007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
映画007シリーズ第25作にして、6代目ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ最後の出演となる「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は、クレイグ=ボンドの集大成というにふさわしい作品だ。スペクターとの戦いに一応の決着をつけたボンドは、マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)とともにイタリア マテーラに出かける。そこでは、忘れたい秘密を紙に書いて燃やすことによって、過去と決別して未来に進む決意を固めるという祭りが行われていた。マドレーヌは少女時代に母親を殺害した「マスクの男」、ボンドは「自分を許して」という言葉を燃やす。そしてボンドは翌朝、かつて愛したヴェスパー・リンドの墓に向かう。しかし、そこで待ち受けていたのは、宿敵スペクターだった。なんとか敵を撃退したボンドだが、自分の行動が筒抜けだったことで、マドレーヌの裏切りを疑う。ボンドはマドレーヌを列車に乗せると、そのまま姿を消した。5年後、ジャマイカでひっそりと暮らすボンドのもとに、CIAの旧友フィリックス・ライター(ジェフリー・ライト)が訪れ、誘拐されたロシア人細菌学者の救出をボンドに依頼する。はじめは断るボンドだったが、そこに現れた007を名乗る女性エージェント ノーミ(ラシャーナ・リンチ)に警告を受けたことで、ボンドは世界を揺るがすテロリスト サフィン(ラミ・マレック)との壮大な戦いに巻き込まれていく。007ファンとしては、過去作品やフレミングの原作へのオマージュ満載なのがうれしいが、なんといっても、「女王陛下の007」の挿入歌、ルイ・アームストロングの「We Have All the Time in the World(愛はすべてを越えて)」が泣ける。そしてエンドロールの最後には、恒例の「JAMES BOND WILL RETURN」が。007=ジェームズ・ボンドは永久に不滅なのだ。
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