アイアンクロー
かつて日本のプロレスファンを震撼させた「鉄の爪(アイアンクロー)」フリッツ・フォン・エリックは、引退後はプロモーターとしても活躍した。フリッツには6人の息子がいて、夭逝した長男を除く5人はいずれもプロレスラーとなったが、次男ケビンを除く4人が相次いで不幸な死を遂げ、呪われた一家と呼ばれた。映画「アイアンクロー」は、そのエリック一家をケビンの視点から描いた物語だ。1980年代初頭、アメリカのプロレス界は、NWAとAWA、WWFという3大メジャー団体が覇を競う戦国時代だった。元AWAチャンピオンのフリッツは、最高峰NWAベルトを奪取するという悲願のもと、ケビンやデビッド、ケリー、マイクを次々とデビューさせる。しかし、NWA王座に挑戦するトップコンテンダーの座をつかみ取ったデビッドが日本遠征中に急死、ケリーとマイクも不幸な事故にあう。兄弟を次々と死に追いやったのは、星一徹にも通じる父フリッツの呪縛だったのだろうか。ハーリー・レイスやリック・フレアー、ブルーザー・ブロディら名レスラーのそっくりさん俳優も出演していて、往年のアメリカプロレス界の雰囲気も再現されている。
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