さんすうだいすき
日本の数学者 遠山啓(ひらく)は、生涯を通じて数学教育に尽力した人物だ。理系なら誰でも1度は著作を読んだことがあるんじゃないかと思うが、遠山は高等教育だけでなく、初等教育や中等教育における数学教育の改革にも取り組んだ。その遠山が書いた「さんすうだいすき」全10巻は、3、4歳〜小学校低学年の子ども向けの絵本だ。遠山は数を「順序」を表すものとしてとらえる「数え主義」ではなく、「物の集まりの大きさ」(量)を土台として教えることを提唱したが、このシリーズでも大きさくらべから話を始めている。「数」と「量」はもともと異なる概念であり、そこを明確にしようということだろう。

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