ソニア ナチスの女スパイ
第2次世界大戦中、ノルウェーはナチス ドイツに占領され、スウェーデンはなんとか中立の立場を維持した。ノルウェー生まれの女優ソニア・ヴィーゲットは、ナチスに協力的な女優と見なされながら、実はスウェーデンに協力し、ナチスの情報を収集していたそうだ。映画「ソニア ナチスの女スパイ」は、そのソニアの人生を描いた物語だ。ノルウェーを占領下に置くナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアポーフェンは、人気女優ソニア(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)に目をつけ、ナチスのプロパガンダに利用しようと画策する。一方、ナチスを警戒するスウェーデンの諜報部もソニアに接近、スパイとしてナチスに潜入するよう要請する。一度は要請を断ったソニアだったが、レジスタンスに参加する父親を逮捕され、やむなくスパイとして活動し始める。次第にテアポーフェンの寵愛を受け、信頼されるようになったソニアは、今度はナチスのスパイとして北欧諸国の情報を収集するよう求められるのだった。というわけで、二重スパイとなったソニアは、2つの国の間にはさまれ、運命を翻弄されることになる。ソニアは1980年、スペインで死去するが、彼女のスパイ活動が公になったのは、死後四半世紀経った2005年だった。
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