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自動導入経緯台AZ-GTiはよくできた機材だが、ちょっと不安なところもある。アリガタ・アリミゾ方式で望遠鏡を取りつけるのだが、アリミゾ側のネジ1本でアリガタを固定するだけなので、望遠鏡がすっぽ抜けないかと心配になるのだ。まあ実際はだいじょうぶなんだろうが、このままだと精神安定上よくないので、しっかり固定できるものがあるといい。この手のパーツは、K-ASTECが得意としていて、DS45-GTiという専用パーツがある。これで望遠鏡がすっぽ抜ける心配をすることもない。
2023年の初日の出の時刻は、東京で6:51だ。国内で最も早いのが南鳥島で5:27、離島以外で最も早いのが富士山頂で6:42、離島以外の平地で最も早いのが犬吠埼で6:46だ。同じ東京でも、東京スカイツリーでは6:46、東京タワーでは6:48と平地より数分早い。日の出時刻はその場所の経度、緯度、標高によって変わるので、計算するならアストロアーツのこのサイトがいい。
地球の公転軌道は、離心率がごく小さな楕円軌道で、5日に近日点を通過する。月は7日満月、15日下弦、22日新月、29日上弦だ。3大流星群の一つしぶんぎ座流星群は、12月28日頃から1月12日頃まで出現し、4日頃極大となる。肉眼等級となることが予想されるズィーティーエフ(ZTF)彗星(C/2022 E3)は、13日に近日点を通過、2月2日の地球最接近に向けて地球に近づいてくる。すい星は日に内合、30日に西方最大離角となる。21日以降は日の出前の高度が10度以上になるので、双眼鏡があれば見つけやすいだろう。金星は日没後の南西の低空にあり、だんだん高度を上げてくる。近くには土星もあるが、金星ほど明るくないため、観察は難しくなっていく。地球最接近を終えた火星は、だんだん暗くなっていくが、依然として冬の星座の中で輝いている。木星は西の空に大きく傾いてきたが、まだしばらくは観察できる。国立天文台HPより。
来年6月公開予定の映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は、「インディ・ジョーンズ」シリーズ第5作目となる映画だ。東西冷戦時代、クリスタル・スカルをめぐってソ連と争奪戦を繰り広げた第4作「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の続編ということで、アメリカとソ連による宇宙開発競争が激化した1960年代が舞台になるという。予告編は、シリーズおなじみのアクションシーンが満載で、インディを演じるのはこれで最後だと宣言するハリソン・フォードの活躍がおおいに楽しめそうだ。
天皇陛下が撮影された皆既月食の写真が公開された。小学生のときから半世紀以上使われている天体望遠鏡でも観察されたという。天皇陛下の望遠鏡といえば、旭精光(アスコ)のスカイホークという反射望遠鏡だといわれているが、やはりこの望遠鏡で観察されたんだろうか。その昔、日本にはすごい数の望遠鏡メーカーがあった。その多くが消え去り、いまは中国製が急速に台頭している。天文ファンとしてさびしい思いをする中で、往年の国産望遠鏡が活躍しているというのは、ちょっとホッとするニュースだ。
最近はあまり音楽を聴く機会がないが、この時期に聴く音楽といえば、クリスマスソングだ。ビング・クロスビーやフランク・シナトラの「White Christmas」、ワム!の「LAST CHRISTMAS」、山下達郎の「クリスマス・イブ」をシングルトップ3とすれば、アルバムトップ3は、ザ・ビーチ・ボーイズの「The BEACH BOYS’ CHRISTMAS ALBUM」、フィル・スペクターの「A CHRISTMAS GIFT FOR YOU」、カーペンターズの「CHRISTMAS PORTRAIT」だろうか。もちろん他にもいっぱいいいのがありそうだが、ぼくはこれらを聴いている。
明日は、昼が1年中で一番短くなる冬至だ。夏至の日と比べて昼の時間がどれくらい短いかというと、
冬至 日の出6:55 日の入り16:03 昼の時間9:44
夏至 日の出3:52 日の入り19:12 昼の時間14:37
ということで、5時間も違う(北海道の場合)。逆にいうと、天文ファンの活動時間である夜は長く、天文薄明を終える17:43から、天文薄明が始まる翌朝5:15まで、たっぷり11時間以上も活動できる。朝5時というと、冬の王者オリオンは沈みかけ、東の空にはこと座のベガやはくちょう座のデネブが姿を見せる頃だ。この間、冬の星雲星団から始めて、春の銀河と、撮影対象はとても多い。ただ、以前と比べると、撮影機材が大きく進歩したので、効率よく撮影できるようになった。北海道の冬は寒いが、天体写真撮影はやはり冬がいい。
Sky-Watcherの小型赤道儀Star Adventurer GTiが発売された。ケンコースカイメモSとして国内販売もされているStar Adventurerに赤緯軸が追加されたような外観で、自動導入赤道儀だ。スマホやタブレットにインストールしたSynScan Proで操作するということで、自動導入経緯台AZ-GTiと同じように操作できるようだ。前から小型の自動導入赤道儀がほしいなぁと思っていたのだが、お値段は決してお手頃というわけではないので、しばらく様子見しようかな。
いすれ確実に起こるであろう日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に備え、北海道・三陸沖後発地震注意情報の運用がスタートした。この地域でマグニチュード7以上の大地震が起きたとき、続いて発生する可能性がある巨大地震に備え、注意を呼びかけるものだ。2011年の東日本大震災のときも、2日前にマグニチュード7クラスの地震が起きていて、同様のパターンで巨大地震が起こることを想定している。太平洋に面した日高地方も、この対象地域となっている。注意情報が発表されたからといって必ず巨大地震が起こるというわけではないが、発表された場合はいつでも避難できる態勢にしておかなければならない。冬の北海道はとても寒いので、防寒対策も重要だ。とにかく、備えあれば憂いなし、だ。
恒星のエネルギーが核融合反応により生み出されているのを解き明かしたのは、ドイツ出身のアメリカの物理学者ハンス・ベーテだ。ベーテはマンハッタン計画に関わり、リチャード・ファインマンの指導教官だったことでも知られている。恒星内での核融合反応は、主として水素からヘリウムができる反応で、そのときちょっとだけ質量が減少し、エネルギーが発生する。その割合を示すE=mc2(2乗)という有名な公式は、アインシュタインの特殊相対性理論から出てきたものだ。しかし、水素の原子核はプラスの電荷を持っているので、近づけたときに互いに反発、それを乗り越えるには超高温高圧状態で衝突させなければならない。そのため、現在の技術では、核融合で取り出すエネルギーよりも、核融合に注ぎ込むエネルギーの方が大きく、エネルギー源として使うことはできない。ところが、この現状をブレークスルーしそうな話が、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)によって発表された。LLNLは、注ぎ込んだエネルギーより大きなエネルギーを生み出す、「核融合点火」に成功したというのだ。今後さらに研究が進めば、核融合が化石燃料や原子力に取って代わり、人類はエネルギー問題に最終的な解を得ることができるだろう。いわば「地上に太陽を」というこの核融合、商用化が実現するのは数十年先だろうが、今回の成果は大きなブレークスルーとなりそうだ。
映画「ターミネーター」シリーズ第6作「ターミネーター:ニュー・フェイト」は、「ターミネーター2」から直接続く物語だ。自我に目覚めたAI スカイネットが全世界の核ミサイルを発射する「審判の日」は、サラ&ジョン・コナー親子はによって回避された。しかし、未来は変わったはずなのに、ある日T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れ、ジョンを抹殺してしまう。20年後、メキシコに住むダニー・ラモスという若い女性を狙って、Rev-9というターミネーターが現れる。そのダニーを守るために送り込まれたのが、グレースという強化人間だった。ダニーとグレースは必死に逃げるが、Rev-9は圧倒的な強さで2人を追い詰めていく。絶体絶命の2人の前に現れたのが、サラ(リンダ・ハミルトン)だった。サラはグレースから、スカイネットではなくリージョンというAIが人類に対して反乱を起こしたこと、人類にとって重要な人物であるダニーを抹殺するため、Rev-9を送り込んだことを聞き出す。そして、サラにときどきメールで情報を提供する謎の人物と、グレースが知らされていた協力者が同一人物であることを知った3人は、テキサスへと向かう。というわけで、シリーズ第3作以降とは異なる時間軸の中で、ターミネーターと人間の物語が展開される。
最近、監視カメラを使った流星観測が流行っているようだ。流星はいつどこに現れるかわからないので、流星群であってもそう簡単にとらえられるわけではないが、毎夜一晩中監視していれば、たまにはとらえられることもあるかもしれない。監視カメラとしては、ATOM Cam 2が人気のようだ。カラーナイトビジョン機能があり、暗視性能が高いという。ただし、よほど明るい流星じゃないと、動体検知してくれるかどうかはわからない。そこで、一部の天文ファンは、常時撮影してその中から流星を検出するプログラムを組むという頭脳的なシステムを考案している。まあそれはともかく、ATOM Cam 2のいいところは、安いということだ。とても明るい火球ならば、動体検知でとらえられるかもしれないので、試しにやってみよう。まもなくふたご座流星群が極大だ。
ホンダの250㏄スクーター フォルツァがマイナーチェンジした。ぼくもCB1100からフォルツァSiに乗り換えて7年経つが、通勤にもツーリングにも使える便利なバイクだ。まあ欲をいえば、通勤にはもうちょっと小さなバイクがいいし、ツーリングにはもっと大きなバイクがいいが、1台ならばフォルツァがちょうどいいだろう。今回のマイナーチェンジでは、LEDヘッドライトやテールランプのほか、メーターと液晶パネルのデザインも変わった。ぼくのフォルツァSiのメーターはだんだんくすんだ色になってきたような気がするが、新フォルツァのメーターまわりはなかなかかっこいい。
理系の人には、キロ、メガ、ギガ・・・、ミリ、マイクロ、ナノ・・・というSI(国際単位系)接頭語はおなじみだろう。キロは1000(10の3乗)を表し、以降1000倍ずつ増えていく。これは大きくなる方で、小さくなる方は、ミリ、マイクロ、ナノ・・・と続く。これまで、SI接頭語はヨタ(10の24乗)、ヨクト(10の-24乗)まで定められていたが、今年、これにロナ(10の27乗)とロント(10の-27乗)、クエタ(10の30乗)とクエクト(10の-30乗)が加わった。この背景には、デジタル情報の爆発的増加という事情があるが、宇宙の果てからプランク長さまでのサイズを表現するには、これくらいSI接頭語を用意しておいた方が便利ということもあるんだろう。
Apple TV+「窓際のスパイ」シーズン2が始まった。引退した元スパイ リチャード・ボウはある日、自分の店に現れた男の姿を見て、動揺しながらも後を追う。電車とバスを乗り継いで男を尾行したボウだったが、バスが終点に着いたとき、すでにボウは死んでいた。MI5の落ちこぼれの掃きだめ「スラウハウス」を率いるジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)は、ボウの足取りを追い、バスの中でボウのスマホを見つける。そこに残されていたのは、「蝉(cicada)」という単語だった。ジョン・ル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」では、敵国に潜り込んだスパイを「モグラ(Mole)」と呼んでいるが、「蝉」というのは、ある目的のため長年にわたって潜伏生活を送るスパイのことをいうんだろう。一方、スラウハウスのメンバー ルイーザ・ガイとミン・ハーパーは、MI5本部のウェブから非公式に、ロシアの反体制派ネフスキーの調査を依頼される。というわけで、シーズン1で活躍したスラウハウスが、「蝉」の正体を追って再び動き出す。
天文ファンにはおなじみ「天文年鑑」は、2023年版で創刊75周年を迎える。2023年の天文現象だが、日食が2回、月食が1回ある。4月20日の日食は、観測地によって皆既日食または金環日食となるが、日本では一部の地域でごくわずかに欠ける部分日食になる。10月15日の金環日食は、日本からは見られない。10月29日の月食は、ごくわずかに欠ける部分月食だ。惑星食は、水星食が1回、金星食が2回、火星食が5回、木星食が4回あるが、日本から見られそうなものはない。金星は前半は宵の明星として輝き、8月以降は明けの明星に移る。土星の輪はますます細くなり、2025年には見えなくなる。しぶんぎ座流星群は1月4日頃、ペルセウス座流星群は8月13日頃、ふたご座流星群は12月15日頃に極大を迎えるが、ペルセウス座流星群とふたご座流星群は条件がよく、観望のチャンスだ。1986年に近日点を通過したハレー彗星は、12月に遠日点を通過、38年後の回帰に向けて太陽への接近を開始する。
12月1日に地球に最接近した火星が、8日に衝となる。衝というのは太陽と地球、火星が一直線になるということで、火星軌道が円に近い場合、地球と火星の距離も最短になるが、火星の楕円軌道の離心率がちょっと大きめなので、衝となる日と最接近する日はちょっとずれる。いずれにしても、この時期火星は太陽と反対方向にあるので、一晩中見ることができる。さらに、10月30日から来年1月13日までの間、火星の動きは通常とは違うように見える。通常、外惑星は星座の中を西から東に移動していく(順行)が、いまの火星は東から西に移動していく(逆行)。これは、火星より内側の軌道にある地球が、火星を追い抜いていくからだ。言葉ではわかりづらいかもしれないが、シミュレーションなどを見るとすぐわかるだろう。
ホンダのクルーザーモデルRebel1100に、フロントカウルとサドルバッグを装備したRebel1100Tが加わった。ツーリングはもちろん、街乗りであっても荷物を携帯するのが普通なので、パニアケースやサドルバッグが標準装備されているのは助かる。もう一度、こういうバイクに乗ってツーリングに出かけたいもんだ。