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2024年4月

2024年4月30日 (火)

生きる LIVING

 余命半年の末期ガンを宣告された役人が、自分の人生を見つめ直し最期の時を生きる姿を描いた映画「生きる LIVING」は、黒澤明の映画「生きる」を、イギリスを舞台にリメイクした作品だ。1953年のロンドン、公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。市民課の課長を務めるウィリアムズは、まさしく「お役所仕事」を象徴するような仕事ぶりで単調な日々を送る。そんなある日、ウィリアムズは医師から、末期ガンで余命半年であるという宣告を受ける。失意の中、ウィリアムズは役所を無断欠勤し、海辺のリゾートでバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。ロンドンに戻り、街を徘徊していたところ、かつての部下マーガレットに偶然会う。マーガレットは役所が合わないといってやめ、カフェで働いていた。副店長になれると思って転職したマーガレットもまた、失意の中にあったが、ウィリアムズはマーガレットの明るく前向きな姿勢をみて、役所に復帰する。不器用な堅物公務員を演じるナイの姿を見ていると、なんか高倉健さんを思い出すなぁ。

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2024年4月29日 (月)

バビロン・ベルリン

 ドイツの作家フォルカー・クッチャー原作の歴史警察小説「ゲレオン・ラート警部」シリーズをドラマ化した「バビロン・ベルリン」は、シーズン1・8話、シーズン2・8話、シーズン3・12話が配信されている。第1次世界大戦中のトラウマでPTSDに苦しむモルヒネ中毒のラート警部(フォルカー・ブルッフ)と、貧しい家庭の出ながらたくましく生きるシャルロッテ・リッター(リヴ・リサ・フリース)が、ヴェルサイユ条約に反して再軍備を進める「黒い国防軍」などの陰謀に巻き込まれながら、さまざまな事件の捜査に当たっていく。本作はストーリーのおもしろさに加え、1929年のベルリンを再現したという映像もいい。シーズン4の配信が待ち遠しい。

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2024年4月28日 (日)

みずがめ座η流星群

 毎年4月19日頃から5月28日頃まで出現するみずがめ座η(エータ)流星群は、ハレー彗星を母天体とする流星群だ。日本では放射点が高く昇らず、あまり活発な出現は見られないが、南半球では活発な出現が観察されることもある。今年は6日未明が見頃で、月明かりもほとんどなく、条件はとてもよい。極大時1時間当たりの出現数は5個程度だ。

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2024年4月27日 (土)

春の銀河⑩

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。おおぐま座の渦巻銀河M101をPixInsightで画像処理した。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月26日 (金)

春の銀河⑨

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。りょうけん座の渦巻銀河M51をPixInsightで画像処理した。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月25日 (木)

2024年5月の星空

 この時期、天頂付近で明るく輝くオレンジ色の1等星は、うしかい座のアークトゥルスだ。アークトゥルスは全天で4番目に明るい1等星で、北海道ではシリウスに次いで明るく見える。月は1日下弦、8日新月、15日上弦、23日満月、31日下弦だ。6日はみずがめ座η流星群が極大となる。6日未明が見頃で、月明かりもほとんどなく、条件はとてもよい。水星は10日に西方最大離角となるが、高度が低く観察は難しい。金星は太陽に近く、観察は難しい。火星は日の出前の東の空にあり、5日に火星食が起こるが、白昼の現象なので観察するには天体望遠鏡が必要だ。木星は19日に合となり、観察は難しい。土星は日の出前の東の空にあるが、見頃はまだ先だ。春の星空は天の川から離れているので、銀河系の外がよく見える。はるか彼方の銀河の、かすかな光をとらえる楽しみは格別だ。国立天文台HPより。

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2024年4月24日 (水)

春の銀河⑧

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。おおぐま座の渦巻銀河M81&不規則銀河M82をPixInsightで画像処理した。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月23日 (火)

ARGYLLE/アーガイル

 映画「キングスマン」シリーズをヒットさせたマシュー・ヴォーン監督作品「ARGYLLE/アーガイル」は、現実と空想が交差しながら展開するスパイ映画だ。凄腕エージェントが主人公のベストセラー小説「アーガイル」シリーズの作者エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は、自宅で愛猫アルフィーと過ごすのが至福の時という平和主義者。第5巻を書き終えたエリーは、母ルースと会うために列車に乗る。しかし、列車内のエリーを狙って次々と刺客が登場、謎の男エイダン・ワイルド(サム・ロックウェル)がこれらを撃退する。この間エリーの目には、ワイルドとアーガイル(ヘンリー・カヴィル)の姿が二重写しになる。なんとか列車を脱出した後、ワイルドはエリーに、「アーガイル」シリーズの内容が実在の悪の組織ディヴィジョンと一致していること、ディヴィジョンがエリーを狙っていることを説明、2人はロンドンに向かう。しかし、ワイルドもまたエリーを狙う刺客であると思い込んだエリーは、必死の逃亡を図る。というわけでエリーは、平和な日々から一転、ディヴィジョンに追われつつ、ディヴィジョンの秘密を記録したマスターファイルを探すという小説さながらの危険なミッションに身を投じるが、事実は小説より奇なり、だった。S.H.I.E.L.Dニック・フューリー長官役のサミュエル・L・ジャクソンが、CIA元副長官を演じている。

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2024年4月22日 (月)

春の銀河⑦

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。しし座のトリオ銀河M65&M66&NGC3628をステライメージLiteで画像処理した。1コマ撮影したところで曇ってしまい、この夜の撮影は終了となった。前夜・前々夜は一晩中晴れたようだが、トラブルでほとんど撮影できなかったのが実に悔やまれる。

202446日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300

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2024年4月21日 (日)

春の銀河⑥

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。おおぐま座の渦巻銀河M101をステライメージLiteで画像処理した。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月20日 (土)

春の銀河⑤

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。りょうけん座の渦巻銀河M51をステライメージLiteで画像処理した。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月19日 (金)

春の銀河④

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。おおぐま座の渦巻銀河M81&不規則銀河M82をステライメージLiteで画像処理した。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月18日 (木)

撮影機材

 今回はタカハシFC-100DZのファーストライトということで、鏡筒とASIAIR Plus以外はこれまでと同じ構成で撮影した。最終的にはすべて正常に作動したが、途中いくつかトラブルが出て右往左往することになった。トラブル内容は、ASIAIR PlusとキヤノンEOS6D(IR改造)の接続不良、オートガイド不調、オートフォーカサー不調だったが、オートフォーカサー不調は凡ミス、あとは原因よくわからずだった。ASIAIR PROでときどき見舞われた電源トラブルは発生しなかった。年に数回しか撮影の機会がないので、毎度のことながら、すべての機材を正常に動かすのに手間取ってしまう。

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2024年4月17日 (水)

二十四節気・穀雨

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経30度(おひつじ座)に対応するのが穀雨(こくう)だ。穀物をうるおす春雨が降るという意味で、本州では田植えの前に田んぼの準備をしている頃だ。穀雨の次の二十四節気は立夏で、その直前に唱歌「茶摘み」にも歌われる八十八夜がある。今年は4月19日が穀雨に当たる。

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2024年4月16日 (火)

4月こと座流星群

 毎年4月16日頃から25日頃まで出現する4月こと座流星群は、周期400年のサッチャー彗星を母天体とする流星群だ。流星数はそれほど多くはないが、突発的に増加することがあり、1945年に1時間当たり90個という記録がある。海外では、1922年、1946年、1982年に多くの流星が観測されている。極大は22日頃だが、満月近くの明るい月があるため、条件は悪い。

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2024年4月15日 (月)

春の銀河③

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。おおぐま座の渦巻銀河M101は回転花火銀河とも呼ばれる。撮影中に雲行きがあやしくなり、4コマ撮影できたのはこれが最後となった。ASIDeepStackでバイアス、ダーク、フラット、ライトフレームをスタックした。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月14日 (日)

ポンス・ブルックス彗星⑤

 ポンス・ブルックス彗星(12P)をステライメージLiteで画像処理した。③・④の翌日、まだ天文薄明中のちょっと早い時間に撮影した。1日経つと彗星はけっこう移動しているのがわかる。結局双眼鏡では尾までは確認できなかった。その意味では百武彗星やヘール・ボップ彗星にはまったく及ばないが、機材の進歩のおかげで、大じゃない中彗星くらいでも、大彗星のように写るのは楽しい。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出60秒を10枚スタック

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2024年4月13日 (土)

ポンス・ブルックス彗星④

 ポンス・ブルックス彗星(12P)をステライメージLiteで画像処理した。③の撮影後すぐ、ちょっと構図をずらして撮影した。高度がどんどん下がっていくので、写りはどんどん悪くなっていく。

2024年4月5日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出60秒を10枚スタック

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2024年4月12日 (金)

皆既日食②

 4月8日(現地時間)、北アメリカで皆既日食が観測された。この皆既日食を国際宇宙ステーション(ISS)から撮影した画像が、NASA HPに公開されている。皆既中の地域は月の影で覆われ、夜のように暗くなっているのがわかる。

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2024年4月11日 (木)

皆既日食①

 4月8日(現地時間)、北アメリカで皆既日食が観測された。NASA HPでは、テキサス州ダラスで撮影された皆既中の神秘的な画像が公開されている。ところで、皆既中にポンス・ブルックス彗星を撮影した天文ファンはいるのだろうか。撮影に成功していれば、これまたすばらしい写真になるのだが。

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2024年4月10日 (水)

ポンス・ブルックス彗星③

 ポンス・ブルックス彗星(12P)をステライメージLiteで画像処理した。高度が低く写りはよくないが、それでも尾の様子がよくわかるのは機材の進歩のおかげだ。なお、通常彗星を画像処理する場合、彗星を基準として画像を合成するメトカーフコンポジットを行うが、ステライメージLiteにはこの機能がないため、恒星基準でコンポジットしている。

2024年4月5日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出60秒を10枚スタック

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2024年4月 9日 (火)

春の銀河②

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。りょうけん座の渦巻銀河M51は子持ち銀河とも呼ばれる。この日はけっこう風が強かったからか、はじめはオートガイドがいまいちだった。ASIDeepStackでバイアス、ダーク、フラット、ライトフレームをスタックした。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月 8日 (月)

春の銀河①

 タカハシFC-100DZのファーストライトで春の銀河を撮影した。まずはおおぐま座の渦巻銀河M81と不規則銀河M82。M81はボーデの銀河とも呼ばれる。FC-100DZは当然のことながらFS-60CBとは段違いの性能で、これで銀河のカタログをつくるのが楽しみだ。ASIDeepStackでバイアス、ダーク、フラット、ライトフレームをスタックした。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出300秒を4枚スタック

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2024年4月 7日 (日)

ポンス・ブルックス彗星②

 昨夜に引き続き、ポンス・ブルックス彗星(12P)をタカハシFC-100DZ+ZWO ASI294MCで撮影した。同じ条件で撮影してASIDeepStackでスタックしたが、ちょっと写り方が違う。ステライメージLiteやPixInsightでも画像処理してみよう。

2024年4月6日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出60秒を10枚スタック

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2024年4月 6日 (土)

ポンス・ブルックス彗星①

 ポンス・ブルックス彗星(12P)をタカハシFC-100DZ+ZWO ASI294MCで撮影した。ファーストライトが彗星とは、ラッキーなスタートだが、初期トラブル続出だった。特にフォーカサーがうまく動かず、ピント合わせが適当になってしまった。慣れない機材でぶっつけ本番はやっぱりよくない。

2024年4月5日撮影 タカハシFC-100DZ+FC35レデューサー0.66×+CBPフィルター+ZWO ASI294MC+ASIAIR Plus、露出60秒を10枚スタック

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2024年4月 5日 (金)

タカハシFC-100DZ

 タカハシFC-100DZ+EM-11 Temma2Zの撮影システムを組み上げた。コンパクトなFS-60CBに比べると、FC-100DZはずしりと重く、運搬にも気を遣う。今日はこれでポンス・ブルックス彗星と春の銀河を狙ってみよう。

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2024年4月 4日 (木)

国立劇場の桜

 再整備事業のため昨年10月末に閉場した国立劇場の桜がきれいに咲いている。ここにはすでに散り始めている熊谷桜からまだ咲いていない関山(かんざん)まで10種類の桜があり、しばらくの間花見を楽しめる。

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2024年4月 3日 (水)

二十四節気・清明

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経15度(うお座)に対応するのが清明(せいめい)だ。すべてのものが生き生きとして、清らかに見えるという意味で、お花見シーズン真っ盛りの頃だ。この冬は異常な暖冬だったといわれる一方で、2月下旬以降は平年より気温の低い日が続き、桜の開花が遅れた。その一方で季節外れの暑さに見舞われることもあり、なんとも忙しい気候だ。今年は4月4日が清明に当たる。

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2024年4月 2日 (火)

桜開花

 3月29日、東京で桜の開花宣言が出された。昨年より半月も遅い開花だ。この冬は異常な暖冬だったといわれる一方で、2月下旬以降は平年より気温の低い日が続いたことがその原因だという。皇居と千鳥ヶ淵の間を通る代官町通りでも、ようやく桜が咲き始めた。これからしばらく楽しめそうだ。

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2024年4月 1日 (月)

JR根室線

 JR根室線富良野-新得間が廃線となった。2016年8月の台風被害で一部が不通となり、日高本線と同様、復旧しないまま廃線の日を迎えた。富良野市の布部駅はドラマ「北の国から」、南富良野町の幾寅駅は映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地として有名で、最終日には多くのファンがつめかけたようだ。ぼくも何度か訪れているが、時代の流れとはいえやはりさびしいニュースだ。

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