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2021年12月

2021年12月31日 (金)

しぶんぎ座流星群

 3大流星群の一つ、しぶんぎ座流星群は、12月28日〜1月12日頃に出現する流星群だ。極大は1月4日頃で、ピークは数時間と短い。母天体は確定していないが、小惑星ではないかと考えられている。今年は1月3日が新月なので、月明かりがなく条件は最良だ。うしかい座とりゅう座の境界付近にある放射点が昇ってくる真夜中から未明にかけて、特に極大が予想される5時頃には、1時間当たり50個程度の流星が出現するかもしれない。ただ、出現数は年によって当たり外れがあるので、あまり過大な期待はしない方がいいかも。

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2021年12月30日 (木)

2022年1月の星空

 年末年始に田舎に帰省する人は、スターウォッチングのチャンスだ。完全防寒態勢で星空を見上げよう。肉眼でもいいし、双眼鏡があればなおいい。急増光するなど話題のレナード彗星(C/2021 A1)は3日、近日点を通過する。双曲線軌道なので、二度と太陽に接近することはなく、宇宙の彼方へと去っていく。日没後の低空にあるので、見つけるのはちょっと難しいかも。月は3日新月、10日上弦、18日満月、25日下弦だ。4日はしぶんぎ座流星群が極大となる。月明かりがないので、4日未明には1時間当たり50個程度の流星が出現するかもしれない。水星は7日に東方最大離角となり、観望のチャンスだ。金星は9日に内合となり、宵の明星から明けの明星に転じる。月末頃には目にするようになるだろう。火星は日の出前の南東の低空、木星と土星は日没後の南西の空で輝いている。火星の近くにはさそり座の1等星アンタレスが輝いているが、「アンタレス」とはもともと、「火星に対抗するもの」という意味だ。国立天文台HPより。

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2021年12月29日 (水)

アメリカン・ドリーマー 理想の代償

 オスカー・アイザック&ジェシカ・チャステイン主演の映画「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」は、「最もバイオレントな年」だった1981年のニューヨークが舞台だ。移民のアベル・モラレス(アイザック)は、クリーンなビジネスを信条に石油会社を経営しているが、事業拡大のため、イースト川の石油ターミナルの買収に乗り出す。難しい交渉が成功し、全財産を頭金に注ぎ込むアベルだったが、その直後からさまざまなトラブルに見舞われるようになる。石油を満載した輸送トラックは何者かによってたびたび強奪され、検察官からは、起訴を予告される始末。組合幹部からは、ドライバーに銃を所持させればいいとアドバイスを受けるが、あくまでもクリーンを信条とするアベルはこれを拒否、とうとう身に覚えのない脱税の罪で起訴されてしまう。石油ターミナル買収資金の残金の支払い期限が迫る中、銀行からは約束した融資を反故にされ、妻のアンナ(チャステイン)との関係も揺らぎ、絶体絶命のピンチに陥るアベル。というわけで、理想を追求するアベルは、どんな代償を払わされるのだろうかという展開だ。

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2021年12月28日 (火)

キャノンがデジタル一眼レフカメラ旗艦モデルの開発・生産を終了

 キャノンが数年後にはデジタル一眼レフカメラの旗艦モデルの開発・生産を終了し、ミラーレスカメラに一本化するという。ただ、海外需要が底堅いので、入門機・中級機の開発・生産は継続するという。ということは、EOS-1D Xは生産終了、EOS 5D・6Dは継続ということだろうか。ぼくはいまもEOS 6D(IR改造)と60Daを使っているが、当然これもいずれは陳腐化するから、リプレースを考えなければならない。しかし、天体写真に限っていえば、もはや一眼レフやミラーレスより、CMOSカメラの方が主流になりつつあるんじゃないだろうか。それはともかく、いくらいいカメラを持っていても、天気がよくなければ天体写真は撮れない。年末年始は晴れてほしいなぁ。

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2021年12月27日 (月)

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

 NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)がついに打ち上げられた。もともとはハッブル宇宙望遠鏡(HST)の後継機として、2011年に打ち上げられる計画だったが、いろいろあって遅れていた。HSTの主鏡が2.4mなのに対し、JWSTの主鏡は6.5mもある。こんな大きな望遠鏡を宇宙に運ぶのは大変なので、主鏡は18枚に分割され、宇宙で展開することになっている。HSTは可視光で観測しているが、JWSTは赤外線で観測を行う。JWSTが狙うのは宇宙誕生直後のファーストスターで、その光は赤方偏移によって赤外線になっているからだ。また、HSTが地球周回軌道に置かれたのに対し、JWSTが置かれるのは太陽・地球のラグランジュ点L2という、地球からの距離が150万㎞もあるところだ。HSTは打ち上げ後に「ピンボケ」であることが判明、スペースシャトルで修理に行ったりしたが、JWSTははるかに遠いので、それも困難だ。そういうこともあって、打ち上げ計画が大幅に遅れたんだろう。いよいよこれからに期待だ。

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2021年12月26日 (日)

ステゴサウルス

 国立科学博物館に展示されているステゴサウルス・ステノプスは、アメリカ ワイオミング州で発見された個体の実物化石だ。ステゴサウルスはジュラ紀後期(1.54〜1.46億年前)、北アメリカやアフリカ、ヨーロッパに生息していた草食恐竜で、全長9m、体重2.5〜3.5トン。背中にある板状の骨が特徴的だ。脳の大きさはクルミ程度しかなかったというが、集団で生活していたようだ。

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2021年12月25日 (土)

トリケラトプス

 国立科学博物館に展示されているトリケラトプスは、アメリカ ノースダコタ州で発見された「レイモンド」という愛称のトリケラトプス・ホリドゥスの個体の実物化石と、モンタナ州で発見されたトリケラトプス・プロルススの個体のレプリカだ。レイモンドは右半身が地中にあり、風化を免れて化石が残った。トリケラトプスは白亜紀後期(7000〜6600万年前)、北アメリカに生息していた草食恐竜で、全長9m、体重は7トン。3本の角と大きなフリルが特徴的だ。

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2021年12月24日 (金)

ティラノサウルス

 国立科学博物館に展示されているティラノサウルス・レックスは、アメリカ サウスダコタ州で発見された「バッキー」という愛称の個体のレプリカだ。未成熟個体だが、全長は10mもある。ティラノサウルスは白亜紀後期(7000〜6600万年前)、北アメリカに生息していた肉食恐竜で、全長12m、体重は4〜7トン。映画「ジュラシック・パーク」などでもおなじみだが、発見された化石は数十体しかなく、その生態については、いまだにはっきりしないことも多い。

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2021年12月23日 (木)

アロサウルス

 国立科学博物館に展示されているアロサウルス・フラギリスは、日本で初めて展示された恐竜の全身骨格だ。頭部以外はほとんどが実物化石で、アメリカ在住の日本人実業家の尽力により国立科学博物館での展示が実現した。アロサウルスはジュラ紀後期(1.6〜1.45億年前)、北アメリカに生息していた肉食恐竜で、全長7.5〜12m、体重1〜3トン。体長が大きい割には体重が軽く、走るスピードは速かったと考えられている。

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2021年12月22日 (水)

ジュラシック・パークⅢ

 映画「ジュラシック・パーク」シリーズ第3作「ジュラシック・パークⅢ」は、第2作目の4年後が舞台だ。インジェン社が「ジュラシック・パーク」を建設したイスラ・ヌブラル島(サイトA)と、恐竜研究の施設があったイスラ・ソルナ島(サイトB)は、事件後立ち入り禁止となっていた。そのサイトBである日、パラグライダーを楽しむ2人の姿があった。しかし、アクシデントでパラグライダーは墜落、2人は行方不明となってしまう。一方、第1作で事件の当事者となった古生物学者のアラン・グラント博士(サム・ニール)は、相変わらず発掘費用の捻出に苦労していた。そんなグラント博士に、カービー夫妻が高額の報酬を提示し、サイトBのガイドを要請する。絶対に着陸しないという条件で同行したグラント博士だが、カービー(元)夫妻の本当の目的は、行方不明となった息子のエリックを探すことだった。というわけで、恐竜がうじゃうじゃいるサイトBで、またしても恐るべき恐竜たちに襲われることになる。全2作の主役ティラノサウルス・レックスを上回る大型恐竜としてスピノサウルスが登場、死闘の末T・レックスを倒し、グラント博士らを最後まで苦しめる。

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2021年12月21日 (火)

氷の接吻

 ユアン・マクレガーが初めてオビ=ワン・ケノービを演じた同じ年に公開された映画「氷の接吻」は、ちょっと不思議なムードの物語だ。イギリスの秘密諜報員アイ(マクレガー)は、ターゲットの監視にかけては凄腕のプロだが、妻と娘に去られて以来、たびたび娘の幻覚に悩まされている。他人と直接面談するのは苦手で、本部とのやりとりもすべてPCだ。ある日、上司から、自分の財産を持ち出した息子の監視を依頼されるが、一緒にいた女に殺されるのを目撃する。謎の女を追跡するアイだが、その女はなおも言い寄ってくる男たちを殺し続ける。なぜか「メリークリスマス、パパ」と言いながら。やがてアイは、ジョアナ(アシュレイ・ジャッド)という名のその女に、だんだんと心を奪われてしまうのだった。アイに指示を出す本部のヒラリーを、カナダのミュージシャン k・d・ラングが演じている。

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2021年12月20日 (月)

二十四節気・冬至

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経270度(いて座)に対応するのが冬至(とうじ)だ。昼が一年中で一番短くなる日で、太陽は南緯23°26′の南回帰線上にくる。南回帰線は、英語ではTropic of Capricornといって、Capricornとはかつて冬至点があったやぎ座のことだ。ユーミンは南回帰線を、「太陽も折り返えす遠い海」と歌っている。今年は12月22日が冬至に当たる。

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2021年12月19日 (日)

ホンダNT1100

 ホンダが新型スポーツツアラーNT1100の国内販売を発表した。1082㏄水冷直列2気筒エンジンを搭載し、アップライトなライディングポジションとして、市街地走行からツーリングまで幅広い走りを楽しめるというモデルだ。エンジンの出力特性をいくつかのモードから選択できるライディングモードを搭載するほか、ディスプレイはスマートフォンと連携することができる。もちろん、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)やHonda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)などホンダの最新技術ももろもろ採用されている。という感じだが、実物を1度見てみたいな。

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2021年12月18日 (土)

ドローンテストフィールド

 今年9月から、ドローンの飛行規制が一部緩和されている。これまで人口密集地上空で飛ばすには役所の許可が必要だったが、十分な強度を有する30m以下のひもで係留し、周囲に他人が立ち入れないようにすれば、許可が不要になった。これを受けて東京都北区は、荒川岩淵関緑地バーベキュー広場に屋外飛行訓練場(ドローンテストフィールド)を開設したという。東京ではドローンを持っていても、ほとんど飛ばす場所がないので、こういう場所が増えるとありがたい。

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2021年12月17日 (金)

火球出現

 12月16日夜、静岡県や三重県で明るい火球が観測された。三重県では爆発音が聞こえたという話だ。ぼくも高校生のときだったか、爆発音を伴う火球を見たことがある。地球には毎日かなりの数の流星が飛び込んでいるので、火球もけっこう出現しているんだろうが、こんなふうにカメラにとらえられるようになったのは、監視カメラが広く普及したからだろうか。ぼくも流星監視カメラにちょっと興味があるのだが、東京じゃあなぁ。

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2021年12月16日 (木)

金星の明るさがマイナス4.9等級に

 国立天文台が惑星の明るさの計算方法を変えた。最新の計算方法では、太陽観測探査機SOHOの観測成果などを反映させたという。この結果、金星の最大光度はこれまでのマイナス4.7等級から、マイナス4.9等級になるそうだ。また、内合前後の明るさの変化もより細かくなるという。内合前後の金星は太陽に近く、地球から明るさを測定するのはちょっと難しかったんだろう。水星はどうなんだろうか。

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2021年12月15日 (水)

ふたご座流星群

 今年のふたご座流星群の極大は12月14日16時頃と予想されていた。日本では昼間だが、オーロラがよく見える町として有名なアメリカ アラスカ州のフェアバンクスは夜だ。そのフェアバンクスに、ウェザーニュースがライブカメラを設置して、ふたご座流星群とオーロラをライブ中継していた。さすがにずっと見ているわけにはいかなかったが、北斗七星とオーロラがよく見えていた。運よく明るい流星も出現し、楽しめた。

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2021年12月14日 (火)

macOS 12 Monterey④

 macOS Monterey 12.1がリリースされた。いよいよ目玉機能SharePlayが使えるようになる。macOS MontereyはM1 MacBook Airの外付けSSDにインストールしてたまに使っているが、大きなトラブルもなく、最近の新macOSではかなり安定しているように思う。さっそくインストールして、ボチボチ使ってみよう。

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2021年12月13日 (月)

ホンダF1 30年ぶりのドライバーズタイトル獲得

 今シーズンでワークスチームとしてはF1から撤退するホンダが、30年ぶりのドライバーズタイトルを獲得した。チャンピオンに輝いたのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)で、父ヨス・フェルスタッペンもF1ドライバーだった。30年前の1991年といえば、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナが、ウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセルに猛追されながらも、鈴鹿で3度目のチャンピオンを決めたシーズンだ。あの頃とはマシンもレギュレーションも大きく変わったが、最後はドライバー同士の戦いであるということは変わっていない。

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2021年12月12日 (日)

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

 アメリカの作家ダン・ブラウン原作の小説「ダ・ヴィンチ・コード」は、トム・ハンクス主演で映画化され、大ヒット作となった。その後、シリーズ第4作「インフェルノ」出版の際には、情報漏洩を防ぐため、各国の翻訳家を地下室に隔離し、翻訳作業を進めたという。フランス&ベルギーの映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」は、その実話をベースに制作された物語だ。大ベストセラー小説「デダリュス」完結編の世界同時出版のため、フランスの洋館に9ヶ国の翻訳者が集められる。出版社社長アングストローム(ランベール・ウィルソン)は9人を地下室に閉じ込め、外部との連絡手段を断ってしまう。厳戒態勢の中、毎日20ページずつ翻訳作業が進められるが、ある日、冒頭10ページがネットに流出する。そして、犯人からは、24時間以内に500万ユーロを払わなければ、さらに次のページを公開するという脅迫メールが届く。というわけで、いずれもあやしそうな9人の翻訳家の、いったい誰が犯人なんだろうかという展開が続く。物語のヒロインのコスプレをしないと翻訳できないという、ちょっと珍妙なロシア語の翻訳家カテリーナ役を、ボンドガールのオルガ・キュリレンコが演じている。

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2021年12月11日 (土)

レナード彗星・・・見えた?

 今朝も早起きしてレナード彗星探し。レナード彗星がいるはずのエリアに、賞月観星プリンスED8×42WPを向ける。しかし、すぐには見つからない。何度も行ったり来たりを繰り返し、視線をそらし気味にして見ると、なんとなく彗星の尾のようなものが。たぶんこれがそうなんだろうが、やっぱり東京ではこれくらいにしか見えないのかなぁ。冬の星座はすでに西の空に傾き、オリオン座もビルの影に隠れていた。

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2021年12月10日 (金)

レナード彗星・・・雲で見えず

 今朝は早起きしてレナード彗星を見ようとしたが、あいにくの曇り。彗星の動きは速く、東京での今朝5時の高度が15°くらいだったのが、明日の朝5時は10°くらいとかなり見づらくなる。明日の朝もう一度チャレンジしてみようと思うが、晴れるのだろうか。

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2021年12月 9日 (木)

レナード彗星

 レナード彗星(C/2021 A1)が12日、地球に最接近する。すでに肉眼等級になっていて、多くの天文ファンがその姿を撮影している。地球から見るとどんどん太陽に近づいているので、とりあえずの見頃は明日の早朝あたりまでだ。明日の朝5時の位置は、うしかい座の1等星アークトゥルスのほぼ南、東京での高度は15°くらいだ。肉眼等級とはいえ、光害の多い都会では、実際に肉眼で見るのはちょっと難しいだろう。双眼鏡なら十分見えるはずだ。

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2021年12月 8日 (水)

2022年の天文現象

 天文ファンにはおなじみ「天文年鑑」は、2022年版で創刊74周年を迎える。2022年の天文現象だが、部分日食が2回、皆既月食が2回ある。このうち日本で見られるのは、11月8日の皆既月食だ。全国で全経過を見ることができて、皆既食も1時間半近くと長い。しかも、その間に天王星が月に隠される天王星食が起こるというおまけつきだ。惑星食は、水星食と金星食がそれぞれ2回、火星食が4回起こる。4〜5月は金星、火星、木星、土星が明け方の空に集合する。火星は2年2ヶ月ぶりの最接近だが、距離が遠くあまり大きくは見えない。土星の環はどんどん傾きが小さくなっていて、2025年には見えなくなる。しぶんぎ座流星群は1月4日頃、ペルセウス座流星群は8月13日頃、ふたご座流星群は12月14日頃に極大を迎える。昨年12月に地球に最接近したレナード彗星は、1月3日に近日点を通過し、太陽系を離れていく。

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2021年12月 7日 (火)

キャノンSPADセンサー

 キャノンがSPADセンサーという超高感度のセンサーを量産する態勢に入ったという。現在デジカメで主流のCMOSセンサーは、ある一定時間に画素にたまった光の量を測るしくみなのに対し、SPADセンサーは、画素に入ってきた光の粒の一つひとつを数えるしくみだという。この結果、SPADセンサーは超高感度でノイズレスという、天体写真ファンにとって夢のようなカメラを実現する可能性が出てきた。問題は、多画素化が困難ということで、キャノンの技術力を持ってしてもようやく100万画素を達成したところだ。まあしかし、この分野の技術革新のスピードはとても速いので、そう遠くない将来、すごいカメラが登場するんじゃないだろうか。

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2021年12月 6日 (月)

皆既日食

 NASAが南極ユニオン氷河で、12月4日の皆既日食を撮影した。皆既日食というのはやはり、実に神秘的だ。皆既日食と南天の星空、そしてオーロラは、死ぬ前に一度はこの目で見たい天文現象だが、果たして見ることができるだろうか。

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2021年12月 5日 (日)

二十四節気・大雪

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経255度(へびつかい座)に対応するのが大雪(たいせつ)だ。雪がいよいよ降りつもってくるという意味で、北海道はいよいよ冬本番に入る。天体写真撮影には気温が低いのはいいのだが、昼間のうちに必ず下見して、雪かきをしておかなければならない。撮影中に天気が急変し、雪が降り出すこともある。それでも、冬の星空の美しさは格別だ。今年は12月7日が大雪に当たる。

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2021年12月 4日 (土)

冬の大三角

 冬の王者オリオン座は、華やかな冬の星座の中でも白眉といっていいだろう。1等星がベテルギウスとリゲルの2つ、三つ星という特徴的な並びの2等星もあり、誰もがすぐに見つけられるだけでなく、オリオン座大星雲などの星雲もあって、天体写真ファンにも大人気のエリアだ。全天一明るい1等星、おおいぬ座のシリウスとこいぬ座の1等星プロキオン、ベテルギウスを結ぶ三角形は、天の川を囲むように冬の大三角を形成する。その中には、赤いバラ星雲もある。ソフトフィルターを使うと、明るい星が大きく写るので、星座の形を強調することができる。

2019年1月2日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出60秒、ケンコープロソフトンA使用

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2021年12月 3日 (金)

冬の星座

 冬の星座が早い時間に昇るようになった。冬の星座は特徴的なものが多いが、とりわけ目立つのは冬の王者オリオン座だ。都会を離れて光害の少ない田舎に行けば、天の川がオリオンの右肩をかすめるように流れているのが見える。また、隣のおうし座には、清少納言が「星はすばる」とたたえたプレアデス星団も輝いている。肉眼では見えないが、天の川に沿って赤い星雲も点在し、写真撮影すると実ににぎやかだ。この写真はキャノンEOS60Daで撮影したが、この年末はEOS6D(IR改造)で撮影してみよう。

2019年1月2日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出60秒

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2021年12月 2日 (木)

ふたご座流星群

 3大流星群の一つ、ふたご座流星群は、フェートンという小惑星が母天体だ。小惑星を母天体とする流星群は珍しく、フェートンももともとは彗星だったのではないかと考えられている。太陽に接近するたびに多量のダストを放出し、ほとんど放出し尽くしてしまったんじゃないかということだ。ふたご座流星群は、フェートンが過去に放出したダストが起源なんだろう。出現期間は12月4日頃から17日頃までで、14日頃に極大を迎える。1時間当たりの流星数は45個程度と多く、しかも毎年コンスタントに出現する。14日と15日の夜、月明かりがなくなる夜半過ぎが見頃だ。

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2021年12月 1日 (水)

皆既日食

 12月4日、皆既日食が起こる。見られるのは南極とその近海の狭い地域で、日本からはまったく見られない。南極で皆既日食が見られるのは2003年以来18年ぶりだ。前回は昭和基地など3カ所から、NHKがハイビジョン生中継を行った。その映像はいまもNHK HPで見ることができる。今回ライブ配信が行われるかどうかわからないが、旅行会社ではツアーも組まれているようだ。しかし、新型コロナウイルス オミクロン株の感染が拡大するいま、海外遠征は不安だろうなぁ。

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