日本光学工業製20㎝屈折赤道儀
国立科学博物館にある日本光学工業製20㎝屈折赤道儀は、わが国で初めて作られた本格的な望遠鏡だ。1917年設立の日本光学工業(ニコン)は1931年、初めて本格的な望遠鏡を製造、それが国立科学博物館のこの望遠鏡だ。現在は地球館に常設展示されていて、いつでも見ることができるが、かつては屋上の天文ドームにあり、公開観望会や太陽黒点の観測で活躍していたという。とりわけ、40年間にわたって太陽黒点のスケッチを続けた小山ひさ子さんの存在は、天文ファンにはよく知られている。現代では、20㎝といった大口径でも、こんなに大がかりな赤道儀は不要で、もっとコンパクトにできる。しかも全自動だし。技術の進歩はすばらしい。
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