バルーン 奇蹟の脱出飛行
第2次世界大戦後、ドイツは東西に分断され、両国は東西冷戦の最前線に立たされた。しかし、当初は東西ベルリン間の往来が自由だったこともあり、東ドイツから西ドイツに移る国民が急増、東ドイツはベルリンの壁を建設し、人口流出を阻止した。この間、多くの東ドイツ国民が西ドイツへの亡命を図ったが、秘密警察シュタージの監視は厳しく、脱出は容易ではなかった。映画「バルーン 奇蹟の脱出飛行」は、平凡な家族が手作りの気球で西への脱出を成功させるという、驚くべき実話に基づいた物語だ。1979年の東ドイツ、電気技師のペーター・シュトレルツィクとその家族4人は、親友ギュンター・ヴェッツェルの協力を得て、手作りの熱気球で西ドイツをめざすが、国境までわずか数百メートルの地点に不時着してしまう。落胆したペーターだが、家族の後押しを得て、ギュンター家族とともに再び熱気球作りに取り組む。しかし、厳しい国境警備体制を敷くシュタージは、ペーターが残した熱気球の残骸を手がかりに、ペーター包囲網をせばめていく。ペーターらが命がけの脱出を成功させた10年後、ベルリンの壁はついに崩壊、分断国家は再統一を果たす。
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