歴史家エドワード・ギボンの「ローマ帝国衰亡史」にインスパイアされたこのシリーズは、2500万の惑星を擁し1万年以上続く銀河帝国の興亡の物語だ。その第1作「銀河帝国の興亡1 風雲編」では、栄華を極める銀河帝国に没落の影が忍び寄る中、心理歴史学者ハリ・セルダンが、3万年に及ぶ暗黒時代の到来を予見する。帝国崩壊を公言した罪で辺境の星テルミヌスに追放されたセルダンは、暗黒時代は避けられないが、短縮することは可能だとして、失われゆく科学技術を保存するため、銀河百科事典を編纂する集団「ファウンデーション」を設立する。そして50年後、帝国からの独立を宣言したアナクレオンが、テルミヌスを侵攻しようと動き出すが、時間霊廟内にセルダンのホログラフが現れ、ファウンデーションの真の目的を語り出す。というわけで、1950年代に3作が、1980年代以降に4作が刊行され、アシモフの死後も別の作家によって新シリーズが刊行されている。

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2025年7月 7日 (月)

伝統的七夕

 現在の新暦ではなく、太陰太陽暦である旧暦の7月7日は、伝統的七夕は呼ばれている。新暦の7月7日は梅雨のさなかであることが多く、月齢もまちまちだが、伝統的七夕の日は梅雨も明け、上弦の月が見えている頃だ。今年の伝統的七夕は8月29日で、薄明が終わる頃には半月よりも細い月が西に傾き、天頂付近には夏の天の川が横たわっている。そして天の川をはさんで向かい合うように、おりひめ星であること座のベガとひこぼしであるわし座のアルタイルが輝いている。天の川の中には多くの星々とともに見事な散光星雲が散在していて、天体写真ファンにとっても最高の星空だ。

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2025年7月 6日 (日)

山本義隆自選論集Ⅱ 物理学の発展

 「山本義隆自選論集Ⅰ 物理学の誕生」の続編「山本義隆自選論集Ⅱ 物理学の発展」は、18世紀のスイスの数学者レオンハルト・オイラー以降、飛躍的な発展を遂げた物理学の軌跡をたどっていく。アイザック・ニュートンが「プリンキピア」に書いた「ニュートンの力学」は、オイラーによって現在の形の「ニュートン力学」として完成する。その後この分野は解析力学として発展、量子力学においても重要な役割を演じる。力学以外にも、熱力学、電磁気学、量子力学、相対性理論と、革新的な理論が登場、現代物理学の体系ができあがっていく。40年前に山本先生の授業を聴講していたぼく自身といえば、物理学とはまったく関係のない仕事をしているが、今でもときどき物理学書を開いていて、学生の頃くじけた解析力学をなんとかものにしたいとあがいている。しかし、その道のりは遠そうだ。

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2025年7月 5日 (土)

3I/ATLAS(アトラス彗星、C/2025 N1)

 7月1日に発見された新彗星3I/ATLAS(アトラス彗星、C/2025 N1)は、ほぼ直線といってもいい双曲線軌道を描く非周期彗星だ。10月下旬に近日点を通過するが、実際には太陽系の外から太陽系に飛び込み、火星軌道を横切って太陽系の外に飛び去っていく感じだ。太陽系外からの飛来が確認された恒星間天体としては、オウムアムアとボリソフ彗星に続く3つ目となる。見かけの光度は12〜13等級にしかならないということなので、大彗星になることは期待できないが、天体望遠鏡を使って撮影すれば、かすかだがその姿がとらえられそうだ。画像はNASA JPLより。

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2025年7月 4日 (金)

わたしを愛したスパイ(小説)

 イアン・フレミングの小説007シリーズ第9作「わたしを愛したスパイ」は、映画シリーズ第10作「私を愛したスパイ」と同じタイトルだが、内容はまったく別ものだ。フランス系カナダ人女性ヴィヴィエンヌ・ミシェル(わたし)は、レディになる勉強をするため、ロンドンに留学する。しかし、男たちから弄ばれ、ロンドンから逃げ出してアメリカに渡る。そしてたまたま宿泊したホテルに、2人組のギャングが押し入り、窮地に陥る。そこに現れたのは、クルマが故障して立ち寄ったジェイムズ・ボンドと名乗る謎の男だった。というわけで、本作は「わたし」の回想の中でボンドが語られるという異色の作品だ。フレミングは映画化に際し、小説の内容は一切使用することを禁じたという。

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2025年7月 3日 (木)

二十四節気・小暑

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経105度(ふたご座)に対応するのが小暑(しょうしょ)だ。暑気に入り梅雨のあけるころという意味で、本格的な夏が始まる頃だ。近年の日本は、春夏秋冬の四季ではなく、春・夏・真夏・夏・秋・冬の六季じゃないかという感じだ。また猛暑が続くと思うとイヤになる。今年は7月7日が小暑に当たる。

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2025年7月 2日 (水)

ブライアン・ウィルソン

 ザ・ビーチ・ボーイズの元リーダー ブライアン・ウィルソンが死去したとの報。アメリカ西海岸のサーフィン&ホットロッドと呼ばれるビーチ・ボーイズの楽曲は、誰もが耳にしたことがあるだろう。実弟のデニス、カールらとともにビーチ・ボーイズを結成したブライアンは、1960年代前半からヒット曲を連発するが、その後ブライアンの精神は蝕まれていく。しかもデニスが1983年、カールが1998年に死去し、3兄弟はブライアン1人のみとなってしまった。しかし、ブライアンはその後もソロ活動を続け、結果としては息の長い音楽人生となった。夏のイメージが強いビーチ・ボーイズだが、クリスマスアルバムもあってこれもいい。というわけで、これからも年中ビーチ・ボーイズを聞き続けるだろう。

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2025年7月 1日 (火)

水星が東方最大離角

 水星が7月4日、東方最大離角となる。水星は地球より内側の軌道を回っているので、太陽から大きく離れることがなく、観察できるのは東方最大離角か西方最大離角の頃に限られる。日没45分後の高度は8度だが、双眼鏡があると見つけられるだろう。動きが速いので、毎日観察するとどんどん位置を変えていくのがわかるだろう。

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