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2023年9月

2023年9月30日 (土)

ベルリン市内空撮①

 ヴェルトバルーンからベルリン市内北西方向を撮影。ポツダム広場やティーアガルテン、国会議事堂やベルリン中央駅が見える。ベルリンの壁はこの写真を二分するようにあった。ブランデンブルク門の頂上もちょっと見えるが、数日前、ペンキが吹きかけられるという事件が発生した。環境活動家の犯行だそうだが、もっと別の形で活動すればいいのに。

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2023年9月29日 (金)

次期主力望遠鏡⑩

 タカハシFS-60CBに代わる主力望遠鏡として導入を検討しているFC-100DZは、昨年9月に受注停止となっていたが、このたび受注を再開したという。スターベースによると、納期は数ヶ月ということだが、海外から大量発注が入ることもあり、確実なことはいえないということだ。口径10㎝クラスで高性能、しかも手軽に扱える機種ということで、やはり人気は高いようだ。ついでに他の機種の納期も尋ねたら、FSQ-85EDPは在庫あり、ε-130Dは1.5〜2年ということだった。

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2023年9月28日 (木)

2023年10月の星空

 記録的猛暑もようやく終わりが見えてきた。月は6日下弦、15日新月、22日上弦、29日満月だ。15日は金環日食が起こるが、日本では見られない。29日は日本全国で部分月食が見られる。10月は小規模ながら複数の流星群が活動する。10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)が8日頃、オリオン座流星群が22日頃、それぞれ極大となる。水星は20日に外合となり、日の出前の東の空から日没後の西の空に移るが、太陽に近く観察は難しい。金星は24日に西方最大離角となり、明けの明星として輝いている。火星は太陽に近く、観察は難しい。木星は11月3日の衝を控え、明るく輝いている。8月27日に衝となった土星もまだ見頃だ。秋の星空は、一見すると地味だが、アンドロメダ銀河をはじめ大型の星雲星団銀河が多く、天体写真ファンには見逃せない季節だ。国立天文台HPより。

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2023年9月27日 (水)

macOS 14 Sonoma

 macOS 14 Sonomaがリリースされた。いつものようにメインマシンはすぐにはアップグレードせず、サブマシンのMacBook Airでしばらく挙動を確かめる。大きく変わった点として、まずはスクリーンセーバーがある。世界中の美しい風景が用意されていて、しかもスクリーンセーバーの画像がそのままシームレスにデスクトップの壁紙になる。ウィジェットは、これまでメニューバーの日付・時刻をクリックするなどして表示していたが、デスクトップに置けるようになった。しかも、他のウインドウを開くと、ウィジェットがデスクトップに溶け込んで目立たなくなるので、目障りになることはない。これ以外にもいろいろ新機能があるようなので、しばらく試してみようっと。

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2023年9月26日 (火)

ヴェルトバルーン

 テロのトポグラフィーのすぐ近くに、地上150mの高さからベルリン市内を眺望できるヴェルトバルーンがある。地上とはケーブルでつながっていて、ゆっくりと上昇、15分間のフライトを安全に楽しめる。ベルリンはほとんど高低差のない平地で、地平線まで見渡せる。

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2023年9月25日 (月)

中秋の名月

 9月29日は満月だが、この日は太陰太陽暦の8月15日(十五夜)に当たるので、中秋の名月となる。中秋の名月の夜に月見をする慣習は、かなり昔からあるということだが、これはやはり農作物の収穫期と関係があったんだろう。春夏の間農作業に追われ、収穫できるかどうかというプレッシャーに押しつぶされそうになっていた人々が、無事に収穫できた喜びは大きかったろう。ちょうど里芋の収穫期であることから、芋名月とも呼ばれている。また、気温が下がり、過ごしやすい気候になっていること、湿度が下がり、空気が澄んでくること、月が適度な高さに昇り、見やすいことなんかも関係があるのかもしれない。中秋の名月の1ヶ月後、太陰太陽暦の9月13日(十三夜)にも月見をする慣習があり、この日の月は「後の月」と呼ばれる。

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2023年9月24日 (日)

トップガン マーヴェリック

 トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた映画「トップガン」。その36年ぶりの続編となるのが、「トップガン マーヴェリック」だ。トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格で組織から追いやられたピート・”マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐(クルーズ)。計画凍結の危機にあった極超音速機でマッハ10を達成するなど、相変わらずの凄腕ぶりを見せるが、その直後にテスト機を墜落させ、さらに立場を悪化させていた。そんな中、かつてのライバルであり親友でもあるトム・”アイスマン”・カザンスキー海軍大将(ヴァル・キルマー)の強い要請により、トップガンの教官を務めるよう命じられる。その真の目的は、ならず者国家がひそかに建設中のウラン濃縮プラントを破壊するという、不可能ともいえるミッションを遂行することにあった。というわけでマーヴェリックは、鼻っ柱の強い若手トップガンたちを、悪戦苦闘しながら指導していく。実際にコクピットにカメラを搭載して撮影した映像は迫力満点で、前作同様スカッとさわやかな結末だ(戦争にならなくてよかったよかった)。

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2023年9月23日 (土)

ジョン・ウィック:コンセクエンス

 キアヌ・リーヴス主演の映画「ジョン・ウィック」シリーズ第4作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、ウィックと首席連合の最後の戦いを描いた物語だ。裏社会の掟を破ったウィックは、主席連合に追われながらも、ニューヨークの地下組織の情報王パワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)とともに地下に身を潜めていた。しかし、主席連合内で権力を握った若きヴィンセント・デ・グラモン侯爵は、ニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ウィックの旧友でもある殺し屋のケイン(ドニー・イェン)を強引に引き入れ、ウィック狩りに乗り出す。というわけで、ウィックと主席連合の戦いがニューヨーク、ベルリン、パリ、大阪で繰り広げられるという展開だ。裏社会の殺し屋たちが使うコンチネンタルホテルが大阪にもあったとは、なんともおそろしい話だが、ここの支配人を演じるのは真田広之だ。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で盲目のチアルート・イムウェを演じたイェンは、本作でも盲目の殺し屋ケインを演じている。

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2023年9月22日 (金)

二十四節気・秋分

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経180度(おとめ座)に対応するのが秋分(しゅうぶん)だ。秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる日だ。記録的猛暑だった北海道では、いつもより早く稲刈りが始まっているようだ。まだ気温は高いが、季節は着実に進んでいく。気温が下がり、天候が安定してくれば、天文ファンの活動も活発化していくだろう。今年は9月23日が秋分に当たる。

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2023年9月21日 (木)

アンタレス食

 今日はさそり座の1等星アンタレスが月に隠される「アンタレス食」が起こる。場所によって潜入・出現時刻は違うが、日本ではどこも日没前の潜入なので、これを観察するのは難しい。出現は日没後だが、西日本では日没が遅く、まだ暗くなっていないため、双眼鏡か望遠鏡が必要だ。東日本では日没が早いので、観察しやすい。恒星は点像なので、一瞬にして出現する。予報時刻が近づいたら、目を離さないようにしよう。

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2023年9月20日 (水)

ベルリンの壁

 第2次世界大戦後、ドイツは東ドイツ(DDR)と西ドイツ(BRD)に分裂、東ドイツ内にあったベルリンも、東ベルリンと西ベルリンに分割された。しかし、東西ベルリン間は自由に往来できたため、生活水準の低い東側から、経済成長を続ける西側への人口流出が激増、東ドイツ政府は深刻な危機感を抱いた。こうした中、東ドイツ政府は1961年8月13日、突如として東西ベルリンの境界線を封鎖し、有刺鉄線を張り巡らせた。その後、有刺鉄線の代わりに高さ3mの壁を建設、西ベルリンは壁に包囲されることになった。ベルリンの壁は、西側陣営の侵入を防ぐというよりも、東側の国民を逃がさないために作られたのだ。壁が建設されたのは東西の境界線上ではなく、東側にちょっと入ったところだ。1989年11月9日のベルリンの壁崩壊後、壁はほとんど取り壊されたが、いまはところどころに、しるしが残されている。

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2023年9月19日 (火)

ベーベル広場

 ウンター・デン・リンデン沿いにあるベルリン国立歌劇場横のベーベル広場は、ナチス・ドイツの焚書が行われた場所だ。1933年5月10日、アドルフ・ヒトラーの側近ヨーゼフ・ゲッベルスが演説し、これを聴くために集まった学生たちは、2.5万冊以上といわれる「非ドイツ的な」書物を燃やした。映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」にも登場するこのできごとの後、ナチス・ドイツは戦争への道を突き進み、人類史上最大の犠牲を生み出した第2次世界大戦を引き起こす。ベルリン大聖堂や博物館島も近いベーベル広場周辺は、いまは観光客でにぎわっている。

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2023年9月18日 (月)

総統官邸跡

 虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑の目と鼻の先に、一見すると普通のアパートと駐車場がある。ここには第2次世界大戦中、総統官邸があった。1945年4月30日、アドルフ・ヒトラーは、結婚したばかりの妻エーファ・ブラウンとともに、総統官邸中庭にあった総統地下壕で自殺する。2人の遺体は中庭で、ガソリンをかけて焼却されたという。戦後、総統官邸は爆破されたが、地下壕はあまりにも強固なつくりだったため、完全に破壊できず、そのまま地下に埋められた。いまは、当時の見取り図などを示した案内板が設置されている。

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2023年9月17日 (日)

虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑

 ブランデンブルク門の南にある虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(ホロコースト記念碑)は、第2次世界大戦で廃墟となった官庁街につくられた。戦後はベルリンの壁が建設され、無人地帯となったが、東西ドイツ統一直前に建設計画が持ち上がり、2005年に完成した。1m×2mほどの面積の石碑が、さまざまな高さで2711個も並べられているという。地下の情報センターには、ホロコーストの犠牲者の資料が展示されている。

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2023年9月16日 (土)

テロのトポグラフィー

 ポツダム広場の近くにある歴史博物館テロのトポグラフィーは、ナチス・ドイツの悪名高き秘密警察ゲシュタポ本部などがあった場所だ。第2次世界大戦で廃墟となったこの地には、戦後ベルリンの壁が建設されたが、東西ドイツ統一後、現在の形に整備された。一見すると空き地のように見えるが、残された150m以上の壁の内側には、発掘された地下牢が公開されている。また、記録センター内には、歴史的な写真や書類が展示されている。

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2023年9月15日 (金)

ポツダム広場

 第2次世界大戦前、ベルリンの中心商業地であったポツダム広場は、戦後の無人地帯時代を経て、ベルリンの壁崩壊後再び中心商業地となった。007「オクトパシー」でピエロ姿の009が、潜入先の東ベルリンから西ベルリンに逃げてくるシーンは、無人地帯だったポツダム広場で撮影されたという。ポツダム広場再開発はドイツ最大の再開発事業となり、日本のソニーも参入、後に売却したが、ソニーセンターの名はまも残っている。ソニーセンターのレストランで食べた名物料理アイスバインは美味だった(しかし、ドイツ料理は日本人には量が多い)。ポツダム広場にあるスパイ博物館も、おおいに楽しめる。

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2023年9月14日 (木)

ティーアガルテン

 ブランデンブルク門の西に広がるティーアガルテンは、かつては王家の狩猟場だった。ほぼ真ん中を6月17日通りが東西に走り、中心部に戦勝記念塔がある。散策すると気持ちがいいだろうが、ちょっと広いので、シェアサイクルやシェア電動キックボードを利用するのもいい。ぼくはLimeという電動キックボードを利用したが、ベルリンは安心して自転車やキックボードに乗れる環境が整備されている。朝夕の通勤時間帯は、自転車通勤する人がいっぱいいて、幼児を乗せたトレーラーを引っ張るお母さんもよく見かけた。東京にも自転車レーンがあるが、だいたいどこかでクルマが駐停車していて、自転車の通行を妨げている。ベルリンと東京ではいろいろ事情が違うんだろうが、なんとかしてほしいもんだ。

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2023年9月13日 (水)

ドイツ国会議事堂

 ブランデンブルク門のすぐ北にある国会議事堂は、1894年に完成したが、1933年の放火事件や第2次世界大戦で破壊され、本格的に修復されたのは1999年だった。東西ドイツ統一後、連邦議会はこの国会議事堂で開かれることになり、名実ともに国会議事堂として復活した。特徴的なガラス張りのドームからは、ベルリン市街を眺望できるほか、議場の様子も見ることができる。正面玄関前は工事中だったが、どのような姿になるのだろうか。

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2023年9月12日 (火)

戦勝記念塔

 ブランデンブルク門の西に広がるティーアガルテンの中心部にある戦勝記念塔は、1872年に完成した。もともとはデンマーク戦争での勝利を記念して帝国議会前に建てられたが、後にヒトラーのベルリン改造計画によってこの地に移された。ベルリンを首都としたプロイセン王国は、オーストリアやフランスとの戦争にも勝ち、1871年にはドイツ帝国が成立する。塔の頂上では、勝利の女神ヴィクトリアが金色に輝いている。

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2023年9月11日 (月)

ベルリン動物園

 ブランデンブルク門の西に広がるティーアガルテンの西端に、ドイツ最古のベルリン動物園がある。ここにも人気者のパンダがいて、ぼくも生まれて初めてパンダを見た(上野動物園のパンダは見たことない)。かつてはホッキョクグマのクヌートという人気者がいたそうだが、いまはベルリン自然史博物館に標本として展示されている。この動物園は、檻の中に閉じ込めているという感じがあまりなく、動物も伸び伸びと暮らしているようだ。

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2023年9月10日 (日)

ドイツ抵抗記念館

 ドイツ陸軍参謀大佐クラウス・フォン・シュタウフェンベルクは1944年7月20日、アドルフ・ヒトラー暗殺計画を実行する(7月20日事件)。成功していれば歴史が変わってであろうこの計画は不運にも失敗、シュタウフェンベルクらは即席軍事裁判で死刑を宣告され、深夜、陸軍最高司令部の中庭で銃殺された。いまは連邦国防省となったこの建物には、ドイツ抵抗記念館が置かれ、ヒトラーやナチスに対する抵抗運動に関わった人たちの展示がある。とりわけシュタウフェンベルクの執務室だった部屋には、シュタウフェンベルクの生涯を振り返る多くの写真が展示されていて興味深い。7月20日事件を描いた映画「ワルキューレ」の最後、シュタウフェンベルク(トム・クルーズ)が銃殺されるシーンも、この中庭で撮影された。

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2023年9月 9日 (土)

ベルリン・フィルハーモニー

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地ベルリン・フィルハーモニーは、ポツダム広場の近く、ティーアガルテンの向かいにある。かつては別の場所にあったが、第2次世界大戦で崩壊し、戦後この地で再建された。特徴的な屋根の形から、カラヤン・サーカスとも呼ばれている。2021年10月、ジョン・ウィリアムズはここでコンサートを開き、「スター・ウォーズ」をはじめとする自身の数々の映画音楽を指揮した。ジョン・ウリアムズ指揮ではないが、9月30日には東京で「スター・ウォーズ/新たなる希望」のシネマ・コンサートがあり、楽しみにしている。

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2023年9月 8日 (金)

ベルリン大聖堂

 ブランデンブルク門からウンター・デン・リンデンを東に向かうと、シュプレー川中州(博物館島)にあるベルリン大聖堂の荘厳な姿が見えてくる。現在の建物はドイツ皇帝の命によって1905年に建てられたもので、第2次世界大戦で損壊したが、東西ドイツ統一後まもなく修復工事が行われ、往時の姿を取り戻した。大聖堂の前には庭が広がり、多くの市民や観光客の憩いの場となっている。シュプレー川の遊覧船からは、大聖堂の後ろ姿も見ることができる。

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2023年9月 7日 (木)

シュタージ博物館

 かつての東ドイツには、悪名高き秘密警察シュタージ(国家保安省)があった。シュタージは国民を相互監視体制に置き、膨大な量の個人情報を収集、反体制派の国民を迫害した。シュタージはスパイ小説・映画では大人気で、ジョン・ル・カレの「寒い国から帰ったスパイ」をはじめ、多くの作品に登場している。アレクサンダー広場から東に5㎞ほど離れたところにあったシュタージ本部は現在、シュタージ博物館になっていて、実際に使用された盗聴器やカメラなどの展示品を見ることができる。ベルリンの壁崩壊間近のシュタージを描いた映画「善き人のためのソナタ」でも、この建物で撮影が行われている。

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2023年9月 6日 (水)

二十四節気・白露

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経165度(しし座)に対応するのが白露(はくろ)だ。しらつゆが草に宿るという意味だが、近年はそんな気配は一向に感じられない。ただ、日没時間はずいぶんと早くなった。白露の次は秋分で、昼の長さと夜の長さがほぼ同じとなり、その後は夜の時間が長くなっていく。今年は9月8日が白露に当たる。

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2023年9月 5日 (火)

アレクサンダー広場

 かつての東ベルリンの中心、アレクサンダー広場には、テレビ塔や世界時計があり、屋台も出るなど、多くの市民や観光客でにぎわっている。テレビ塔の高さは368mだそうで、東京タワーより高い。冷戦時代の西ベルリンからもよく見えただろう。映画「ボーン・スプレマシー」では、CIA幹部の陰謀で殺人の濡れ衣を着せられたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、ここアレクサンダー広場の世界時計にかつての同僚を呼び出し、CIAとの追走劇を繰り広げる。

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2023年9月 4日 (月)

ベルリン自然史博物館

 ベルリン自然史博物館(フンボルト博物館)は、ブランデンブルク門のほぼ真北、1.5㎞のところにある。入場して最初に圧倒されるのが、高さ13mもあるブラキオサウルスの全身骨格標本だ。もちろん大人気のティラノサウルスの化石も展示されているほか、アロサウルスや始祖鳥の化石もある。さらに目を引くのが、いろんな生物の液浸(えきしん)標本、いわゆるホルマリン漬け標本だ。いったいいくつあるのか見当もつかないが、ものすごい数のビンがびっしり並べられている。1889年に建設されたという建物も非常に重厚な外観だ。

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2023年9月 3日 (日)

グリーニッケ橋

 ベルリンからポツダムに向かう途中、かつての西ベルリンと東ドイツの境界線にあったグリーニッケ橋は、スパイ交換の場として知られている。有名なのが映画「ブリッジ・オブ・スパイ」でも描かれた1962年の米ソスパイ交換で、スパイ交換のシーンは実際にこの橋で撮影された。ベルリンの壁崩壊後は自由に通行できるようになり、ハーフェル川を行き来する観光船も含め、観光客でにぎわっている。

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2023年9月 2日 (土)

クーダム

 クーダム(クアフュルステンダム)は、かつての西ベルリンのメインストリートともいうべき大通りで、老舗デパートKaDeWeをはじめとする多くの商店・レストランが並ぶ繁華街だ。クーダムの起点には、19世紀末に建設されたカイザー・ヴィルヘルム記念教会が、第2次世界大戦中のベルリン空襲によって損壊した姿のままそびえている。007「オクトパシー」で東ベルリンに潜入するジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)は、ここクーダムをMとメルセデス・ベンツで走行した後、チェックポイント・チャーリーに向かう。

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2023年9月 1日 (金)

ブランデンブルク門

 1791年竣工のブランデンブルク門は、ベルリンのシンボルだ。ここから東に向かうと、森鴎外の「舞姫」にも登場する大通りウンター・デン・リンデンを経てかつてのベルリン王宮に至り、すぐ西にはティーアガルテンという公園が広がる。門の上にある勝利の女神ヴィクトリア像は、ナポレオン・ボナパルトによって一時持ち去られたが、後に取り戻された。第2次世界大戦後は、ブランデンブルク門のすぐ西側に東西の境界線が引かれ、1961年にはベルリンの壁が築かれた。その後は無人地帯となったが、1989年に壁が撤去されると、アメリカ、イギリス、フランスの大使館やホテルが建設され、一大観光名所となった。ブランデンブルク門の東に立つと、ティーアガルテンの中心にある戦勝記念塔が見える。

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