ラストエンペラー
先日死去した坂本龍一が音楽を手がけた映画「ラストエンペラー」は、清朝最後の皇帝 愛新覚羅溥儀の生涯を描いた物語だ。わずか2歳で即位した溥儀は、紫禁城(故宮)で大勢の家臣にかしづかれながら育つが、辛亥革命や北京政変、満州国建国など激動する時代に翻弄され続ける。日本軍の庇護下で満州国皇帝となったものの、日本の敗戦によりソ連軍の捕虜となり、5年間にわたる抑留生活を過ごした溥儀は、中国に引き渡される。物語のはじまりは1950年のハルビン駅。ソ連から解放された溥儀は、洗面所で自殺を試みるが、監視員によって一命を取り留め、今度は中国の収容所での生活が始まる。そして厳しい尋問を受けながら、過去を回想する形で物語が進行していく。印象深い最後の紫禁城でのシーンだが、晩年の溥儀は、要職を与えられ、平穏な生活を送ったという。

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