« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »
今年の伝統的七夕は8月22日だ。現在の七夕は、地域によって7月7日または8月7日のいずれかだが、本来の七夕は太陰太陽暦(旧暦)の7月7日だ。太陰太陽暦は月の満ち欠けをもとにしているので、いつも上弦の月の頃となる。伝統的七夕の夜は、夜半近くに月が沈み、夏の天の川をはさんでこと座のベガ(おりひめぼし)とわし座のアルタイル(ひこぼし)が頭上に輝く。ペルセウス座流星群は極大を過ぎているが、流星も見られるかもしれない。
夏至を過ぎ、これからは昼の時間が少しずつ短く、夜の時間が少しずつ長くなっていく。月は3日満月、10日下弦、18日新月、26日上弦だ。30日頃、みずがめ座δ(デルタ)流星群が極大となる。出現数は1時間当たり5個程度だが、条件はあまりよくない。8月13日頃に極大となるペルセウス座流星群は、7月17日頃から出現し始める。水星は1日外合で、太陽に近く観察は難しい。金星は7日に最大光度4.7等級に達するが、だんだん太陽に近づき、見づらくなっていく。火星は1日頃、金星と接近し、双眼鏡なら同一視野内で見ることができる。土星は夜半前、木星は深夜に昇るようになり、これから観察しやすくなっていく。これからしばらく、夏の天の川が見頃だ。7月中は夜半過ぎ、垂直に立つ天の川が見られる時間がある。この時間はだんだん早くなり、秋になると日没後まもない時間になる。国立天文台HPより。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)が進める国際水星探査計画ベピコロンボの探査機が、3回目の水星スイングバイを実行した。水星に到達するには多大なエネルギーが必要なので、地球や金星、水星と合計9回のスイングバイを実行する計画だが、今回は6回目のスイングバイだ。探査機はこのあと来年2回、2025年1月に最後のスイングバイを実行し、2025年12月、いよいよ水星周回軌道に入る。
イギリスのドラマ「ザ・ゲーム」は、1972年のロンドンを舞台にした冷戦スパイドラマだ。MI5の若きエージェント ジョー・ラム(トム・ヒューズ)は前年、ロシア人の恋人ユリアをソ連から亡命させようとするが、KGBの罠にはまって失敗、ユリアは殺され、自らも拘束されるという過去があった。ある日泥酔したソ連人が、警官を殴って逮捕される。その男マリノフ大佐は、実はKGBのスリーパーエージェントで、英ソ関係を大きく揺るがす秘密計画「グラス作戦」のため、他のエージェントに指令を伝えたという。事態を重く見たMI5長官ダディは、ジョーをはじめとした精鋭を集め、捜査を開始する。ブライアン・コックス演じるダディは、高齢のため衰えも指摘されているが、誰も本名を知らないという設定だ。現実にMI5長官の正体はかつて、秘密のベールに包まれていたそうで、1992年にステラ・リミントンの就任が初めて公表された際には大騒ぎになったという。
最近は特殊なフィルターを使って光害のひどい都会で星雲星団銀河を撮影する手法が広がってきたが、光害のない田舎で撮影する星野・星景写真というのはやはり格別の美しさがある。特に夏の天の川などは、広角レンズを使うと実に見事にその姿を描写することができる。シグマの新製品14㎜ F1.4 DG DN │ Artは、最高の星景撮影レンズをうたうレンズだ。ぼくもシグマは対角線魚眼レンズを愛用しているが、天体写真撮影に向いていて、お値段もそんなに高くなかった。新製品14㎜ F1.4 DG DN │ Artは、たいへん興味をそそられるレンズだが、ちょっとお値段が・・・。しかも、キヤノンEFマウント用もないし。今もEOS6D&60Daを使うぼくは、どんどん置き去りにされていくのだろうか。
macOS 13 Venturaの後継OS macOS Sonomaが発表された。ソノマというのはアメリカ カリフォルニア州の都市の名で、サンフランシスコのすぐ近くだ。400カ所以上のワイナリーがあるなど、ワインの産地として有名だという。macOS Sonomaのセールスポイントは、ウィジェットやスクリーンセーバ、Safari、ビデオ会議などのアップデートだということで、今秋リリースされる予定だ。
「ボサノヴァの女王」アストラッド・ジルベルトが死去したとの報。当時の夫ジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビン、そしてスタン・ゲッツとともに制作したアルバム「ゲッツ/ジルベルト」の第1曲「イパネマの娘」で成功したアストラッドは、その後もヒット曲を連発、ボサノヴァの代表的シンガーとなった。ぼくも夏はボサノヴァをよく聴くが、中でもアストラッドとジョビンは最もお気に入りだ。
天文ファンに人気の賞月観星の双眼鏡のうち、プリンスED6.5×32WPは実視界10度という広視界双眼鏡だ。ED(特殊低分散)ガラス採用で色収差を補正し、「世界トップクラスの見え味を再現する双眼鏡」をうたっている。多くの天文ファンがそうだろうが、ぼくも天体写真撮影に出かけるときは必ず双眼鏡を持参する。そして撮影の合間を縫って、双眼鏡でスターウォッチングを楽しむ。そんなときは、手持ちでも疲れないように、軽くて広視界の双眼鏡がいい。メシエ天体などをじっくり見たいときは、ちょっとめんどくさいが、大口径双眼鏡を三脚に据えつけて見るのもいい。双眼鏡があると、肉眼では見つけるのが難しい水星や、昼間の金星も見ることができる。