カティサーク
ウイスキーの銘柄ともなったカティサークは、19世紀に建造された快速帆船(クリッパー)だ。当時、ヨーロッパと中国の貿易には帆船が使われ、特にイギリスの上流階級に人気の紅茶の輸送には最新鋭の帆船(ティークリッパー)が投入された。カティサークはその中でも最速の座をめざして建造されたティークリッパーで、中国からイギリスまで107日間で紅茶を輸送することができた。しかし、カティサークの進水直前にスエズ運河が開通、高性能な蒸気船の登場もあって、帆船の時代は急速に終焉を迎えることになる。カティサークはその後、羊毛輸送に使われたり、ポルトガルに売却されたりしたが、20世紀になってイギリスに買い戻され、第2次世界大戦後、グリニッジに保存展示されることになった。2007年には火災が発生するという事故もあったが、2012年から再び一般公開されている。
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