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2024年10月

2024年10月31日 (木)

アトラス彗星(C/2024 S1)

 太陽をかすめるクロイツ群に属する彗星であると思われるアトラス彗星(C/2024 S1)は、10月28日の近日点通過時にほぼ消滅したようだ。太陽・太陽圏観測機SOHOが、その様子を撮影することに成功した。彗星は汚れた雪玉のようなものなので、太陽に接近するとガスやダストを放出する。1965年の池谷・関彗星は核が大きく、近日点通過時に三分裂したものの、世紀の大彗星となった。アトラス彗星はもともと核が小さいということなので、今後明るい彗星として姿を現す可能性はなさそうだ。

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2024年10月30日 (水)

Apple Intelligence

 生成AI「Apple Intelligence」が組み込まれたmacOS 15.1 Sequoia、iOS、iPadOSが登場した。とは言え日本語対応は来年ということで、当面は米国英語のみの対応だ。macOS Sequoiaは最初から安定していて、サブマシンで深刻なトラブルも出なかったので、メインマシンもSonomaからアップグレードした。あわせて、M4チップ搭載の新型Macもリリースされた。M1チップ搭載Macを導入して喜んだのももう一昔前、時代はM4になってしまった。

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2024年10月29日 (火)

エディンバラ城③

 エディンバラのロイヤル・マイルを東に向かうと、エディンバラ城内に入る。エディンバラでは毎年8月、フェスティバルが開催されるが、場内はその準備で忙しそうだった。この広場では、スコットランドの伝統衣装キルトをまとった軍の音楽隊がバグパイプを演奏するミリタリー・タトゥーが繰り広げられる。74周年に当たる今年のショーは大盛況だったそうで、来年は75周年の記念すべきショーになるという。

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2024年10月28日 (月)

セント・ジャイルズ大聖堂

 エディンバラのロイヤル・マイルにあるセント・ジャイルズ大聖堂は、1124年に設立されたという。スコットランド国教会の中心であり、特徴的な塔が目を引く。美しいステンドグラスがあることでも有名だ。その一つ、バーンズ窓は、スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズを記念したステンドグラスだ。日本では「蛍の光」の原曲として有名な「Auld Lang Syne」を作詞したバーンズの誕生日である1月25日は、バーンズ・ナイトと呼ばれ、人々は伝統料理ハギスとスコッチウイスキーを味わいながらバーンズの詩を朗読し、「Auld Lang Syne」を歌うという。

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2024年10月27日 (日)

ロイヤル・マイル②

 エディンバラのメインストリートであるロイヤル・マイルは、エディンバラ城とホリールード宮殿を結ぶ1マイルの通りだ。歴史的建造物やカフェ、レストラン、ショップが建ち並び、大勢の観光客でにぎわっている。この写真は、コックバーン・ストリートからロイヤル・マイルに出て西側、エディンバラ城の方向を撮影したものだ。

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2024年10月26日 (土)

ロイヤル・マイル①

 エディンバラのメインストリートであるロイヤル・マイルは、エディンバラ城とホリールード宮殿を結ぶ1マイルの通りだ。歴史的建造物やカフェ、レストラン、ショップが建ち並び、大勢の観光客でにぎわっている。この写真は、コックバーン・ストリートからロイヤル・マイルに出て東側、ホリールード宮殿の方向を撮影したものだ。

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2024年10月25日 (金)

2024年11月の星空

 紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は太陽から去りつつあるが、10月28日に近日点を通過するアトラス彗星(C/2024 S1)がどのような姿を見せるか、要注目だ。月は1日新月、9日上弦、16日満月、23日下弦だ。11月は流星群がいくつか活動し、5日はおうし座南流星群が、12日はおうし座北流星群が、17日はしし座流星群が極大となる。水星は16日に東方最大離角となるが、日没後の高度が低く観察は難しい。金星は宵の明星として高度を上げていて、だんだん目立つようになる。火星は真夜中の東の空、木星は真夜中の東南の空、土星は宵の南の空に見え、いずれも見頃だ。北海道では初雪が降り、長い冬を迎えようとしているが、天体写真ファンにとっては待望の季節到来だ。国立天文台HPより。

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2024年10月24日 (木)

コックバーン・ストリート

 エディンバラ・ウェイヴァリー駅からロイヤル・マイルに向かうコックバーン・ストリートは、カフェやレストラン、ショップが並ぶ人気スポットだ。蛇行しながら登る坂道に建ち並ぶ建物はいずれも味があり、実に絵になる風景だ。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では、ここコックバーン・ストリートでアベンジャーズとサノス軍が激闘を繰り広げる。

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2024年10月23日 (水)

セント・アンドリュー・スクエア駅

 エディンバラ・トラムのセント・アンドリュー・スクエア駅は丘の上にあり、ここからは5㎞ほど先のフォース湾がちらっと見える。ロンドンでは海を見ることができないので、イギリスにきて海を見るのは初めてだ。当たり前だが日本で見る海とあまり変わりはなく、異国にいるという感じがちょっと薄れる。フォース湾にかかるフォース鉄道橋は19世紀末に建設された橋で、世界遺産にも登録されている。

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2024年10月22日 (火)

エディンバラ・トラム

 エディンバラ・トラムは、エディンバラ空港と市内を結ぶ10年前に開通した新しいトラムだ。市内中心部に入ると、目抜き通りのプリンシズストリートを走り、エディンバラ・ウェイヴァリー駅まできたところで直角に曲がる。ここから少し坂を登るが、セント・アンドリュー・スクエア駅までくると、フォース湾が見える。開通当時はこの次の駅までだったが、昨年、海沿いのニューヘイブン駅まで延伸された。新しいので車内も快適だ。

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2024年10月21日 (月)

エディンバラ・ウェイヴァリー駅

 グラスゴー・セントラル駅に次いでスコットランドで2番目に利用者の多いエディンバラ・ウェイヴァリー駅は、新市街と旧市街の間の谷間にある。プラットフォームは谷底にあるので、新市街からも旧市街からも地下に潜っていくような感じで入る。ここをターミナル駅として、イングランドやスコットランドの各地に向かう列車が発着している。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では、ここウェイヴァリー駅の中でアベンジャーズとサノス軍が激闘を繰り広げる。ピンチに陥ったヴィジョンとワンダを救出するため、キャプテン・アメリカが姿を現す。

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2024年10月20日 (日)

二十四節気・霜降

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経210度(おとめ座)に対応するのが霜降(そうこう)だ。霜が降りるころという意味で、朝晩の気温がぐっと下がり、北海道では実際に霜が降りはじめる。初雪が降るのもこの頃だ。空気が澄んできて、華やかな冬の星座も早い時間に昇ってくる。今年は10月23日が霜降に当たる。

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2024年10月19日 (土)

エディンバラ城②

 エディンバラの目抜き通り プリンシズストリートは、エディンバラ空港と市内中心部を結ぶトラムも走る大通りだ。ここからはエディンバラ城がよく見える。エディンバラ城が建つキャッスル・ロックは、4億年前と3.5億年前の2度の火山活動で噴出した玄武岩だという。恐竜が出現する前、デボン紀から石炭紀にかけての時代だ。そして200万年前に氷河に覆われ、氷河に削られて今の地形になったという。氷河に削られてできた地形は日高山脈にもあり、そのうち有名なのが幌尻岳の七ッ沼カールだ。

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2024年10月18日 (金)

エディンバラ城①

 スコットランドはイギリスを構成する4つのカントリーの一つで、他のカントリー以上に独自の制度や文化を持つ。ウイスキーファンには、スコッチ・ウイスキーでおなじみだろう。ロンドンから首都エディンバラに行くには、飛行機で1.5時間、鉄道で4時間以上かかる。北海道より高緯度にあり、夏はそんなに暑くならないが、意外にも冬は氷点下まで下がらないそうだ。エディンバラの象徴ともいえるのがエディンバラ城で、数億年前の火山活動で噴出した玄武岩でできたキャッスル・ロックの上に建っている。この地には紀元前から要塞があり、12世紀に建てられた教会が残っている。この写真の手前に写っているのは聖カスバート教会の塔で、この教会も7世紀まで歴史をさかのぼれるという。

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2024年10月17日 (木)

バッキンガム宮殿

 バッキンガム宮殿は、単なる国王の住居ではなく、王室のイベントや式典の会場としても使われている。宮殿内には775室の客室があり、毎年5万人以上がゲストとして訪れているという。赤い上着と黒い帽子の衛兵がいることでも有名だ。2012年のロンドンオリンピック開会式では、ダニエル・クレイグ演じる007=ジェームズ・ボンドが、バッキンガム宮殿内のエリザベス女王の部屋を訪れる映像が流された。007映画第20作「ダイ・アナザー・デイ」では、ダイヤモンド王グスタフ・グレーブスがパラシュートで宮殿前に降下する。

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2024年10月16日 (水)

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

 紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)をようやく見ることができた。光害のひどい東京でも見える大彗星なので、北海道ならもっとよく見えるんだろう。四半世紀ぶりといっていい大彗星なのに、北海道で撮影できないのが残念だ。

2024年10月15日撮影 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱ、露出1秒

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2024年10月15日 (火)

ロンドン科学博物館③

 ロンドン科学博物館に展示されているソユーズTMA-19Mは、イギリス人のフライトエンジニアが乗り込み、2015年12月に打ち上げられたロシアの有人宇宙船だ。TMA-19Mは国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在クルーを送り届け、半年後に地球に帰還した。旧ソ連時代から続くソユーズ計画の1号機であるソユーズ1号は、1967年4月に打ち上げられた。旧ソ連は1961年、ボストーク1号とユーリイ・ガガーリンによって人類初の有人宇宙飛行を成功させていたが、ソユーズ1号は無事帰還できず、宇宙飛行士のウラジーミル・コマロフが激突死するという痛ましい結果となった。

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2024年10月14日 (月)

オリオン座流星群

 毎年10月2日頃から11月7日頃まで出現するオリオン座流星群は、ハレー彗星が母天体だ。極大時の出現数は1時間当たり10個程度だが、2006年に1時間当たり60個以上も出現したことがある。これは3000年前にハレー彗星から放出された塵が原因だと考えられている。極大は21日頃で、満月過ぎの明るい月があるので条件は悪い。

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2024年10月13日 (日)

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

 紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が太陽から離れ、いよいよ宵の西の空に姿を現した(はず)。昨日は東京都心のビルの屋上から双眼鏡で彗星を探したが、薄明の明るい空では見つからず、暗くなってきた頃には隣の高層ビルに隠れてしまったようだ。今日は金星とほぼ同じ高度なので、見つけやすくなっているはずだ。

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2024年10月12日 (土)

ロンドン科学博物館②

 ロンドン科学博物館には、アメリカのアポロ11号の着陸船「イーグル」のレプリカが展示されている。アポロ11号には3人の宇宙飛行士(ニール・アームストロング、マイケル・コリンズ、バズ・オルドリン)が乗り込み、アームストロングとオルドリンがイーグルで「静かの海」への着陸を成功させた。実物は上昇段と下降段に切り離され、上昇段は行方不明だが、下降段は今も静かの海にあるはずだ。アームストロングとアポロ11号の物語は、「ファースト・マン」として映画化された。

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2024年10月11日 (金)

ロンドン科学博物館①

 ロンドン科学博物館は、世界で初めて産業革命が始まったイギリスの科学技術に関する博物館だ。館内には、天文学、気象学、生化学、電磁気学、航海学、航空学、写真術に関する展示があり、歴史的な展示物も多い。このうちアメリカのアポロ10号の司令船は、1969年5月に打ち上げられ、月周回軌道を回って地球に帰還したものだ。アポロ10号の着陸船には「スヌーピー」、司令船には「チャーリーブラウン」という愛称がつけられたが、スヌーピーの一部は月に落下、一部は行方不明だという。アポロ10号は初の月面着陸に向けたリハーサルという大役を果たし、2ヶ月後にはアポロ11号がミッションを成功させる。

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2024年10月10日 (木)

オーロラ

 昨日の昼前、大規模な太陽フレアが発生した。これに伴い、コロナガスが地球方向に放出され、今夜遅くに地球に到来する見込みだ。北海道では一昨日の夜、オーロラが観測されたが、今夜はちょっと派手なオーロラが出現するかもしれない。

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2024年10月 9日 (水)

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

 欧州宇宙機関(ESA)とNASAが開発した太陽・太陽圏観測機SOHOの視野の中に、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が現れた。紫金山・アトラス彗星は地球から見るとちょうど太陽と同じ方向にあり、SOHOのコロナ観測機器LASCOがその姿をとらえたのだ。紫金山・アトラス彗星はこの後太陽から離れ、夕方の西の空に見えるようになるが、大彗星になると期待してよさそうだ。

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2024年10月 8日 (火)

ロンドン自然史博物館④

 ロンドン自然史博物館には、ステゴサウルスの全身骨格標本が展示されている。この化石はアメリカワイオミング州で発掘され、アメリカの博物館からロンドンに移ってきたもので、ほぼ完璧な姿だという。ステゴサウルスは恐竜の中でも有名なものの一つだが、生息していたのが後期ジュラ紀(1.5億年前)で、白亜紀(0.7億年前)のティラノサウルスなどに比べると、現代に残っている化石は少ない。ここからエスカレーターに乗ると、異次元に吸い込まれていくようだ(止まってたけど)。

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2024年10月 7日 (月)

アトラス彗星(C/2024 S1)

 9月27日に発見されたアトラス彗星(C/2024 S1)は、太陽をかすめるクロイツ群に属する彗星の可能性があるという。10月28日の近日点通過めがけて太陽に接近中で、その後は二度と戻らない双曲線軌道のようだ。1965年の大彗星となった池谷・関彗星もクロイツ群の彗星で、アトラス彗星も大彗星となる可能性がある。ただし、クロイツ群の彗星は太陽の至近距離まで接近するので、消滅してしまう可能性もある。そうならないよう期待しよう。

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2024年10月 6日 (日)

二十四節気・寒露

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経195度(おとめ座)に対応するのが寒露(かんろ)だ。秋が深まり野草に冷たい露がむすぶという意味だが、東京ではまだ最高気温30度という暑さだ。去年や今年のような記録的猛暑が常態化すると、いずれ大変なことになるんじゃないかと心配だ。今年は10月8日が寒露に当たる。

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2024年10月 5日 (土)

大英博物館③

 800万点にものぼる大英博物館の収蔵品のうち、ロゼッタ・ストーンと並び有名なのがラムセス2世像だろう。ラムセス2世は、紀元前13世紀のエジプトのファラオで、70年にわたって王権を維持し、強大な王国を築いた。この胸像は古代エジプトの首都テーベ(現在のルクソール)にあるラムセス2世の葬祭殿にあったもので、ナポレオン・ボナパルトによるエジプト遠征の際に穴が空けられたという。まったく、なんてことするんだ。

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2024年10月 4日 (金)

10月りゅう座流星群

 ジャコビニ・ジンナー彗星が母天体の10月りゅう座流星群は、10月6〜10日頃に出現する流星群だ。極大時でも1時間当たり数個程度の出現数だが、ときどき突発的に大出現することがある。最近では、1985年と1998年に1時間当たり100個程度の出現が観測された。今年は8日頃極大で、月明かりの影響がほとんどなく条件はいい。

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2024年10月 3日 (木)

大英博物館②

 大英博物館の収蔵品の中でも最も有名なのは、ロゼッタ・ストーンだろう。ナポレオン・ボナパルトによるエジプト遠征の際に発見されたこの石碑には、紀元前196年の王の勅令が3つの言語で書かれ、ジャン・フランソワ・シャンポリオンらによって解読された。1980年に放送されたカール・セーガンのテレビ番組「コスモス(COSMOS)」には、ロゼッタ・ストーンとシャンポリオンの物語が出てくる。これを見て以来、いつか本物のロゼッタ・ストーンを見たいと思っていた。ショップにはロゼッタ・ストーングッズがいろいろあり、ぼくもいくつか買い込んだ

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2024年10月 2日 (水)

大英博物館①

 世界で最も有名な博物館である大英博物館には、200万年の人類の歴史と文化が詰まっている。19世紀初めに建設された古典的ギリシャ建築の館内には、800万点にものぼる常設コレクションが収蔵されていて、世界中から観光客が訪れる。

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2024年10月 1日 (火)

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

 大彗星になるかもと期待される紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)がいよいよその姿を現し始めた。いまは明け方の超低空にあって観察は難しいが、10月中旬以降、宵の西の空で見えるようになる。すでに近日点を通過し、明るさはピークを越えたはずだが、太陽から離れて見やすくなっていくので、これからが見頃だ。百武彗星やヘール・ボップ彗星ほど明るくはならないだろうが、撮影機材は大きく進歩しているので、すばらしい画像が得られるかもしれない。国立天文台HPより。

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