天体写真撮影とクマ
北海道の天文ファンにとって、最大の脅威はクマだ。光害を避けて人里離れた場所を求める天文ファンとクマは、活動する時間帯やエリアが重なる。クマが冬眠する真冬を除き、クマ対策にはかなり気を遣わなければならない。まずは、よくいわれるように、普通のクマは人間を避けていくので、人間がいるぞとアピールするため、ラジオや音楽を大音量で流す。機材はクルマのすぐそばに展開し、いつでも車中に逃げ込めるようにする。幸い、ぼくはクマと遭遇したことはないが、林の方からガサガサという音がすると、やっぱり緊張する。鹿やキツネ、野犬もちょくちょく寄ってくるが、夜中だからこれもけっこうこわい。最近は光害カットフィルターのおかげで、あまり山奥に入らなくてもすむようになった。光害だけでなく、クマの心配もカットしてくれる、ありがたいフィルターだ。ただ、眼視では、やっぱり山奥にはかなわない。クマでも壊せない程度に頑丈な個人天文台を山奥につくり、安心して写真撮影を楽しめるようにしたいもんだ。
« サイロ | トップページ | 二十四節気・小満 »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
« サイロ | トップページ | 二十四節気・小満 »
コメント