ワルキューレ
アドルフ・ヒトラー暗殺計画は、少なくとも42回はあったというが、有名なのが1944年7月20日に発生した「7月20日事件」だ。その中心人物は、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐らで、もともとドイツ国防軍の国内予備軍を動員するために立案されたワルキューレ作戦を、ヒトラー暗殺後のクーデターに利用するかたちで実行された。トム・クルーズ主演の映画「ワルキューレ」は、この「7月20日事件」を描いた物語だ。北アフリカ戦線で負傷して左目などを失ったシュタウフェンベルク大佐(クルーズ)は、国内予備軍司令部に転属となる。反ヒトラー派のオルブリヒト中将(ビル・ナイ)は、ヒトラー暗殺に失敗したトレスコウ将軍(ケネス・ブラナー)が転属となったのを機にシュタウフェンベルクを勧誘、メンバーに加えることに成功する。シュタウフェンベルクらは、ヒトラーにワルキューレ作戦の修正を承認させ、優柔不断な幹部に振り回されながらも、いよいよヒトラー暗殺に乗り出す。シュタウフェンベルクは不運にも暗殺に失敗するが、もし成功していれば、終戦は早まり、日本の運命も変わっていたかもしれない。国内予備軍司令部があった場所は、シュタウフェンベルク通りと改称され、いまはドイツ抵抗記念館があるそうだ。
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