近赤外線による電子観望①
天文学の分野では、人間の目に見える可視光(波長0.4〜0.8μm)だけでなく、赤外線や紫外線、さらには電波などでも観測を行っている。このうち波長1〜3μm程度の近赤外線を狙った電子観望を、熱心な天文ファンがやっているという。最近のCMOSカメラは近赤外線にも感度を持つので、可視光をカットし近赤外線を透過させる特殊なフィルターを組み合わせるという手法だ。この手法のメリットは、満月の夜や光害のある都会でも銀河などのDSOを見ることができるということだ。フィルターはいくつかあるが、サイトロンIR640 PROⅡあたりがお値段も手頃だ。赤外線なので、普通のカラー写真のようにはならないが、小口径天体望遠鏡で見る銀河はもともとモノクロみたいなものなんで、そんなに変ではない。まあとにかくやってみよう。