金星が最大光度
宵の明星として輝いている金星が、12月4日に最大光度となる。マイナス4.7等級というその光度は、1等星の100倍以上の明るさだ。金星が地球に最接近するのは内合(地球と太陽の間)のときだが、このとき金星は新月のようになっている。最大離角の頃は半月のようになっているが、距離が遠い。というわけで、最大離角と内合の間、地球からの距離と金星の欠け方がうまい具合にバランスする頃、最も明るくなる。視力がいい人なら、昼間でも見えるはずなので、試してみるといい。ぼくも天体望遠鏡で見たことがある。今後金星はだんだん太陽に近づき、来年1月上旬には内合、その後は明けの明星となる。