« 2023年11月 | トップページ | 2024年1月 »
アメリカのSF作家フランク・ハーバートの大作「デューン 砂の惑星」をドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化した「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編「デューン 砂の惑星PART2」の予告編が公開された。惑星アラキスの砂漠で放浪の身となったポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)とその母レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)だが、ポールは大きな力に目覚め、砂漠の民フレメンに受け入れられていく。やがてチャニ(ゼンデイヤ)と愛し合うようになったポールは、救世主としてフレメンを率いるようになり、宿敵ハルコンネン家とその背後にいる皇帝との戦いに挑んでいく。皇帝シャッダム4星を演じるのは御年80歳のクリストファー・ウォーケンで、同じく007俳優であるレア・セドゥもベネ・ゲセリットのメンバーとして俳優陣に名を連ねている。原作の持つ独特の世界観を美しい映像で表現したこのシリーズ、どのような展開になるのか楽しみだ。
30年以上乗ってきたホンダから、ヤマハに乗り換えた。といっても、バイクではなく、電動アシスト自転車だ。バイク仲間が高齢化し、ツーリングに行くこともなくなったこと、ここ1年はバイク通勤をやめ、シェアサイクルで通勤していたこともあり、バイクを下取りに出して電動アシスト自転車に乗り換えた。ヤマハはセロー225以来だ。バイクでも電動化が始まっているが、まだ車種が限られていて、ほしいと思うものがない。何年か先、リターンライダーになる頃には、大型電動バイクも出そろってるんじゃないだろうか。
いよいよ真冬到来、星空が最高に美しい季節だ。月は4日下弦、11日新月、18日上弦、26日満月だ。地球の軌道はかなり円に近い楕円だが、太陽に最も近づく点(近日点)を通過するのは3日だ。4日は3大流星群の一つしぶんぎ座流星群が極大となるが、月明かりがあり、条件はあまりよくない。水星は12日に西方最大離角となり、前後1週間程度は見つけやすい。金星は宵の明星として明るく輝いている。火星は太陽に近く、観察は難しい。木星はまだ見頃だが、土星はだんだん太陽に近づいて観察が難しくなっていく。真冬の北海道で天体写真を撮影するのは大変だが、いまは高性能な防寒具がそろっている。特に電熱ウェアはおすすめだ。国立天文台HPより。
ハリソン・フォード主演「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は、シリーズ第5作にしてたぶんインディ最後の大冒険になるであろう作品だ。1944年、インディは友人である考古学者バジル・ショー(トビー・ジョーンズ)とともに、十字架で磔にされたイエス・キリストを刺した聖槍「ロンギヌスの槍」を取り戻そうと、ナチスを追っていた。そのさなか、インディは偶然、アンティキティラ島近海の沈没船から発見された「アルキメデスのダイヤル」の片割れを入手する。時は流れ、1969年、インディはバジルの娘ヘレナ・ショーから、アルキメデスのダイヤルの調査を依頼される。実は、ヘレナはダイヤルを競売にかけ、一儲けしようと企んでいた。一方、ダイヤルをインディに奪われたナチスの科学者ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)は、敗戦後は身分を隠し、アメリカでアポロ計画に関わっていた。というわけで、ダイヤルをめぐって、インディとヘレナ、そしてフォラーの争奪戦が展開される。「アルキメデスのダイヤル」こと「アンティキティラ島の機械」は、紀元前3世紀〜紀元前1世紀の間に製作されたもので、手回し式の太陽系儀であると推定されているそうだが、本作ではより神秘的な役割を与えられ、壮大な歴史絵巻に誘ってくれる。
アガサ・クリスティ原作の名探偵エルキュール・ポアロをケネス・ブラナー監督・主演で映画化したシリーズ第3作「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」は、水の都ベネチアを舞台に、ポアロが超常現象の謎に挑む物語だ。第2次世界大戦終戦後まもなく、現役を引退しベネチアで隠遁生活を送っていたポアロは、旧知のミステリー作家アリアドニ・オリヴァの誘いを受け、渋々ながら降霊会に参加する。その降霊会は、子どもの亡霊が出ると噂される屋敷に、娘アリシアを亡くしたばかりの元オペラ歌手ロウィーナ・ドレイクが、霊能力者ジョイス・レイノルズ(ミシェル・ヨー)を招いて開催するものだった。そして、そのさなか、人間業とは思えない不可解な殺人事件が発生、ポアロ自身にも次々と怪奇現象が降りかかる。果たしてこれは亡霊の仕業なのか。というわけで、ポアロが「灰色の脳細胞」を駆使して超常現象に立ち向かう。007「トゥモロー・ネバー・ダイ」で華麗な女スパイを演じたヨーが、不気味な雰囲気をまとった霊能力者を演じている。
キリスト教にとって重要なベツレヘムの星は、昔から天文学者の議論の的になってきた。ヨハネス・ケプラーは、木星と土星が大接近を3回繰り返したのがベツレヘムの星だと主張したし、その他惑星の会合、彗星、超新星などいろんな説が唱えられた。それはともかく、クリスマスツリーのてっぺんにつけるベツレヘムの星は、本来は八芒星(はちぼうせい)、すなわち8つの角を持つ星だということだ。数学的には、八芒星は8つの角を持つ星形多角形で、正八角形の各辺を左右に延ばし、交点を結んだ図形のことをいう。ベツレヘムの星が五芒星ではなく八芒星のように見えたのであれば、2つどころか3つ以上の惑星や明るい恒星が大接近したか、非常に明るい超新星が出現したか、どちらかではないだろうか。
昨年のいまごろ、BlurXTerminatorという天文ソフトが登場、天体写真ファンの間で大きな話題となった。大気やレンズの収差の影響でボカされた星像を、AI技術を使って鮮明な画像にするという技術で、劇的な効果がある一方、画像処理を超えた、いわば「捏造」に近いことが行われているのではないかという疑念も抱かれたようだ。そのBlurXTerminatorがアップデートされ、さらなる進化を遂げたという。ぼくもAdobe Lightroom Classicのノイズ除去機能を使ってみたが、AI技術は確かに画質を向上させてくれる。個人の鑑賞用として楽しむのはまったく問題ないと思うが、天体写真コンテストなどはそのうち、この種の処理が行われた「作品」をどう取り扱うか、悩ましくなってくるんじゃないだろうか。
RedCat51で高い評価を得ているWilliam Opticsが、Pleiades68 f/3.8 アストログラフをリリースした。ギリシア神話に出てくるプレイアデス7姉妹の名前を冠してあるとおり、7枚玉レンズという驚きの光学系だ。これまでも6枚玉レンズなんてのはあったが、7枚玉というのは初めて聞いたような気がする。レンズ枚数が多いと色収差などの各種収差をより完全に補正でき、高性能となるが、重くなったり、外気温度に順応する時間が長くなったりという問題もある。より完璧な天体写真を追求したい人向けだな、これは。でも、プレアデス星団を彷彿させるこのカラーはとてもクールだ。
天文用アプリSkySafariは現在、バージョン7がリリースされている。バージョン7はインターフェースが再設計され、不完全だった日本語化も進んだようだ。SkySafariには、自動導入赤道儀のコントロールもできるPlus・Proもあり、ぼくはPlusを使っている。しかし、いまはASIAIR PROで直接赤道儀を動かしているので、SkySafariは主に撮影計画を練るために使っている。
今年のふたご座流星群は、月明かりの影響がなく、観察条件はとてもよい。光害のないところなら、多いときには何十個もの流星を見ることができるだろう。極大は15日4時頃だが、14日深夜から15日明け方までが見頃だ。流星はふたご座にある放射点を中心に放射状に出現するので、なるべく空の広い範囲を見渡すのがいい。首が疲れないよう、寝転がって見るのが一番だ。流星群は、流れる速度が速い遅い、明るい流星が多い少ないなど、一定の特徴がある。母天体から放出された流星物質と地球の相対速度が大きければ流れる速度は速くなり、流星物質のサイズが大きければ明るい流星が多くなるという理屈だ。ふたご座流星群は、出現数は多いが、明るい流星はそんなに多くないといわれる。とはいえ、流星物質はバラツキがあるので、たまには火球が出現することもある。問題は天気だ。なお、「ウェザーニュースLIVE」では、ふたご座流星群の様子を生中継する特別番組を配信するそうだ。
「スター・ウォーズ」ファン最大のイベント「スター・ウォーズ セレブレーション」は次回、2025年4月、日本で開催される。アメリカを中心に数年間隔で開催されるこのイベント、2008年にも日本で開催されたが、17年ぶりの日本開催となる。2008年にはマーク・ハミルらが来日したが、2025年は誰が来日するんだろうか。「スター・ウォーズ」シリーズは今後、新作映画3作品のほか、スピンオフドラマ「スケルトン・クルー」と「アコライト」が公開される予定だ。「スケルトン・クルー」はジュード・ロウ主演で、エピソード6より後の時代、ロウ演じるジェダイマスターと、銀河をさまよう子どもたちの冒険が描かれるという。また「アコライト」は、エピソード1より前、平和な時代が舞台だという。
ここ1年以上、ほぼ毎日シェアサイクルで通勤している。ということは、ホンダ フォルツァSiには1年以上乗っていない。バイクの免許を取ってから、こんなに長期間乗らないというのは初めてだ。それはともかく、当然のことながら、バッテリーが危うい。案の定、エンジンは始動せず、バッテリーは断末魔の悲鳴をあげ始めた。このままでは完全にバッテリーが上がってしまうので、充電器を探しに、久しぶりに上野バイク街に行った。バイク街といっても、かつての繁栄はなく、バイク屋は数えるほどしかない。その数えるほどしかない用品店に入ると、デイトナの充電器があった。これでバッテリーを充電しよう。
ビル・ナイ主演のイギリスのドラマ「MI5:世界を敵にしたスパイ」は、MI5のベテラン諜報員ジョニー・ウォリッカー(ナイ)を主人公とする3部作の最終話だ。国家の闇を知り、追われる身となったウォリッカーは、恋人マーゴット・ティレル(ヘレナ・ボナム=カーター)とともに、ヨーロッパを転々としていた。2人は危険を避けるため別々にイギリスに向かうが、ティレルは偶然、休暇中のMI5職員に見つかってしまう。一方、ウォリッカーは、インディペンデント紙のベリンダ・ケイ編集長に、アレック・ビーズリー首相(レイフ・ファインズ)の金融スキャンダルを持ち込む。そして、秘密を暴露されたビーズリー首相はひそかにウォリッカーを公邸に呼び、ついに2人は直接対峙することになる。ぜひまた続編を制作してほしいシリーズだ。
12月5日に下弦となった月はどんどん細くなっていくが、新月の3日前である10日、金星に接近する。月と金星が昇るのは夜明け前だが、いまはちょうど日の出が最も遅い季節だ。しかも、月も金星もとても明るいので、薄明の中でも見える。ちょっと早起きすれば楽しめるよ。
アイザック・アシモフ原作のApple TV+「ファウンデーション」シーズン2が終了した。ハリ・セルダンの予言どおり、帝国は衰退の一途をたどるが、皇帝クレオン17世はクローン制を廃止してでも生き残ろうともがく。しかし、帝国の真の支配者が明らかとなり、その後も形式的にはクローン王朝が続く。辺境の惑星ターミナスを拠点に活動するファウンデーションは、皇帝によって滅亡の危機にさらされるが、セルダンの意識を保存するヴォールトによって守られる。セルダンの助手ガール・ドーニックは、娘のサルヴァー・ハーディンを失うが、第2ファウンデーションを導くため、セルダンとともに長い人工冬眠に入る。そして152年後、後にファウンデーションを侵略するミュールが出現したところでシーズン2は完結となる。アメリカでの俳優・脚本家のストライキの影響で、シーズン3がいつ配信されるかは不透明らしいが、楽しみに待とう。
二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経255度(へびつかい座)に対応するのが大雪(たいせつ)だ。雪がいよいよ降りつもってくるという意味で、本格的に冬がやってくる頃だ。クマも冬眠に入る頃だが、たまに冬眠に失敗し、「穴持たず」として凶暴化するクマもいる。通常なら、冬はクマの心配をせずに天体写真撮影に専念できる季節だが、今シーズンは要注意かもしれない。今年は12月7日が大雪に当たる。
「天文年鑑」は2024年版で創刊76年を迎える。76年といえば、ハレー彗星の公転周期だ(正確には75.3年)。1986年2月に近日点を通過したハレー彗星は、2023年12月に遠日点を通過、2061年7月の近日点通過をめざして太陽に接近してくる。2024年はうるう年で、366日ある。日食が2回、月食が1回起こるが、いずれも日本では見られない。惑星食は、水星食が1回、金星食が2回、火星食が2回、土星食が10回起こるが、日本では12月8日の土星食が観察しやすい。金星は前半が明けの明星、後半が宵の明星となるが、太陽に近い期間が長いので、あまり見る機会がないかもしれない。土星の環はますます細くなり、2025年には見えなくなる。三大流星群のうち、しぶんぎ座流星群は1月4日頃、ペルセウス座流星群は8月12日頃、ふたご座流星群は12月14日頃に極大を迎えるが、ペルセウス座流星群は条件がよい。10月頃に大彗星となる可能性があるのが、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)だ。9月27日の近日点通過時には水星と同じくらいまで太陽に接近し、10月12日には地球に最接近する。ぜひとも雄大な姿を見せてほしいもんだ。
アメリカの人気マンガ「フラッシュ・ゴードン」は、ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」にも影響を与えた作品だ。1934年に初めて発表された同作は、宇宙を舞台にヒーローが活躍するスペースオペラとして、長く新聞で連載された。そして、1977年公開の「スター・ウォーズ」の成功を受けて、「フラッシュ・ゴードン」も映画化された。近未来、地球は突然の天変地異に見舞われ、10日以内に月と衝突するという危機に陥る。実は、これは惑星モンゴを支配する悪の皇帝ミン(マックス・フォン・シドー)の仕業だった。この危機にハンス・ザーコフ博士(トポル)は和平交渉のためモンゴに向かおうとするが、偶然居合わせたアメフトのスター選手フラッシュ・ゴードン(サム・J・ジョーンズ)と、旅行中の女性デイル・アーデンも同行することになる。しかし、モンゴに到着した3人はたちまち捕らえられ、ゴードンには死刑が宣告される。というわけで、ゴードンとミンのちょっとコミカルな戦いが展開される。サイケデリック感満載のカルト的作品だが、イギリスのロックバンド クイーンが音楽を手がけ、後に4代目ジェームズ・ボンドとなるティモシー・ダルトンも出演している。