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11月8日の皆既月食中、月が天王星を隠す天王星食が起こる。おおむね東京より西では皆既食中に潜入、北海道では皆既食終了直後に潜入開始となる。天王星は6等級と暗く、通常なら月が明るすぎて見づらいが、皆既食中の月なので見やすいだろう。とはいえ、はっきり見るには双眼鏡より望遠鏡がいい。天王星は木星、土星に次いで大きな惑星だが、地球から遠い距離にあるので、小口径望遠鏡ではほとんど点にしか見えない。ただ、色は割とはっきりしている。
めっきり気温が下がり、日没時間も早くなった。いよいよ冬の星座が主役となる季節の到来だ。月は1日上弦、8日満月、16日下弦、24日新月、30日上弦だ。8日は全国で皆既月食が見られる。18時過ぎから22時前までの天文ショーなので、天気がよければ子どもたちも楽しめるだろう。皆既中には月が天王星を隠す天王星食も起こる。13日はおうし座北流星群が、18日はしし座流星群が極大となる。水星と金星は太陽に近く、観察は難しい。火星は12月1日の地球最接近を前に、木星に次ぐ明るさになる。木星はペガスス座の秋の四辺形の南にあり、見頃だ。土星もまだ見頃だが、だんだん沈む時間が早くなっていく。今年はまともに星空を見ることができる日は少なかったが、そろそろ天候も安定するんだろうか。国立天文台HPより。
デンマークのテレビドラマ「インベスティゲーション」は、2017年に発生したスウェーデン人女性記者殺害事件を描いた物語だ。デンマーク人の発明家ピーター・マドセンが建造した潜水艦に取材のため乗船したキム・ウォール記者は、バラバラ遺体となって発見される。潜水艦は証拠隠滅のため沈められ、マドセンはウォール記者の死は事故死だと主張する。警察の取り調べが始まっても、マドセンは繰り返し供述を変え、コペンハーゲン警察を翻弄する。というわけで、ベテラン捜査官のイェンス・ミュラー(ソーレン・マリン)を中心に、真相究明のため地道な捜査が進められる。「スター・ウォーズ」シリーズでアナキン・スカイウォーカーの母シミを演じたスウェーデンの女優ペルニラ・アウグストが、ウォール記者の母親役で出演している。
アメリカの科学者であり作家でもあるアイザック・アシモフは、膨大な数の著作を残しているが、SF小説「ファウンデーション」シリーズは、その代表的な作品だ。2500万の惑星を擁する銀河帝国に没落のきざしが見え始めたとき、心理歴史学者ハリ・セルダンは、3万年に及ぶ暗黒時代の到来を予見する。セルダンは、これを阻止することは不可能だが、期間を短縮することはできると考え、失われつつある科学技術の知識をおさめる「銀河百科事典」の編纂に着手する。しかし、帝国滅亡を公言するセルダンは、首都惑星トランターから、辺境の無人惑星ターミナスに追放されてしまう。セルダンとともにターミナスに移住する「銀河百科事典」編纂グループ「ファウンデーション」。セルダンの真の狙いは、ここターミナスを銀河文明再興の拠点とすることだった。Apple TV+「ファウンデーション」は、このアシモフの壮大な銀河帝国興亡史を描く物語だ。現在、シーズン1の10話が配信されているが、全80話の配信をめざしているという。原作も読んでみようかな。
国際宇宙ステーション(ISS)から見た北海道。ISSに到着して長期滞在をスタートしたばかりの若田光一宇宙飛行士が撮影したそうだ。日高地方はよく晴れている。日高山脈はホントに北海道の背骨だな。若田さんはニコンD5を使っているようだ。
Apple TV+「窓際のスパイ」シーズン2の予告編が公開された。イギリスの作家ミック・ヘロン原作のこのシリーズは、MI5の落ちこぼれの掃きだめ「スラウハウス」の活躍を描く物語だ。シーズン1は、訓練中に致命的な失態を演じたリヴァー・カートライト(ジャック・ロウデン)が、ジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)率いるスラウハウスに送り込まれるところから始まった。ラムは見るからにやる気のなさそうな不潔なオヤジだが、実はMI5内の裏切り者を暗殺した過去があった。シーズン2の原作は「死んだライオン」で、1人の元スパイの死の背景に、旧ソ連の幻のスパイの存在があるというストーリーらしい。12月2日の配信が待ち遠しい。
アメリカ国家安全保障局(NSA)は、国防総省傘下の情報機関で、あのエドワード・スノーデンが所属していたことでも知られる。同盟国とともに通信傍受システム エシュロンを運用し、日々膨大な量の情報収集と分析を行っていると考えられている。ウィル・スミス&ジーン・ハックマン主演の映画「エネミー・オブ・アメリカ」は、そのNSAに狙われた男の逃走劇を描いた物語だ。新たなテロ対策法案をめぐって連邦議会が紛糾する中、NSA高官トーマス・ブライアン・レイノルズ(ジョン・ヴォイト)は、プライバシー侵害のおそれがあるとして強硬に反対する下院議員を、病死に見せかけて暗殺する。しかし、湖畔でのこの暗殺の一部始終は、渡り鳥を研究する無人カメラに録画されていた。録画テープを回収して暗殺現場の映像を見た研究者のザビッツは、映像をディスクにコピーし、知り合いのジャーナリストに売り込もうとするが、これに気づいたNSAに襲われ、逃走する。必死に逃走したザビッツだが、偵察衛星やヘリコプター、監視カメラを駆使したNSAからは逃げられるすべはなく、事故死してしまう。しかし、ザビッツの死体には、ディスクはなかった。逃走の最中に大学の同級生ロバート・クレイトン・ディーン(スミス)とバッタリ出会ったザビッツは、ディーンが家族のために買ったクリスマスプレゼントの袋にディスクをこっそり入れたのだ。ザビッツとディーンが接触したことを知ったNSAは、ディーンがディスクを持っているとにらみ、ディーンの社会的信用を失墜させるためにあらゆる工作を仕掛ける。というわけで、NSAに追われるディーンと、それを助ける謎の男ブリル(ハックマン)の逃走劇が繰り広げられる。四半世紀前の映画だが、その後の技術の進歩を考えると、NSAがその気になればプライバシーなんてないも同然なんだろうな。
ASIAIR PROでライブスタックしたぎょしゃ座のハート星雲IC1805を、Adobe Lightroom Classicで画像処理した。PixInsightトライアルライセンスの使用期限が切れたので、ステライメージLiteで画像処理しようとしたのだが、思ったような画像にならないので、Lightroomでやってみた。Lightroomを使うとほとんどなんでもできそうだが、ある程度自分のイメージを持ってないと終わりのない画像処理になりかねない。
2022年9月2日撮像 タカハシFSー60CB+レデューサーC0.72×+ZWO ASI294MC+ASIAIR PRO+CBPフィルター、露出300秒を4枚スタック
アンソニー・ホプキンス&クリス・ロック主演の映画「9デイズ」は、殉職した双子の兄の代役としてCIAの作戦に巻き込まれるお調子者の活躍を描いた物語だ。流出した小型核爆弾を追うCIAエージェント ゲイロード・オークス(ホプキンス)は、ケヴィン・ポープ(ロック)らとともにおとり捜査を展開、チェコのプラハで武器商人との取引に臨む。しかし、テロリストとの戦闘になり、ポープは殺されてしまう。取引期限が9日後に迫る中、CIAはポープに双子の弟ジェイク・ヘイズ(ロック)がいることを知る。ポープとヘイズは生まれたときに生き別れとなり、それぞれ別の養父母に引き取られていたのだ。しかし、真面目で優秀な兄ポープに比べ、弟ヘイズは軽薄なお調子者。はじめはヘイズを信用しなかったオークスだが、兄に劣らず優秀な頭脳を持つヘイズは、3日でエージェントとしての基礎を身につける。というわけで、ちょっとハンニバル・レクター風のホプキンスと、お調子者のロックの凸凹コンビが、テロリストとの戦いを展開する。俳優のみならずコメディアンや映画監督までこなす多才なロックだが、アカデミー賞授賞式でウィル・スミス平手打ち事件を起こすきっかけをつくってしまったのはいただけなかった。
かつて韓国には、中央情報部(KCIA)という情報機関があった。KCIAはその後国家安全企画部(安企部)となり、さらには国家情報院となったが、キム・デジュン拉致事件やパク・チョンヒ大統領暗殺事件を起こすなど、大いに世間をにぎわせてきた。韓国映画「工作 黒金星と呼ばれた男」は、北朝鮮の核兵器開発で緊張状態が高まる1992年、安企部の工作員「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」が北朝鮮に潜入する物語だ。韓国軍の情報将校パク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は、北朝鮮の核開発の実態を探るため、事業家として工作活動を開始する。3年間にわたる活動により、北朝鮮対外経済委員会リ・ミュンウン所長の信頼を得たパクは、キム・ジョンイルと面会することにも成功する。しかし、安企部は、1997年の大統領選挙に向け、キム・デジュン候補の当選を阻止するための「北風工作」を立案、パクの工作に暗雲が漂い始める。本作のモデルとなった工作員パク・チェソはその後逮捕され、一時は無罪となったが、保守系のイ・ミョンバク大統領への政権交代によって最終的には有罪となり、服役したという。
ディズニープラスのオリジナルドラマ「キャシアン・アンドー」は、映画「スター・ウォーズ」エピソード4の直前に当たる「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で、命をかけてデス・スター設計図を盗み出すことに成功した反乱同盟情報将校キャシアン・アンドーを描く物語だ。惑星ケナーリの少年キャサは、墜落船の廃品漁りをしていたアンドー夫妻に拾われ、キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)として養子になる。成長したキャシアンは、惑星モーラーナ1に妹を探しに行くが、思わぬ展開で帝国系企業の社員2人を殺害してしまい、指名手配となる。追われる身となったキャシアンの前に現れたのは、秘密の買取屋(ステラン・スカルスガルド)だった。というわけで、「ローグ・ワン」につながる5年間のキャシアンの活躍が描かれるという。
不世出のプロレスラー、アントニオ猪木が死去した。ぼくもときどき会場に足を運び、ナマで試合を見た。蔵前国技館でのハルク・ホーガンとのIWGP決勝戦、両国国技館でのブルーザー・ブロディとの「バーニング・スピリット」対決、横浜文化体育館での藤波辰巳とのフルタイム戦など、大満足の試合もあったし、後味の悪い試合もあった。しかし、いまとなってはどれも印象深い。人間として、政治家として常識外のところもあったが、プロレスラーとしてはまちがいなく最高だった。