国際諜報局
イアン・フレミングの007=ジェームズ・ボンド小説に対抗し、レン・デイトンはまったく異なる雰囲気のスパイ小説を展開した。映画「国際諜報局」は、そんなデイトン原作の小説を、ボンド映画のプロデューサー ハリー・サルツマンらが映画化した作品だ。主人公ハリー・パーマー(マイケル・ケイン)はイギリスの諜報員だが、陸軍軍曹時代、ベルリンで悪事を働き、懲役を免除される代わりにスパイ活動をやらされている。ある日、原子物理学者の権威ラドクリフ博士が何者かに誘拐される事件が発生、パーマーも捜査陣に加わる。パーマーは、科学者を誘拐して東西両陣営に売りさばく闇の組織の存在をつかみ、博士を買い戻すことに成功するが、博士はすでに洗脳されていた。そして、やがてパーマーも敵につかまり、拷問にも近い苛烈な洗脳措置を施されてしまう。本作の成功で「ハリー・パーマー」はシリーズ化されたほか、「オースティン・パワーズ」や「キングスマン」にも大きな影響を与えた。
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