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ディズニープラスのオリジナルドラマ「キャシアン・アンドー」は、映画「スター・ウォーズ」エピソード4の直前に当たる「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で、命をかけてデス・スター設計図を盗み出すことに成功した反乱同盟情報将校キャシアン・アンドーを描く物語だ。シーズン1では、帝国軍のお尋ね者となったアンドー(ディエゴ・ルナ)が、逃避行を続けるうちに反乱軍の一員であるルーセン・レイエル(ステラン・スカルスガルド)と出会い、反乱軍に加わる決意をする。そしてシーズン2は、ヤヴィンの戦いの4年前から幕開けする。第1話では、帝国軍のオーソン・クレニック長官(ベン・メンデルソーン)も登場、映画では描かれていない「ゴーマンの虐殺」の舞台となった、惑星ゴーマンにどう対処するかを議論する場面もある。というわけで、「ローグ・ワン」での最終決戦に向けた物語が展開していくんだろう。
毎年4月19日頃から5月28日頃まで出現するみずがめ座η(エータ)流星群は、ハレー彗星が母天体だ。ペルセウス座流星群に匹敵するほどの出現数が観察されるときもあるが、日本では放射点が高く昇らず、極大時の1時間当たりの流星数は5個程度だ。極大となるのは5月6日頃で、6日と7日の未明が見頃だ。月明かりがなく、条件はいい。
冬の星座は見納めとなり、夜半前には夏の天の川も昇ってくるようになった。月は4日上弦、13日満月、20日下弦、27日新月だ。6日はみずがめ座η流星群が極大となる。上弦過ぎの月が沈む未明が見頃だ。1日はスワン彗星(C/2025 F2)が近日点を通過、地球とも最接近する。6等級くらいまで明るくなるのではと期待されたが、そこまで明るくならないようだ。水星は太陽に近く、観察は難しい。金星は明けの明星として輝いていて、太陽からの離角もどんどん大きくなっていく。火星と木星は日没後の西の空にあるが、観察シーズンもそろそろ終了だ。3月24日に消失した土星の環が、7日に再び消失する。前回は地球から見た環の傾きが0になったが、今回は太陽から見た環の傾きが0になることにより、環が消えたように見える。国立天文台HPより。
超弦理論の専門家であり、科学技術の未来を語らせたら右に出る者がない日系アメリカ人の物理学者ミチオ・カクの最新刊「量子超越 量子コンピュータが世界を変える」は、量子コンピュータが実用化されればどのような未来が実現されるかを解説した本だ。現在使われているデジタルコンピュータは、原理的にはどうしても突破できない壁がある。データを0か1の配列で表すので、データが巨大になればなるほど、処理時間が膨大になるのだ。実際、現代の暗号技術は、巨大素数をかけあわせた巨大合成数の素因数分解に膨大な時間がかかることを利用している。これに対し量子コンピュータは、原子より小さい量子の世界では、量子が同時に無数の状態を取り得る(重ね合わせ)という性質を利用する。その結果、デジタルコンピュータでは膨大な時間がかかる問題を、量子コンピュータなら短時間で解決することが可能になる。ただし、量子コンピュータの実用化に当たっては、「干渉性の消失(デコヒーレンス)」という障害があり、これをどうクリアするかという問題に直面している。そんな話も含めて、この本でカクは、量子コンピュータが実用化されればどのような未来が実現されるかを、具体的に語っていく。もし量子コンピュータが人工光合成を可能にする方法を見つけ出したら、地球温暖化を防ぐ戦いにおけるパラダイムシフトになるだろうというカクの見通しは、ぜひとも実現してほしいもんだ。
明けの明星となった金星が4月27日、最大高度(マイナス4.8等)に達する。金星は地球より内側の軌道を公転しているので、月のように満ち欠けしている。満月に当たる外合は遠く、新月に当たる内合は近い。半月に当たる最大離角よりも、三日月に当たる頃が最も明るくなる。金星が太陽より地球側にあるときは、満ち欠けの変化が大きいが、金星が太陽より向こうに行くと、満ち欠けの変化が小さくなる。
バイクに乗らなくなって久しい。最後にツーリングに出かけたのが8年前で、その後5年は通勤で乗るだけだったが、3年前に手放し、自転車に乗り換えた。別に興味を失ったわけではなく、いつかまた乗ってみたいという気持ちはある。ずっと前から、最後に乗るバイクはホンダ ゴールドウイングにしたいと思っていた。総排気量1833㎤水平対向6気筒エンジンという唯一無二のエンジンを搭載し、車両重量391㎏という堂々たる車体を誇るこのゴールドウイングで、ルート66を走ったら最高だろう。まあそれは夢として、今年はゴールドウイング誕生50周年だそうだ。記念モデルには限定カラー、専用エンブレム、ロゴなどが用意され、アニバーサリーモデルであることをアピールしている。
幕張メッセで開幕した「スター・ウォーズ」ファンのイベント「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」で、シリーズ最新作「スター・ウォーズ/スターファイター」の製作が発表された。2027年5月28日公開予定ということで、主演のライアン・ゴズリングもサプライズ登場したという。スターファイターというのは反乱軍のXウィングや帝国軍のTIEファイターなどの戦闘機のことだが、エピソード9の5年後が舞台の、スターファイターのパイロットを主役とするまったく新しい物語ということだろうか。とにかく楽しみだ。
しし座の方向、124光年の距離にある赤色矮星K2-18の惑星K2-18bは、生命が存在できそうなハビタブルゾーンにあると考えられている。2015年、NASAのケプラー宇宙望遠鏡で発見されたK2-18bは、その後の観測によって、大気中に水蒸気が検出され、2023年にはジメチルスルフィドという有機硫黄化合物の存在を示唆するデータも得られた。ジメチルスルフィドは、地球では生物由来でしか生成されないと考えられていて、これが本当ならK2-18bには生命が存在するかもしれないということになる。そして今般、ジメチルスルフィドを検出したと主張する同じチームが、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測により、太陽系外惑星で生命の存在可能性を示す、これまでで最も有力な証拠を得たと発表した。もちろんこれだけで生命が存在すると決めつけるわけにはいかないだろうが、今後観測を重ねていけば、さらなる証拠が得られるかもしれない。Illustration: NASA, CSA, ESA, J. Olmsted (STScI)
欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡ガイアが、10年あまりにわたる科学観測を終了した。2013年12月に打ち上げられたガイアは、太陽と地球のラグランジュ点L2にとどまり、10億個の恒星の位置を精密に測定、その年周視差から恒星までの距離や固有運動を調べ、銀河系の3次元マップを作るというミッションに挑んだ。ガイアの観測データに基づいて作成されたわれわれの銀河系の想像図によると、銀河系は均整の取れた棒渦巻銀河で、複数の渦状腕を持ち、太陽系はやや外側にある。ガイアはこの後、L2を離れ、太陽を周回する軌道に移るという。
Apple TV+のドラマ「セヴェランス」は、仕事と私生活の記憶を分離する「セヴェランス」という手術を受けた製薬会社の社員を取り巻く物語だ。ルーモン産業の社員であるマーク・スカウト(アダム・スコット)は、セヴェランスを受け、マクロデータ改良部で仕事をしている。ルーモン産業の社員は出勤すると仕事用の記憶しか持たず、会社を出ると私生活の記憶しか持たない。ある日、退職した同僚の代わりにヘリー・リッグスという新人女性がやってきたところから、平穏だったマクロデータ改良部が波乱を巻き起こしていく。シーズン1では、スカウトと3人の同僚が、ルーモン社の秘密を探っていくうちに、会社の外にいるときの人格「アウティ」に、会社の中にいるときの人格「インニー」をめざめさせる「時間外接触」という方法を知り、これを決行する。
星座鑑賞用の超低倍率双眼鏡BINOの中でも、評判がいいのは笠井トレーディングSuper WideBino36だ。口径54㎜、倍率2倍、実視野36°というスペックで、一つの星座が視野内にすっぽり収まり、肉眼より1〜2等暗い星が見えるという。BINOが登場する前は、観劇用オペラグラスで星空を観るという手もあったが、観劇用は光学性能がいまいちで、主流にはならなかった。星座鑑賞用は高性能なので、光学性能にうるさい天文ファンでも満足できる製品だろう。重量が384gとそこそこ重いのがネックだが、双眼鏡に比べれば軽いので、天体写真撮影の合間を縫って星空をながめるのもいいだろう。
欧州宇宙機関(ESA)とNASAが打ち上げた太陽・太陽圏観測機SOHOに搭載されている観測機器SWANの画像から発見された新彗星SWAN25Fが、C/2025 F2(SWAN)と名付けられた。現在はペガスス座の四辺形の中にあり、8等級くらいだという。軌道傾斜角90.37191度、離心率0.99997ということなので、黄道面に垂直、ほとんど放物線に近い楕円軌道だ。近日点通過は5月1日、水星軌道よりちょっと内側に入る。4月下旬から5月中旬には夕方の低空に姿を現し、6等級くらいの明るさになると予測されている。東京で見つけるのはちょっと難しいかもしれないが、光害の少ない場所なら双眼鏡か望遠鏡で見ることができるだろう。
夜中に晴れるとの天気予報を受け、雲が消えるのを待つ間、ダークフレームやフラットフレームを撮影しておくことにした。ダークフレームはレンズにキャップをしてライトフレームと同じ露出時間をかける。だいたいいつも120秒、180秒、300秒の3パターンで撮影するので、それぞれ10コマずつ撮影、これで1時間40分かかった。次に、フラットフレームだが、レンズにトレーシングペーパーをかぶせ、ライトフレームと同じ露出時間で夜空を撮影する。いわゆるスカイフラットという手法だ。時間がかかるので、普通は4コマしか撮影しないが、今回は時間があったので10コマずつ(ただし、露出300秒は5コマ)撮影しておいた。冷却CMOSカメラはセンサー温度が一定なので、これらのダーク・フラットフレームを使い回しできるのがいい。やはり四隅で周辺減光があるが、電視観望なら気にならないレベルだ。
2025年4月4日撮像 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI2600MC Pro+ASIAIR Plus、露出300秒を5枚スタック
欧州宇宙機関(ESA)とNASAが打ち上げた太陽・太陽圏観測機SOHOに搭載されている観測機器SWANの画像から、新彗星が発見された。とりあえずSWAN25F(仮称)と呼ばれているその新彗星だが、すでに撮影に成功した天文ファンもいるようだ。日々の動きが精密に観測されれば、近いうちに軌道も明らかになるだろう。来月には5等級くらいまで明るくなるのではないかという予測もあるが、太陽からあまり離れず、観察は難しいという。いずれにしても、どういう姿になるか楽しみだ。
五藤テレスコープが、低倍率・スーパーワイド双眼鏡Star Cruise425を発表した。星座鑑賞用の超低倍率双眼鏡BINOと普通の双眼鏡の間に位置する、4.5倍25㎜、実視界14.6度というスペックだ。BINOの中でも評判のいい、笠井トレーディングのSuper Wide Bino36は、2倍54㎜、実視界36度で、狙っているところはちょっと違うので、機会があれば、見比べてみるのもおもしろいだろう。ぼくも天体写真撮影中は双眼鏡でスターウォッチングすることが多いが、BINOかそれに近い双眼鏡は持っていないので、ちょっと興味を持っている。
Apple Intelligenceが日本語対応を開始した。とりあえず使いそうなのは、作文ツールだろうか。テキストを選択し、Controlキーを押しながら選択したテキストをクリック、「作文ツール」を選択してから、「校正」や「書き直し」、「要約」、「要点」などを選ぶ。ためしに、Macユーザーガイドの「MacのApple Intelligenceで作文ツールを使用する」のページで「要点」を選ぶと、このような文章ができた。
• 作文ツールの機能:文章の校正、異なるバージョンの作成、要約、コンテンツ作成が可能です。
• 作文ツールのアクセス方法:他社製アプリやWebサイトを含む、ユーザが入力するほぼすべての場所で利用できます。
• 作文ツールの校正機能:文法の誤りやスペルミスをチェックし、修正案を提案します。修正案の表示、元のテキストへの復帰、修正の適用が可能です。
• 主な機能:Apple Intelligence は、テキストの書き直し、要約、整理を支援する AI ツールです。
• 書き直し機能:フレンドリー、プロフェッショナル、簡潔などのさまざまな語調でテキストを書き直すことができます。
• 整理機能:テキストを箇条書きの要約、要点、リスト、または表に整理できます。
• ChatGPT機能拡張の使用:macOS 15.2以降では、作文ツールでテキストを作成できます。
• 作文ツールのアクセス:Controlキーを押しながら書類をクリックし、「作文ツール」を選択してから「作文ツールを表示」をクリックするか、一部のアプリでは選択したテキストの上にポインタを置くか、 をクリックするか、ツールバーで をクリックします。
• ChatGPTへの指示の提供:作成をクリックし、ChatGPTに書いてほしいものを説明してから Return キーを押します。追加の質問には、詳細を追加するか、無視します。生成されたテキストを編集、提案の受け入れ、変更の取り消し、写真または書類の追加ができます。