三鷹・星と宇宙の日2024
国立天文台の特別イベント「三鷹・星と宇宙の日2024」が10月19日、国立天文台三鷹キャンパスで開催される。ここ数年はオンライン開催だったり、事前申し込みが必要だったりと、ちょっと不自由な感じだったが、今年は事前申し込み不要だ。観測・実験施設の公開、展示、研究紹介、講演会、ミニ講演会、そして天気がよければ観望会もあるので、出かけてみるのもいいだろう。以前のように、天体望遠鏡メーカーや販売店の展示もあるといいなぁ。
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国立天文台の特別イベント「三鷹・星と宇宙の日2024」が10月19日、国立天文台三鷹キャンパスで開催される。ここ数年はオンライン開催だったり、事前申し込みが必要だったりと、ちょっと不自由な感じだったが、今年は事前申し込み不要だ。観測・実験施設の公開、展示、研究紹介、講演会、ミニ講演会、そして天気がよければ観望会もあるので、出かけてみるのもいいだろう。以前のように、天体望遠鏡メーカーや販売店の展示もあるといいなぁ。
9月28日に近日点を通過した紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が、13日に地球と最接近する。この頃には太陽から離れていくので、見やすくなる。果たして世紀の大彗星となるんだろうか。月は3日新月、11日上弦、17日満月、24日下弦だ。3日は金環日食が起こるが、日本では見られない。8日は10月りゅう座流星群が、21日はオリオン座流星群が極大となる。水星は1日に外合となり、しばらく観察は難しい。金星は日没後の南西の低空にあり、だんだん見やすくなっていく。火星は夜半前、木星に続くように東の空に昇る。木星は衝となるちょっと前で、ほぼ一晩中観察できる。土星は衝を過ぎたばかりで、しばらく見頃だ。国立天文台HPより。
先月発見されたばかりの小惑星2024 PT5が、一時的に「第2の月」となる。地球も2024 PT5も太陽の回りを公転しているが、両者がゆっくり接近し、2024 PT5が地球の回りを公転する軌道に乗るのだ。この状態は9月末から2ヶ月間続き、その後両者は再び離れていく。しかし、2024 PT5を観察するのは難しい。直径わずか10m、月までの距離の10倍という遠距離にあるので、アマチュア向け天体望遠鏡ではその姿をとらえることはできないだろう。Image credit: Tony Dunn
イギリスの作家ベン・マッキンタイアーは、かの有名な二重スパイ キム・フィルビーを題材としたノンフィクションを書いている。そのドラマ化作品「亡国のスパイ〜かくも親密な裏切り〜」は、フィルビーと親友ニコラス・エリオットの関係を軸に、フィルビーがソ連に亡命する前後の経緯を描いた物語だ。1963年、MI5に、MI6のフィルビー(ガイ・ピアース)がソ連の二重スパイだという情報が入る。20年以上ともにMI6で働いたエリオット(ダミアン・ルイス)は、フィルビーの赴任先であるベイルートを訪れ、フィルビーと面談する。数日後、フィルビーは姿を消し、後にモスクワに渡ったことが判明する。エリオットはMI5の事情聴取を受けることになり、フィルビーとの関係を追及されることになる。イギリスのスパイものに裏切り者がよく登場するのは、フィルビーの影響なんだろう。
国立天文台の歴史は、1888年にさかのぼる。江戸時代後期には幕府天文方が浅草天文台で観測を始めていたが、明治時代に入って現在の港区麻布台に東京天文台が設置された。しかし、都心にあっては光害で観測が難しくなり、1924に三鷹に移転した。その後の組織改編で、東京天文台から国立天文台へと改組された。というわけで、今年は国立天文台三鷹移転100周年に当たる。三鷹駅近くの天文・科学情報スペースでは、企画展「三鷹と歩んだ天文台の100年」を開催中だ。
macOS 15 Sequoiaがリリースされた。リリースされてすぐメインマシンにインストールするのは危険なので、例によってサブマシンのMacBook Airにインストールする。しばらく使って問題なさそうなら、15.1のアップデータが出たところでメインマシンにもインストールするという段取りだ。目玉機能のアップルインテリジェンスは、まだ先になるそうだ。すぐ使える機能のうち、iPhoneミラーリングは、MacにiPhoneの画面を表示し、Macから直接操作できるという機能で、これは便利そうだ。
旧暦(太陰太陽暦)8月15日の月は、中秋の名月と呼ばれる。高度が低い夏の満月に比べ、秋の満月は適度な高さに昇り、気候も安定してきれいな満月に見えるのだ。しかし、正確に満月になるとは限らず、今年は9月17日が中秋の名月、18日が満月だ。まあ見た目にはほとんど満月に見えるだろう。中秋の名月の夜にお月見をするというのは古くからの慣習で、ちょうどサトイモの収穫期に当たるため、芋名月とも呼ばれる。暗い星の光をかき消してしまうため、天文ファンには実は嫌われる満月だが、この日ばかりはお月見を楽しむ人も多いのではないだろうか。
ベーカー街はご存じシャーロック・ホームズの本拠地だ。コナン・ドイルの創作では、ホームズは大学卒業後、大英博物館近くのモンタギュー街で諮問探偵業を開業し、ジョン・ワトスンと出会ってベーカー街221Bの下宿に引っ越す。ここには多くの依頼人が訪れ、難解な事件の解決をホームズに依頼した。ベイカー街はリージェンツ・パークのすぐ近くから南に2.4㎞延びる通りだが、現在の221Bは通りの北端に近い。なお、ドイルがホームズものを書いていた時代は、221Bという建物はなかったという。ジェレミー・ブレット主演のグラナダTVのドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」では、たぶんセットなんだろうが、往時のベーカー街を彷彿させるシーンが登場する。
iPhone 16が発表された。iPhone 16の最大のセールスポイントは、iOS 18で実現する生成AI「アップルインテリジェンス」だ。今秋英語版がリリースされ、日本語対応はおそらく来年だろうか。それまでには、iPhone SEもアップルインテリジェンスに対応してくれればいいのだが。まあMacで使えるようになるので、いいけど。
アメリカの俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが死去したとの報。ダース・ヴェイダーの声優としてバリトンの美声で活躍したほか、「コナン・ザ・グレート」や「ジャック・ライアン」シリーズといった映画でも存在感を示した。ジョーンズの印象的なあの声は、「スター・ウォーズ」の名場面とともに忘れることはないだろう。
ウイスキーの銘柄ともなったカティサークは、19世紀に建造された快速帆船(クリッパー)だ。当時、ヨーロッパと中国の貿易には帆船が使われ、特にイギリスの上流階級に人気の紅茶の輸送には最新鋭の帆船(ティークリッパー)が投入された。カティサークはその中でも最速の座をめざして建造されたティークリッパーで、中国からイギリスまで107日間で紅茶を輸送することができた。しかし、カティサークの進水直前にスエズ運河が開通、高性能な蒸気船の登場もあって、帆船の時代は急速に終焉を迎えることになる。カティサークはその後、羊毛輸送に使われたり、ポルトガルに売却されたりしたが、20世紀になってイギリスに買い戻され、第2次世界大戦後、グリニッジに保存展示されることになった。2007年には火災が発生するという事故もあったが、2012年から再び一般公開されている。
土星が9月8日、衝となる。太陽とちょうど反対方向にあり、一晩中見えているので、一番の見頃だ。明るさは1等級で、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトのちょっと北にある。土星の環はどんどん細くなっていて、来年はほとんど見えなくなる。その後はまた太くなっていき、だいたい15年後にはほとんど見えなくなる。これは、土星は30年かけて太陽の回りを公転していること、公転軌道面から環が傾いていることが原因だ。土星の環は小口径の望遠鏡でもよく見えるので、子どもたちに見せてあげると喜ばれるだろう。
19世紀半ばにグリニッジ天文台長を勤めたジョージ・ビドル・エアリーは、天文台に新たな子午環を設置、ここを通る子午線が本初子午線と定められた。エアリーの子午環が入る建物の壁には、本初子午線の表示があり、地面には線が引かれている。この線から東は東半球、西は西半球ということで、観光客はみな東西両半球をまたいで記念写真を撮っている。別の建物の上には、時刻を知らせる報時球という装置もあり、毎日13時になると赤い球が落下する。この赤い球、アイザック・ニュートンのリンゴを思い起こさせるが、ニュートンは人間としてはかなり問題のある性格だったようで、グリニッジ天文台初代台長であるジョン・フラムスティードにも嫌がらせをしたという。