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2024年8月

2024年8月31日 (土)

アイアンクロー

 かつて日本のプロレスファンを震撼させた「鉄の爪(アイアンクロー)」フリッツ・フォン・エリックは、引退後はプロモーターとしても活躍した。フリッツには6人の息子がいて、夭逝した長男を除く5人はいずれもプロレスラーとなったが、次男ケビンを除く4人が相次いで不幸な死を遂げ、呪われた一家と呼ばれた。映画「アイアンクロー」は、そのエリック一家をケビンの視点から描いた物語だ。1980年代初頭、アメリカのプロレス界は、NWAとAWA、WWFという3大メジャー団体が覇を競う戦国時代だった。元AWAチャンピオンのフリッツは、最高峰NWAベルトを奪取するという悲願のもと、ケビンやデビッド、ケリー、マイクを次々とデビューさせる。しかし、NWA王座に挑戦するトップコンテンダーの座をつかみ取ったデビッドが日本遠征中に急死、ケリーとマイクも不幸な事故にあう。兄弟を次々と死に追いやったのは、星一徹にも通じる父フリッツの呪縛だったのだろうか。ハーリー・レイスやリック・フレアー、ブルーザー・ブロディら名レスラーのそっくりさん俳優も出演していて、往年のアメリカプロレス界の雰囲気も再現されている。

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2024年8月30日 (金)

タカハシホームページ

 タカハシのホームページがリニューアルされた。まだ制作中ということで、不完全なところもあるようだが、以前より見やすくはなっている。特に、企業ヒストリーページは、なつかしい製品の写真もあって楽しめる。しかし、最新カタログ同様、赤道儀が消えてしまった。このまま赤道儀の製造はやめてしまうのだろうか。

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2024年8月29日 (木)

ロンドン塔

 ロンドン塔は12世紀に築かれた城塞だ。当初は宮殿として使われたが、その後は監獄や死刑場としても使われ、ナチス副総統ルドルフ・ヘスもここに収監された。夏目漱石の小説「倫敦塔」は、もちろんここロンドン塔を題材としたものだ。「余」は2年の留学中ただ一度、着後間もないうちにロンドン塔を見物し、イングランド史上初の女王として即位したが在位わずか9日間で廃位され、後に処刑されたジェーン・グレイの最期を見る。ドラマ「SHERLOCK」では、モリアーティがロンドン塔に侵入、玉座で王冠をかぶってわざと逮捕される。

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2024年8月28日 (水)

ザ・シャード

 ロンドンを歩くと、高層ビルがあまりないことに気づく。高層ビルファンにはちょっと物足りないのかもしれないが、その分周囲がよく見える。そんなロンドンで最も高いビルが、310mのザ・シャードだ。ロンドン・ブリッジ駅に隣接し、ピラミッドを縦に引き伸ばしたような形状は、テムズ川周辺からはよく目立つ。展望台からのながめは当然すばらしいんだろうが、残念ながら昇る機会はなかった。映画「パディントン 2」では、パディントンはルーシーおばさんに誕生日のプレゼントを贈るため、ザ・シャードの窓拭きの仕事をする。

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2024年8月27日 (火)

2024年9月の星空

 不安定な天候が続いているが、そろそろ猛暑も落ち着き、天候も安定してほしい時期だ。月は3日新月、11日上弦、18日満月、25日下弦だ。17日は中秋の名月、18日は部分月食が起こるが、日本からは観察できない。期待される紫金山・アトラス彗星が28日、近日点を通過するが、しばらくは太陽に近く、観察は難しい。水星は5日に西方最大離角となり、日の出前の東の空で見つけやすくなる。金星は日没後の西の低空にあり、だんだん太陽から離れて見つけやすくなる。火星は夜半前に昇る木星に続くように、真夜中に昇る。土星は8日に衝となり、見頃だ。国立天文台HPより。

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2024年8月26日 (月)

ミレニアム・ブリッジ

 2000年に開通したミレニアム・ブリッジは、物理学でいう「共振(共鳴)」が実際に起きたことで有名だ。共振とは、物体の固有振動数と等しい振動が外部から加わると、非常に大きな振動が発生するという現象で、19世紀中頃にフランスで発生した吊り橋の落下事故も共振が原因だとされている。ミレニアム・ブリッジでは、開通当日に大勢の歩行者が訪れ、その歩行のペースが橋の固有振動数にそろってしまったという。結局、ミレニアム・ブリッジはすぐに閉鎖され、改修工事を受けることになった。映画「ハリー・ポッター」シリーズでは、デスイーターがミレニアム・ブリッジを破壊し、テムズ川に落下させてしまう。ミレニアム・ブリッジの正面には、7世紀初頭にまで歴史をさかのぼることができるセント・ポール大聖堂のドームがそびえている。

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2024年8月25日 (日)

セント・パンクラス駅

 キングス・クロス駅に隣接するセント・パンクラス駅は、ユーロスターの発着駅だ。ユーロスターはイギリス、フランス、ベルギーを結ぶ高速鉄道で、ブリュッセルまで1時間51分、パリまで2時間15分で行ける。駅舎は宮殿のようなつくりで、立派な時計塔がある。映画「ハリー・ポッター」シリーズでは、ホグワーツ特急に乗り遅れたハリーとロンが、空飛ぶクルマでセント・パンクラス駅の上空を飛ぶ。主要ターミナル駅2つが別々の駅として並んでいるのはちょっと変な気もするが、数分歩くとユーストン駅というこれまた大きな駅がある。鉄道発祥の国であるイギリス、どの駅もいろんな歴史があるんだろう。

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2024年8月24日 (土)

キングス・クロス駅

 ロンドンの主要ターミナル駅の一つキングス・クロス駅は、ユーロスターの発着駅であるセント・パンクラス駅と隣接している。駅舎は別々だが、事実上一体の駅みたいな感じで、実際地下鉄の駅名はキングス・クロス・セント・パンクラス駅だ。映画「ハリー・ポッター」シリーズでは、マグルには行けない9 3/4ホームから、ホグワーツ特急が発車する。もちろん実際にはそんなホームはないが、駅舎内に9 3/4ホームが再現され、ハリー・ポッター・ショップがオープンしている。ここは大人気の撮影スポットで、いつも大行列だ。ホームズとワトスンも、この駅から事件現場に向かっている。

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2024年8月23日 (金)

タワーブリッジ

 テムズ川は、イングランド中央部のコッツウォルズを水源とし、ロンドンを流れ北海に注ぎ込む河川だ。イギリスは日本とは違ってなだらかな地形で、テムズ川源流の標高はたった100mしかないという。それでもロンドンでは大河となり、多くの船舶が行き交い、個性的な橋が架けられている。その中でも最も有名なのが、跳ね橋であるタワーブリッジだ。完成したのは19世紀末で、映画「シャーロック・ホームズ」では、ちょうど建設中のタワーブリッジでホームズとブラックウッド卿が対決する。2012年のロンドン・オリンピック開会式で流された映像では、女王陛下とエスコート役のジェームズ・ボンドが搭乗したヘリコプターが、タワーブリッジをくぐりぬけて飛んでいく。

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2024年8月22日 (木)

レドンホール・マーケット

 シティ・オブ・ロンドンにあるレドンホール・マーケットは、ロンドンで最も古い市場の一つだ。その歴史は14世紀にさかのぼり、17世紀には屋根付きの構造になったという。映画「ハリー・ポッター」シリーズでは、ダイアゴン横丁につながるパブ「漏れ鍋」がある場所として使われている。「漏れ鍋」の入口は撮影時とは色が変わったようだが、特徴的な形は変わっていない。近くのショップでは、ハリー・ポッター撮影地ガイドブックを売っていた。Apple TV+のドラマ「窓際のスパイ」では、スラウハウスのジャクソン・ラムが、レドンホール・マーケットにあるショーウインドーを利用して、自分が尾行されていることに気づく。

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2024年8月21日 (水)

ピカデリー・サーカス

 ロンドンのウェスト・エンドにあるピカデリー・サーカスは、商店や劇場が建ち並ぶ繁華街だ。広場の中央には噴水があり、「エロスの像」と呼ばれる彫像がある。ピカデリーライツと呼ばれる大型スクリーンには、有名企業の広告が表示されていて、夜になると華やかさを増す。ドラマ「SHERLOCK」のオープニングでは、TDKとSANYOの広告が表示されていたが、両社ともいまはない。なお、「サーカス」というのは円形広場の意味で、ロンドンには「○○サーカス」と呼ばれる場所がいろいろある。MI6が「サーカス」とも呼ばれるのは、かつてケンブリッジ・サーカスに本部があったからだそうだ。MI6には有名な二重スパイ キム・フィルビーがいたが、フィルビーを含む5人のケンブリッジ大学出身者は「ケンブリッジ・ファイブ」と呼ばれ、イギリスでドラマ化されている。

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2024年8月20日 (火)

MI5本部

 イギリスの国内治安維持を担当する保安局(SS)は、MI5という通称名の方が有名だろう。本部はビッグ・ベンとMI6本部のほぼ中間、テムズ川沿いにあるテムズハウス内に置かれている。BBCのドラマ「MI-5 英国機密諜報部」では、このテムズハウスの外観がよく登場する。Apple TV+のドラマ「窓際のスパイ」は、MI5の落ちこぼれ、通称スローホースたちの活躍を描いた物語だ。リージェンツ・パークにあるMI5からスラウハウス(泥沼の家)に左遷された落ちこぼれたちが、実は凄腕だったジャクソン・ラムのもとで、MI5内の権力闘争に巻き込まれていく。残念ながら、スラウハウスがある建物は見つけられなかった。

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2024年8月19日 (月)

二十四節気・処暑

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経150度(しし座)に対応するのが処暑(しょしょ)だ。暑さがおさまるころという意味だが、現代ではあまりにも猛暑が続くので、そんなふうには感じられないだろう。まだ暑さがおさまらない上に、台風もやってくる、困った季節だ。今年は8月22日が処暑に当たる。

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2024年8月18日 (日)

ステラグラス

 星空観測用めがねステラグラスが届いた。人気商品のようで、注文から3ヶ月かかった。しばらく使う機会はなさそうだが、紫金山・アトラス彗星が明るくなる10月には北海道に帰るつもりなので、そのときに活躍してもらおう。その紫金山・アトラス彗星、崩壊中であるという天文学者もいるが、誤報であることを期待したい。

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2024年8月17日 (土)

ナショナル・ギャラリー

 ナショナル・ギャラリーは、トラファルガー広場にある国立美術館だ。古くは13世紀の作品から、2300点以上もの美術品を所蔵するという。007映画第23作「スカイフォール」では、ボンドはジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの油彩画の前でQと初対面する。この油彩画は、トラファルガー海戦で活躍したイギリス海軍の軍艦テメレーアを描いた作品で、退役後解体されるために最後の停泊地に曳かれていく姿を描いたものだ。一度は死亡と認定され、腕も鈍ったボンドだったが、ラウル・シルヴァを倒し、新しいMと対面する場面では、ネルソン提督の旗艦ヴィクトリーとともに描かれた若きテメレーアの絵画が映っている。

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2024年8月16日 (金)

トラファルガー広場

 フランス革命後、ナポレオン・ボナパルトが率いるフランスはヨーロッパの大半を征服する。ナポレオンの野望が阻止されたのは1815年のワーテルローの戦いだったが、そこに至る前、1805年のトラファルガーの海戦では、ホレーショ・ネルソン提督率いるイギリス海軍が、フランス・スペイン連合艦隊を撃破している。この勝利を記念してつくられたのがトラファルガー広場だ。中央には噴水があり、46mもの高さの台座の上にネルソン記念柱がある。ネルソンが向いている方向はフランスだそうで、いまもフランスににらみを利かせているのだろうか。ロンドンで最も有名な場所の一つであるこのトラファルガー広場、007映画第23作「スカイフォール」では、ボンドはトラファルガー広場からナショナル・ギャラリーに入り、Qと初対面する。

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2024年8月15日 (木)

ウィンストン・チャーチル彫像

 第2次世界大戦時にイギリス首相を務めたウィンストン・チャーチルは、いまも人気のある政治家だ。第2次世界大戦中のチャーチルを描いた映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」では、ゲイリー・オールドマンが特殊メイクを施され、チャーチルを演じて高い評価を得た。そのチャーチルの彫像がビッグ・ベンのすぐ近くにある。2012年のロンドン・オリンピック開会式で流された映像では、女王陛下とエスコート役のジェームズ・ボンドが搭乗したヘリコプターに、チャーチルの彫像が手を振っていた。

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2024年8月14日 (水)

ダウニング街10

 ダウニング街10、通称ナンバー10は、イギリス首相官邸だ。7月4日の総選挙で勝利した労働党の党首キア・スターマーは、翌5日新首相に就任、ナンバー10の主となった。ホワイトホール側からは遠くにちょっと見えるだけで、近くまで行くことはできない。007映画第12作「ユア・アイズ・オンリー」では、イギリスを危機から救ったボンドに、ナンバー10とおぼしき家のキッチンの電話から呼びかけるマーガレット・サッチャー首相(のそっくりさん女優)が登場する。

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2024年8月13日 (火)

オーロラと流星群

 ペルセウス座流星群が極大となった昨夜、北海道でオーロラが出現した。オーロラと流星群の共演というのは、実にめずらしい。KAGAYAさんが北見で見事な写真を撮影しているが、ウェザーニュースのライブ配信でも、なよろ市立天文台のライブカメラがその様子をとらえている。北海道に帰って撮影すればよかったなぁ。

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2024年8月12日 (月)

ウェストミンスター駅

 ロンドン地下鉄は、世界最古の地下鉄だ。ロンドン地下鉄はUndergroundまたはTubeと呼ばれ、270もの駅があるという。このうちビッグ・ベンのすぐ近くにあるウェストミンスター駅は、サークル、ディストリクト、ジュビリーという3つの路線が発着する駅だ。ホームがかなり深いところにあり、エスカレーターの速度が速い。007映画第23作「スカイフォール」では、MI6を脱走したラウル・シルヴァを追ってボンドが地下鉄に乗り、ウェストミンスター駅を出てホワイトホール(官庁街)を走る。映画「ハリー・ポッター」シリーズで魔法省があるのもこの近くで、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」では、ハリーがウェストミンスター駅を出て魔法省に向かう。

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2024年8月11日 (日)

猿の惑星/キングダム

 映画「猿の惑星」リブートシリーズ第4作「猿の惑星/キングダム」は、知能を持った猿のリーダー シーザー没後300年後の世界が舞台だ。人類との戦いで生き残り、文明を築き始めた猿は、プロキシマス・シーザーと名乗るボノボの独裁者によって統治されていた。若きチンパンジーのノアは、家族とともに平和に暮らしていたが、プロキシマス・シーザーの襲撃を受け、家族を拉致されてしまう。家族を探す旅に出たノアは、賢者であるオランウータン ラカと出会い、旅の途中で人間の少女ノヴァ(メイ)を拾う。知能を失った人間のはずであるノヴァは、実は大きな秘密を抱え、プロキシマス・シーザーに狙われていた。ノアはドラマ版「猿の惑星」のゲイラン(ロディ・マクドウォール)を彷彿させる感じだ。また、ノアとメイが海岸を歩くシーンを見ると、テイラー(チャールトン・ヘストン)が自由の女神を見つけたあの衝撃的シーンが思い浮かぶ。

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2024年8月10日 (土)

ロンドン・アイ

 ウェストミンスター橋からは、大観覧車ロンドン・アイがよく見える。いまやロンドンの象徴ともいえるロンドン・アイは、ロンドンを舞台とするさまざまな映像作品に登場している。ドラマ「SHERLOCK」では、オープニングでロンドン・アイとビッグ・ベンが映る。これはウォータールー橋の近くから見た景色だろうか。ロンドン・アイの高さは135mで、完成当時は世界最大だった。夜はライトアップされ、きれいだ。ロンドン・アイのすぐ東にあるウォータールー駅は、イングランド南西部への起点となっていて、ホームズとワトスンはしばしばこの駅から事件現場に向かっている。また、映画「ボーン・アルティメイタム」では、CIAの監視網に引っかかったイギリス人記者を、ボーンがウォータールー駅に呼び出す。

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2024年8月 9日 (金)

DUNE 砂の惑星 PART2

 アメリカのSF作家フランク・ハーバートの大作「デューン 砂の惑星」をドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化した「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編「デューン 砂の惑星PART2」は、惑星アラキスの砂漠で放浪の身となったポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)が、救世主として目覚め宿敵ハルコンネン家にリベンジを果たす物語だ。SFファンならストーリーはみな知っているので、見どころは原作の世界観がどれだけ表現されているかということになるが、成功作といえるだろう。舞台となる砂の惑星アラキス、巨大なサンドワームなど、迫力ある映像美はすばらしい。クリストファー・ウォーケンやステラン・スカルスガルド、ハビエル・バルデムらベテラン俳優も怪演、健在ぶりをみせている。

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2024年8月 8日 (木)

ウェストミンスター橋

 ビッグ・ベンからウェストミンスター橋を渡ると、サウスバンクライオンというライオンの像が建っていて、像の下には扉がある。007映画第20作「ダイ・アナザー・デイ」では、ボンドがここからMI6の秘密基地に入っていく。ボンドはこの14ヶ月前、北朝鮮に潜入し、武器密輸取引を阻止したものの、北朝鮮軍に捕まり、拷問を受けていた。そしてCIAとMは、ボンドが北朝鮮の拷問に屈して、機密情報を漏らしたと疑っていた。ボンドはこの秘密基地でテストを受け、現場復帰を果たす。

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2024年8月 7日 (水)

ビッグ・ベン

 ロンドンの象徴ビッグ・ベンは、イギリス国会議事堂として使われているウェストミンスター宮殿の時計台(正確には、時計台につけられた最も大きな鐘)の愛称だ。1859年に初めて鐘が鳴らされ、いまもロンドン市民に時を知らせている。「ウェストミンスターの鐘」と呼ばれる時鐘は、日本人なら誰でも聞き覚えのあるメロディだろう。そう、学校のチャイムのモデルとなったメロディだ。007映画にも当然登場するビッグ・ベンだが、第24作「スペクター」では、ヘリコプターで逃走するエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドをボンドが撃ち落とし、ビッグ・ベンのすぐそばのウェストミンスター橋に墜落させる。また、第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では、ボンドと女暗殺者シガー・ガールが、ビッグ・ベンの前をボート・チェイス中に横切る。さらに、ビッグ・ベンを背景にボンドがワルサーを構える写真が、第6作「女王陛下の007」ブルーレイのジャケット写真として使われている。

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2024年8月 6日 (火)

MI6本部

 007=ジェームズ・ボンドは、イギリス秘密情報部(SIS)の諜報部員だ。普段は諜報部員であることを隠し、ユニバーサル貿易という会社の社員を名乗っている。SISは通称MI6とも呼ばれ、こちらの名前の方が有名だろう。イギリス政府がその存在を公式に認めたのが1994年で、翌年にはテムズ川沿いの本部に移転した。007映画に初登場したのは第17作「ゴールデンアイ」で、以降たびたびテロリストの攻撃対象となっている。第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では、ボンドが回収した札束に爆薬が仕掛けられ、死傷者を出す。第23作「スカイフォール」では、Mに見せつけるかのように爆破される。そして第24作「スペクター」では、爆破によってとうとう完全崩壊してしまう。現実にはこのとおり建物は無事で、対岸から見ると映画に出てくる姿そのものだ。ただしテムズ川に面しているのは裏側で、反対側が表側になる。いずれにしても、実際にこの建物を見るとシビれるなぁ。

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2024年8月 5日 (月)

二十四節気・立秋

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経135度(かに座)に対応するのが立秋(りっしゅう)だ。秋の気配が感じられるという意味だが、これは、夏が極まる=これ以上暑くはならない=この日以降は少しずつ暑さが和らぐ=秋の気立つという論法だ。しかし、近年の日本ではそんな気配なんかどこにも感じられないだろう。今年は8月7日が立秋に当たる。

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