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2023年12月 2日 (土)

2024年の天文現象

 「天文年鑑」は2024年版で創刊76年を迎える。76年といえば、ハレー彗星の公転周期だ(正確には75.3年)。1986年2月に近日点を通過したハレー彗星は、2023年12月に遠日点を通過、2061年7月の近日点通過をめざして太陽に接近してくる。2024年はうるう年で、366日ある。日食が2回、月食が1回起こるが、いずれも日本では見られない。惑星食は、水星食が1回、金星食が2回、火星食が2回、土星食が10回起こるが、日本では12月8日の土星食が観察しやすい。金星は前半が明けの明星、後半が宵の明星となるが、太陽に近い期間が長いので、あまり見る機会がないかもしれない。土星の環はますます細くなり、2025年には見えなくなる。三大流星群のうち、しぶんぎ座流星群は1月4日頃、ペルセウス座流星群は8月12日頃、ふたご座流星群は12月14日頃に極大を迎えるが、ペルセウス座流星群は条件がよい。10月頃に大彗星となる可能性があるのが、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)だ。9月27日の近日点通過時には水星と同じくらいまで太陽に接近し、10月12日には地球に最接近する。ぜひとも雄大な姿を見せてほしいもんだ。

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