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2021年7月 4日 (日)

オフィシャル・シークレット

 2003年に勃発したイラク戦争は、アメリカが存在を主張したイラクの大量破壊兵器が見つからず、正当性が問われるものとなった。キーラ・ナイトレイ主演の実話に基づく映画「オフィシャル・シークレット」は、アメリカと行動を共にしたイギリスの諜報機関に勤める女性が、アメリカの違法な工作活動を暴いたことにより、国家との戦いに巻き込まれる物語だ。アメリカに追随してイラク戦争へと突き進むイギリス、政府通信本部(GCHQ)で翻訳作業に当たっていたキャサリン・ガン(ナイトレイ)は、アメリカ国家安全保障局(NSA)からのメールに憤りを感じる。そのメールは、イラク攻撃を正当化するため、国連非常任理事国に対し違法な工作活動を行うよう促すものだった。ガンはこのメールを元同僚に託し、マスコミにリークさせる。2週間後、マーティン・ブライト記者(マット・スミス)により「オブザーバー」紙が大々的に記事を掲載したが、当然のことながらGCHQで犯人捜しが始まり、職員全員が厳しい取り調べを受ける。同僚が取り調べを受ける姿に耐えられなくなったガンは、自らがリークしたと名乗り出るのだった。公務秘密保護法違反で逮捕され、移民の夫を強制送還されそうになるなど、陰湿な嫌がらせが続く中、人権派弁護士ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)らの支援を受けたガンは、国家を相手に裁判の準備を進める。そして始まった裁判は、驚きの展開が待っていた。イラク戦争を主導したトニー・ブレア元首相は引退後、大量破壊兵器がなかったことを認め、謝罪している。

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