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東京ではまだまだ暑い日が続くだろうが、北海道では一気に涼しくなっていく頃だ。月は4日上弦、10日満月、18日下弦、26日新月だ。10日は太陰太陽暦の8月15日に当たるので、この日の月は中秋の名月となる。水星は23日に内合となり、太陽に近く観察は難しい。金星は日の出前の東の低空にあるが、10月23日の外合を控え観察は難しい。火星はおうし座、木星はうお座、土星はやぎ座にあり、いずれも夜中に見える。特に27日に衝となる木星は、小口径望遠鏡でも本体の縞模様やガリレオ衛星がよく見える。にぎやかな夏の星座が西に傾くと、空の主役はちょっとさびしい秋の星座となる。しかし、秋の星空には、アンドロメダ銀河などすばらしい天体が多い。明け方も近づく頃には冬の星座も昇ってきて、星空は再びにぎやかさを取り戻す。国立天文台HPより。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による木星の画像が公開された。JWSTが観測するのは赤外線なので、可視光線で見るのと同じように見えるわけではないが、特殊な方法で画像処理している。目につくのは北極と南極のオーロラ、そしてリングだ。木星のリングは1979年、ボイジャー1号によって発見された。あまりに暗いので、当時の地上の望遠鏡では見えなかったのだ。その2年前には地上からの観測で天王星のリングも発見されていて、ボイジャー2号が鮮明な画像を撮影した。ボイジャー2号はその後、海王星のリングも発見、外惑星4つがすべてリングを持つことが判明した。
ホンダモトクロッサーCR-CRFシリーズが50周年を迎えた。2ストロークエンジン搭載CR250Mは1972年に登場、以降250㏄クラスに加えて500㏄クラスや125㏄クラスのCRシリーズが、AMA(全米選手権)や世界選手権、全日本選手権で活躍した。21世紀に入ってからは、環境問題もあり、4ストロークエンジン搭載のCRFシリーズに移行、現在は450㏄のCRF450Rが最高峰モデルとして君臨している。ホンダモトクロッサーを駆ったライダーは多いが、ぼくの世代だと、AMAモトクロスやスーパークロスで活躍したリック・ジョンソンなんかがなつかしい。CRシリーズには一時期、公道走行可能なCRM250Rというモデルもあり、ぼくも1991年型に乗っていたが、なんともエキサイティングなバイクだった。もうだいぶ長い間、オフロードバイクに乗ってないが、もう一度乗ってみたいもんだ。しかし、未舗装の道なんて残ってるんだろうか。
天体写真画像処理ソフトPixInsightを試しに使い始めたが、参考にしているものの一つが「PixInsightの使い方【基本編】」という本だ。著書の丹羽雅彦さんは「たのしい天体観測」というブログもやっていて、ここにも参考になる記事が載っている。ぼく自身はあまり凝りすぎない程度に我流でやってきたが、この本はちゃんと理屈も説明しているので、これを読んで我流を見直そうっと。
1979年に起きたイスラム革命により、イランの親米政権は倒され、アメリカとは敵対関係となった。そして、親米国であるイスラエルとの関係も悪化、以来さまざまな暗闘が続いている。最近でも、イラン軍の研究施設に勤めている科学者2人が毒殺されるという事件が発生、イランはイスラエルによる犯行だと非難するなど、両国間の紛争は後を絶たない。スパイ映画やゴルゴ13ファンにはおなじみだろうが、イスラエルにはモサド(イスラエル諜報特務庁)という情報機関があり、CIAやMI6、旧KGBをときには上回る存在感を見せる。イスラエルのドラマ「テヘラン」は、イランの原子炉を爆破すべく、イスラエルの諜報員タマル・ラビニアン(ニヴ・スルタン)がテヘランに潜入する物語だ。凄腕のハッカー タマルは、搭乗した航空機をテヘランに緊急着陸させる作戦により、別人になりすましてテヘランに潜入する。一方、緊急着陸の際のちょっとしたトラブルから、イラン革命防衛隊のファラズ・カマリ(ショーン・トーブ)はイスラエル工作員の入国を察知、タマルの追跡を開始する。イスラエル制作のドラマは初めて観るような気がするが、新鮮味があり、現実に起きている事件を下敷きにしたような緊迫感もある。なお、ロケ地はアテネだそうだ。
PixInsightをとりあえず見よう見まねで使ってみる。まずは1枚撮りの画像を明るくしてみる。「Process」の中に「ScreenTransferFunction(STF)」というメニューがあるので、これを起動する。また、「HistogramTransformation(HT)」と「CurvesTransfomation(CT)」も起動しておく。こうするとLightroomやPhotoshopユーザーはイメージがつかみやすいだろう。STFの中に、放射性標識に似た黄色のアイコンがあるが、これがオートストレッチだ。これ一発で暗かった画像が明るくなり、ぐっと天体写真っぽくなる。これをヒストグラムに反映させるには、細かな操作が必要なのだが、ここでは省略する。
PixInsightは、スペインの会社が開発した天体写真画像処理ソフトだ。この分野では世界標準ともいえるソフトで、Mac版もある。しかし、日本語化されていないのと、メニューが多すぎるのとで、なかなか敷居が高いソフトでもある。最近、このPixInsightの使い方を解説してくれる親切な人が増えたので、これらを参考に、45日間のトライアルライセンスを入手して使ってみようと思う。いまはMacだけですべての処理を完結することができず、WindowsPC+ステライメージLiteも使っているが、Mac+PixInsightで完結するのなら、導入する価値があるかもしれない。では、まずはトライアルライセンスの入手から。PixInsight HPに「LICENSES」というメニューがあるので、「Request Free Trial License」を選ぶ。氏名など必要事項を記入して申し込んだら、3時間たたないうちにメールがきた。
天体写真用CMOSカメラも35mmフルサイズ(36mm×24mm)がラインナップされているが、ZWOからこれを超える44mm×33mmのラージフォーマット冷却CMOSカメラが発表された。画素数は1億199万画素ということだから、大口径天体望遠鏡と組み合わせれば、驚くべき画像が得られるんだろう。しかし、当然のことながら驚くべきお値段で、なんと227万円だそうだ。果たしてこれを導入する天文ファンはいるんだろうか。ぼくは現在のところフォーサーズサイズ(19.1mm×13.0mm)の非冷却CMOSカメラASI294MCを主力機にしているが、進化のスピードが速いCMOSカメラのこと、そろそろ高性能&お手頃な新製品が登場するのではないかと期待している。
シグマから、「究極の星景レンズ」をうたうArt 20mm F1.4 DG DNとArt 24mm F1.4 DG DNの2つの新製品が発表された。ぼくが使っているキヤノンEFレンズはほぼどれも、デジタル時代より前の古い製品なので、デジタル専用設計のレンズがほしいなとずっと思っていた。シグマは対角線魚眼レンズを持っていてなじみがあるので、これはいいかも、などと興味を覚えたのだが、よく読むとどちらもミラーレス専用ではないか。う〜む、だんだん時代に取り残されていくなぁ。まあしかし、星野・星景写真はまだまだEOS6D(IR改造)&EOS60Da+EFレンズに活躍してもらおう。最近はサムヤンやラオワといったアジア勢のレンズもあるが、どうなんだろうか。
セガトイズの家庭用プラネタリウム ホームスターに、最高峰モデル ホームスターグラニティが加わった。インターネットに接続し、プラネタリウム施設で上映された作品を家庭で映し出せるという。ホームスターは原板ソフトを交換することができて、ぼくは南天の星空がお気に入りだ。ちょっとお高いけど、ホームスターグラニティは、さらに多彩な映像が楽しめそうだ。
博物館は楽しい。ぼくもよく国立科学博物館に行くが、もしも夜中に1人で入ったら、ちょっと気味悪いような展示物もたくさんある。ベン・スティラー主演の映画「ナイト ミュージアム」は、夜になると展示物が動き出すという、不思議な博物館の物語だ。どこで働いても長続きしないラリー・デイリー(スティラー)はある日、自然史博物館の夜警の仕事をあっせんされる。博物館は客入りがパッとせず、3人の夜警をクビにしてラリーを雇うことにする。初出勤の夜、仕事を始めたラリーは、エントランスホールにあるティラノサウルスの全身骨格標本が消えたことに気づく。不思議に思って館内の見回りをすると、ティラノサウルスはおろか、あらゆる展示物がまるで生きているかのように動き回っていた。というわけで、ラリーは毎夜、ドタバタ劇に巻き込まれながら、夜警の仕事に奮闘することになる。モデルとなったのはニューヨークにあるアメリカ自然史博物館で、展示物として恐竜や動物、歴史上の人物がゾロゾロ登場するが、日本人にはちょっとピンとこない人たちもいる。007映画で悪役を演じたラミ・マレックも、エジプト国王として出演している。
銀河系が所属する局所銀河群には、M31アンドロメダ銀河やさんかく座の渦巻銀河M33など50〜60個の銀河がある。その局所銀河群の近くには、ちょうこくしつ座銀河群やマフェイ銀河群といった別の銀河群がある。ちょうこくしつ座銀河群にはNGC253という渦巻銀河があり、これはM31やM33に次いで明るく見える。一方、マフェイ銀河群にはIC342という渦巻銀河があるが、NGC253ほど明るくはない。しかし、実はIC342は、本来ならもっと明るく見えるはずだという。IC342があるきりん座はカシオペア座とおおぐま座の間で、きりんの下半身が天の川にかかっているので、銀河系内のガスやダストで大きく減光されているのだ。NASAが撮影したIC342の画像を見ても、ちょっと輝きがない感じだ。まあしかし小口径でも狙える銀河なので、ぜひとも撮影してみようっと。
オリビア・ニュートン・ジョンが死去したとの報。いうまでもなく1970〜1980年代に大ヒットを連発したポピュラーシンガーで、量子力学の分野で有名な物理学者マックス・ボルンの孫でもある。ベストアルバム「The Best of Olivia Newton-John」は、ヒット曲「Have You Never Been Mellow(そよ風の誘惑)」や「Take Me Home, Country Roads」など20曲を収録している。中学生や高校生の頃、いつも流れていた曲は、たまに思い出して聴きたくなる。そんなアルバムだ。オリビアを聴きながら、昔を懐かしむのもいい。
星座の起源は紀元前3000年にさかのぼるという。実際には、人類が「考える」ことを始めた頃に、夜空を見上げて星の並びを何かに見立てたのが始まりだろう。そして、古代ギリシャでは、星座を神話と結びつけた。古代ローマの学者クラウディオス・プトレマイオスはこれらを48個の星座に整理、「トレミーの48星座」と呼ばれて現在の星座の基礎となった。これらの星座には、さまざまな星座絵が創作された。有名なのは、イギリスの天文学者ジョン・フラムスティードの観測結果に基づいて出版された「天球図譜」で描かれた星座絵だろう。最近の天文シミュレーションソフトにも、星座絵を描く機能が備わっていることが多い。夏の天の川の中、銀河系中心方向には、いて座やさそり座、へび座・へびつかい座、たて座がある。上半身が人間、下半身が馬であるケンタウルス族の弓の名手ケイローンが狙うのは、巨大なサソリだ。
イギリスの作家レン・デイトンによるハリー・パーマー「国際諜報局」が、半世紀以上の年月を経てリメイクされた。マイケル・ケインに替わってパーマー役を演じるのはイギリスの若手俳優ジョー・コールで、「ミッション:インポッシブル」や「キングスマン」シリーズに出演したトム・ホランダーが脇を固める。ベルリンで悪事を働き、刑務所行きとなった陸軍軍曹パーマーは、特別諜報機関W.O.O.C.のドルビー少佐(ホランダー)の目にとまり、懲役免除と引き換えに諜報員をやらされる。パーマーは、核兵器開発の専門家ドーソン教授誘拐犯の一味の男と過去に接触したことがあった。パーマーはベルリンに飛び、教授誘拐事件の手がかりを探し始める。ケインのパーマーに対し、コールのパーマーはちょっとスタイリッシュな感じだが、トレードマークの黒眼鏡は相変わらずだ。このメガネ、イギリスのオリバーゴールドスミスという老舗ブランドの「コンスル」というモデルだそうだ。
イアン・フレミングの007=ジェームズ・ボンド小説に対抗し、レン・デイトンはまったく異なる雰囲気のスパイ小説を展開した。映画「国際諜報局」は、そんなデイトン原作の小説を、ボンド映画のプロデューサー ハリー・サルツマンらが映画化した作品だ。主人公ハリー・パーマー(マイケル・ケイン)はイギリスの諜報員だが、陸軍軍曹時代、ベルリンで悪事を働き、懲役を免除される代わりにスパイ活動をやらされている。ある日、原子物理学者の権威ラドクリフ博士が何者かに誘拐される事件が発生、パーマーも捜査陣に加わる。パーマーは、科学者を誘拐して東西両陣営に売りさばく闇の組織の存在をつかみ、博士を買い戻すことに成功するが、博士はすでに洗脳されていた。そして、やがてパーマーも敵につかまり、拷問にも近い苛烈な洗脳措置を施されてしまう。本作の成功で「ハリー・パーマー」はシリーズ化されたほか、「オースティン・パワーズ」や「キングスマン」にも大きな影響を与えた。
土星が8月15日、衝(太陽とちょうど反対側にくる)となる。地球との距離が最も近くなるので、明るく大きく見える。また、一晩中見えるので、観望のチャンスだ。土星の環をはっきり見るには天体望遠鏡があるといいが、国立天文台望遠鏡キットという一般向けの安価な望遠鏡があるので、初めての人はこれがいいだろう。ただし、三脚は必須だ。もちろん木星など他の天体を見るにもいい。土星の環は、地球から見ると15年周期で傾きが変わり、環が消失したように見えることもある。最近では、2017年に傾きが最大となり、2025年には環が消失する見込みだ。
Google「Chrome OS Flex」は、PCやMacにインストール可能なOSだ。Linuxカーネルがベースで、特に古いPCやMacがサクサク動くようになると評判だ。ユーザインターフェースがChromeブラウザで、Googleのクラウドサービスを利用するので、普段Googleを使っている人はなじみやすそうだ。ぼくも古いPCをLinuxマシンにしたりしているが、Chrome OS Flexもちょっと試してみよう。
マーベル・シネマティック・ユニバースの「ドクター・ストレンジ」は、魔術師として生まれ変わった天才外科医スティーヴン・ストレンジが活躍する物語だ。天才ながら傲慢な外科医ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、高級スポーツカーを運転中に交通事故を起こし、両手の神経を損傷、外科医としての生命を絶たれてしまう。精神も病み、廃人寸前にまで追い込まれたストレンジだが、下半身不随になった男が歩けるようになったという噂を聞き、ネパールにあるカマー・タージという場所を訪れる。そこには、至高の魔術師と呼ばれる謎の女性エンシェント・ワンがいた。エンシェント・ワンらが操る魔術を目の当たりにしたストレンジは、弟子入りして自らも魔術を身につけていくが、そこに闇の魔術を操るカエシリウス(マッツ・ミケルセン)が現れ、この世を暗黒次元に引きずり込もうとする。というわけで、ストレンジとカエシリウスの魔術による戦いが展開される。ストレンジはこの後、アベンジャーズの戦いにも参加することになるが、本作の最後にはソー(クリス・ヘムズワース)もちょっとだけ登場する。
永遠の夏の定番 大瀧詠一「A LONG VACATION」のジャケットは、イラストレーター永井博によるアートワークが実に印象的だ。このイラストがそのままTシャツになったということで、思わず衝動買いしてしまった。しかも、DAYLIGHT版とともにSUNSET版もあったので、どっちも入手だ。最近はレコードはもちろん、CDもほとんど買うことがなくなったため、ジャケットを楽しむこともなくなってしまった。モノが増えないのはいいが、何もないのもちょっとさびしい。壁に貼っておこうかな。
人気SFドラマ「スタートレック」(TOS)シリーズでU.S.S.エンタープライズ号通信士官ウフーラ役を演じたアメリカの女優ニシェル・ニコルズが死去したとの報。当時、アフリカ系黒人女優がドラマで主要な役を演じることは画期的で、後のテレビ界に大きな影響を与えたという。劇場版でも6作品に出演し、ちょっと貫禄のあるおばさん(失礼)になっていたが、存在感は健在だった。TOSの主要メンバー7人のうち、レナード・ニモイ(スポック)、デフォレスト・ケリー(レナード・マッコイ)、ジェームズ・ドゥーアン(モンゴメリー・スコット)の3人はすでに他界しているが、これで「あの世」組は過半数となってしまった。しかし、テレビをつければ、いつでもあの時代にタイムトラベルできる。
「ジュラシック・パーク/ワールド」シリーズ完結編「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」は、シリーズの主役を務めた俳優陣と恐竜たちが総出演する、シリーズ集大成ともいうべき作品だ。前作でクローン少女メイジー・ロックウッドによって放たれた恐竜たちは、世界中に拡散し、人類はいまだ共生の道を見いだせずにいた。メイジーのDNAを狙う勢力から彼女を守るため、オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)とクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は人里離れた山小屋で暮らしているが、思春期のメイジーはそれを疎ましく思っている。そんな中、密猟者が現れ、オーウェンの近くに住むヴェロキラプトル ブルーの子ベータと、メイジーが誘拐されてしまう。一方、エリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)は、旧友のアラン・グラント博士(サム・ニール)とイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)の協力を得て、あやしげな研究をしているバイオテクノロジー企業バイオシン社に乗り込む。というわけで、おそるべき野望を抱くバイオシン社と恐竜、オーウェンらの激しい戦いが展開される。シリーズのもう一人の主役ともいえるティラノサウルス・レックスの強敵として、史上最大の肉食恐竜ギガノトサウルスが登場、テリジノサウルスも交えて激闘を繰り広げる。