ダーク・マター
アメリカの作家ブレイク・クラウチ原作のApple TV+「ダーク・マター」は、量子力学の多世界解釈をモチーフとした物語だ。量子力学が専門の物理学者ジェイソン・デスセン(ジョエル・エドガートン)は、妻と息子の3人家族で平和な日々を送っていた。ある日、友人の学者の受賞パーティーに出席したジェイソンは、帰宅途中何者かに連れ去られる。そして、意識を取り戻したジェイソンは、いまいる世界が以前とは異なっていることに気づく。愛する妻ダニエラ(ジェニファー・コネリー)とは結婚しておらず、その代わり友人が受賞したはずの賞はジェイソン自身が受賞していた。実はジェイソンは、量子力学の多世界解釈で説明される、時間発展の中で複数に分岐していく世界の間を、自由に移動する方法を発見したのだ。相対性理論や量子力学は人間の常識からみると奇妙奇天烈なところがあるので、SF映画にするとなかなかおもしろい。ところで、本作とダークマター(暗黒物質)がどういう関係なのかはまだ謎だ。

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