ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)がついに打ち上げられた。もともとはハッブル宇宙望遠鏡(HST)の後継機として、2011年に打ち上げられる計画だったが、いろいろあって遅れていた。HSTの主鏡が2.4mなのに対し、JWSTの主鏡は6.5mもある。こんな大きな望遠鏡を宇宙に運ぶのは大変なので、主鏡は18枚に分割され、宇宙で展開することになっている。HSTは可視光で観測しているが、JWSTは赤外線で観測を行う。JWSTが狙うのは宇宙誕生直後のファーストスターで、その光は赤方偏移によって赤外線になっているからだ。また、HSTが地球周回軌道に置かれたのに対し、JWSTが置かれるのは太陽・地球のラグランジュ点L2という、地球からの距離が150万㎞もあるところだ。HSTは打ち上げ後に「ピンボケ」であることが判明、スペースシャトルで修理に行ったりしたが、JWSTははるかに遠いので、それも困難だ。そういうこともあって、打ち上げ計画が大幅に遅れたんだろう。いよいよこれからに期待だ。

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