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2021年7月

2021年7月31日 (土)

三鷹市星と森と絵本の家

 国立天文台三鷹キャンパスの森の中に、三鷹市が設置・運営する展示施設「三鷹市星と森と絵本の家」がある。大正時代の建物を活用し、2500冊もの絵本を展示、自由に楽しむことができるというものだ。あまり外出することができないご時世だが、三鷹キャンパスはいろいろな観測施設もあって楽しいので、出かけてみるのもいいかも。

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2021年7月30日 (金)

バーナーディネリ・バーンスティン彗星

 観測史上最大級の彗星が発見されたという。バーナーディネリ・バーンスティン彗星と名付けられた彗星C/2014 UN271は、これまで最大級だったと思われる直径60㎞のヘール・ボップ彗星より大きく、直径100〜200㎞もあるという。発見されたのは2014年で、最近になって彗星としての活動が確認された。900万年の周期で太陽を回っていて、2031年には近日点を通過する見込みだが、近日点は土星軌道近くで、地球にはあまり接近しないようだ。いったいどのような姿に見えるのか、いまはまだ予想もできないが、今後多くの観測者に追跡されるだろうから、楽しみにしていよう。

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2021年7月29日 (木)

天体撮影用フィルター

 最近は天体写真撮影でもフィルターを常用する人が増えているようだ。天体撮影用フィルターの基本的な考え方は、天体が発する波長の光は透過させ、光害となっている波長の光はカットするというものだ。したがって光害のひどい都市部では特に効果を発揮し、光害のない田舎ではあまり使う必要がない。とはいえ、ぼくが撮影する北海道の田舎でさえ、まったく光害がないというわけではなく、市街地の方向はけっこう光害がある。というわけで、天体撮影用フィルターをうまく使いこなせば、より効率的な撮影が可能となる。サイトロンのQuad BP(クアッド バンドパス)フィルターは赤い星雲の撮影に効果的、Comet BP(コメット バンドパス)フィルターは彗星や銀河などのコントラストを向上させるということで、この2つを重点的に試してみようかな。

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2021年7月28日 (水)

2021年8月の星空

 梅雨が明け、天文ファンの活動が活発になる季節が到来した。月は8日新月、16日上弦、22日満月、30日下弦だ。14日は旧暦の七夕に当たる日で、伝統的七夕と呼ばれる。水星と火星は観測が難しいが、金星は宵の明星として明るく輝いている。木星は20日、土星は2日に衝となり、観測の好機だ。一晩中見えているので、夏休みの自由研究として観測してみるのもいい。真夏の天体ショー ペルセウス座流星群が13日未明に極大となる。12日夜から13日未明にかけて、1時間当たり50個程度の流星が見られるかもしれない。月明かりがないので、観測条件は最良だ。流星はどこに出現するかわからないので、写真撮影するならできるだけ広角レンズを使い、タイムラプス動画にするといい。夏の天の川が垂直に立つ時間は上旬だと23時頃だ。広角レンズを使って縦構図で撮影すると、見事な天の川の姿が撮影できる。国立天文台HPより。

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2021年7月27日 (火)

スティーヴン・ワインバーグ

 アメリカの物理学者スティーヴン・ワインバーグが死去したとの報。自然界の4つの力のうち、電磁気力と弱い力を統合する電弱統一理論を完成させ、「標準理論」の構築に大きく貢献、その後も自然界の「究極理論」を追い求めた。一般向けの著書「宇宙創成はじめの三分間」は古典的名著で、天文学者をめざした人ならみんな読んでいるだろう。「ワインバーグの宇宙論」は大学院生レベルの教科書で、ぼくも買っただけでまだ読んでないが、いつか挑戦してみようと大事にとってある。

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2021年7月26日 (月)

007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」

 映画007シリーズ第25作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開日が10月1日に決まった。当初の予定から1年半も遅れることになり、待ちくたびれたファンもいるかもしれない。前作「スペクター」が公開されたのが2015年11月なので、6年間もジェームズ・ボンドの活躍を見られなかったことになる。この間ボンドは00エージェントをやめ、ジャマイカで静かに暮らしていたようだ。しかし、そんな平穏な生活も、CIAの旧友フィリックス・ライターが訪ねてきたことで終わってしまう。CIAにも優秀なエージェントがいるだろうに、やはり頼りになるのは007しかいないのか。しかし、古巣のMI6には、すでに後任の007(それも女性!)がいるというから、ことはそう単純ではない。というわけで、あとは劇場で楽しもう。

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2021年7月25日 (日)

鈴鹿8時間耐久ロードレース

 ふと、そろそろ鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)の季節だなと思ったら、今年は11月5〜7日に開催されることを知った。かつては、8耐といえばまさに「真夏の祭典」だったが、昨年は延期の末中止となり、今年ははじめから11月開催ということになったようだ。ぼくらの世代では、なんといってもワイン・ガードナーが「ミスター8耐」だろう。当時はWGPのトップライダーがこぞって8耐に参戦し、スプリント並みのバトルを展開した。本当に熱い時代だった。新型コロナウイルス感染症で先行き不透明な中、8耐は再び熱いドラマを生み出すことができるのだろうか。

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2021年7月24日 (土)

マザーレス・ブルックリン

 アメリカの作家ジョナサン・レセム原作の映画「マザーレス・ブルックリン」は、原作とは違って1950年代のニューヨークが舞台だ。トゥレット症候群という障害を抱えながらも、抜群の記憶力を持つ孤児のライオネル・エスログ(エドワード・ノートン)は、引き取り手である私立探偵のフランク・ミナ(ブルース・ウィリス)のもとで探偵として働いていた。ある日、エスログらはミナに従って謎の男たちを尾行するが、ミナは殺されてしまう。恩人を失ったエスログは、犯人を追い始めるが、捜査は難航する。しかし、エスログはミナとの最後の会話を思い出し、ミナが発した言葉から、ローラ・ローズ(ググ・バサ=ロー)というアフリカ系女性にたどり着く。事件の背景にあったのは、地元政界に巣くう利権構造だった。ウィリス以外にもアレック・ボールドウィンやウィレム・デフォーらが脇を固め、さらにウィントン・マルサリスが音楽を手がけているが、これがなんとも1950年代ニューヨークの味を出している。

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2021年7月23日 (金)

ステライメージLite②

 天体画像処理ソフトの定番ステライメージにLite版が出たので、古いWindows PCにインストールして使ってみた。コンポジットが終わると、次は「画像調整パネル」に切り替える。「カラー調整」以下10くらいのメニューがあるが、上から順番にスライダーを動かしていけば効果がわかる。ここはいろいろ試行錯誤して、好みの画像が得られるようにすればいい。あとは画像を書き出せばOK。Mac+キャノンDPPでは扱えない、ZWO ASIカメラで撮影したFitsファイルも、ステライメージLiteなら扱える。

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2021年7月22日 (木)

ステライメージLite①

 天体画像処理ソフトの定番ステライメージにLite版が出たので、古いWindows PCにインストールして使ってみた。いつもはMac+キャノンDPPで画像処理しているが、ステライメージは天体写真に特化しているので、使いやすいはずだ。ソフトを起動すると、まずは「コンポジットパネル」か「画像調整パネル」を選ぶよう促されるが、ここは「コンポジットパネル」を選ぶ。「コンポジットパネル」では、RAWデータの現像から前処理、コンポジットまでを自動で行うのだ。ガイドミスした画像を自動的に外す機能もあるので、これは便利だ。

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2021年7月21日 (水)

ソニア ナチスの女スパイ

 第2次世界大戦中、ノルウェーはナチス ドイツに占領され、スウェーデンはなんとか中立の立場を維持した。ノルウェー生まれの女優ソニア・ヴィーゲットは、ナチスに協力的な女優と見なされながら、実はスウェーデンに協力し、ナチスの情報を収集していたそうだ。映画「ソニア ナチスの女スパイ」は、そのソニアの人生を描いた物語だ。ノルウェーを占領下に置くナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアポーフェンは、人気女優ソニア(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)に目をつけ、ナチスのプロパガンダに利用しようと画策する。一方、ナチスを警戒するスウェーデンの諜報部もソニアに接近、スパイとしてナチスに潜入するよう要請する。一度は要請を断ったソニアだったが、レジスタンスに参加する父親を逮捕され、やむなくスパイとして活動し始める。次第にテアポーフェンの寵愛を受け、信頼されるようになったソニアは、今度はナチスのスパイとして北欧諸国の情報を収集するよう求められるのだった。というわけで、二重スパイとなったソニアは、2つの国の間にはさまれ、運命を翻弄されることになる。ソニアは1980年、スペインで死去するが、彼女のスパイ活動が公になったのは、死後四半世紀経った2005年だった。

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2021年7月20日 (火)

二十四節気・大暑

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経120度(かに座)に対応するのが大暑(たいしょ)だ。夏の暑さがもっとも極まるころという意味で、しばらく暑さが続く。気象庁の1ヶ月予報によると、北日本では、日照時間が平年並みかそれより長そうだということで、暑そうだが、天文ファンにはうれしい予報だ。今年は7月22日が大暑に当たる。

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2021年7月19日 (月)

アイランド

 「地上の楽園」といううたい文句にだまされて行ってみたら、とんでもないところだった、なんて話は映画でもよくある話だが、ユアン・マクレガー&スカーレット・ヨハンソン主演の映画「アイランド」もそんな物語だ。リンカーン・6・エコー(マクレガー)は、汚染された地上を逃れ、ハイテクなコロニーで暮らす住民の1人。地球には唯一、「アイランド」という汚染されていない島があり、毎日抽選でそこに移住できる人間が選ばれていた。健康的だが味気ない毎日を送るリンカーンにとって、唯一の楽しみはジョーダン・2・デルタ(ヨハンソン)という女性との会話だけ。そんなある日、リンカーンは、換気口から侵入した蛾を見つける。外の大気は汚染し、生物はいないと思っていたリンカーンはこれを不審に思い、コロニーの外に出るルートを探す。そこでリンカーンが見たものは、「アイランド」に行ったはずの男が臓器を摘出されるところだった。というわけで、真実を知った2人の逃走劇が展開されるが、ジェダイマスターとアベンジャーズだけあって?、かなりハデな(一般人ならとっくに死んでる)アクションシーンが見物だ。

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2021年7月18日 (日)

ステラLiteシリーズ

 天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」と天体撮影ソフト「ステラショット」、天体画像ソフト「ステライメージ」にLite番が登場する。ぼくもステラナビゲータだけは古いバージョンのを持っているが、Mac版がないので、中古のWindows PCにインストールして望遠鏡をコントロールしていた。しかし、スマホやタブレットで望遠鏡をコントロールするASIAIR PROを導入したことで、PCじたいが不要となり、ステラナビゲータも必要としなくなった。ただ、ステライメージは天体写真に特化しているだけあって、使ってみたいとは思っていた。これまでは価格がネックだったが、Lite版はそんなに高くないので、試してみようかな。Mac版が出ればいいんだけど。

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2021年7月17日 (土)

金星と火星が接近

 悪天候が続いて見ることができなかったが、7月13日に金星と火星が宵の西空でかなり接近した。まだしばらくは近くにいるが、火星の方は肉眼では見えづらいかもしれない。双眼鏡で見てみよう。

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2021年7月16日 (金)

国際宇宙ステーション(ISS)

 梅雨も明けそうな天気となった今日、国際宇宙ステーション(ISS)がよく見えそうだ。東京では19:48過ぎに西南西の低空に現れ、北斗七星を横切るように上空を通過、19:54過ぎに北東の低空で見えなくなる。

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2021年7月15日 (木)

L型プレート

 天体写真は横構図・縦構図のどちらでも撮影する。自由雲台にカメラを搭載する場合、縦構図だと不安定な形になるので、できればL型プレートを使うのがいい。L型プレートで有名なのはアメリカのリアリーライトスタッフ(RRS)というメーカーで、見た目も美しいが、お値段もお高い。最近、キャノンEOS6D(IR改造)を入手したので、専用のL型プレートを探したが、10年近く前のモデルということで、もうあまり出回ってないようだ。そんな中で見つけたのが、中国のLeofotoというメーカーのL型プレート。新興ブランドだが、けっこう評価は高いようだ。このL型プレート、雲台にはカメラネジではなく、アルカスイス互換のクイックシューで取り付ける。というわけで、雲台もアルカスイス互換タイプが必要となる。ぼくは普段、梅本製作所の自由雲台を使っているが、これはアルカスイス互換ではないため、縦構図のときだけは別の雲台を使わねばならない。幸い、ちょっと小さいけどアルカスイス互換のベンロの自由雲台があるので、これを使ってみよう。

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2021年7月14日 (水)

ペルセウス座流星群

 ペルセウス座流星群は毎年8月12〜13日に極大となるが、7月17日頃から出現し始める。流星群の活動期間かどうかによらず、星を見ているとたいてい一晩に何個か流星を見るが、流星群かどうかは軌跡をたどればいい。軌跡がペルセウス座に伸びていれば、たぶんペルセウス座流星群だ。流星群を楽しむには望遠鏡は不要で、地面に寝転がって空を見上げるだけでいい。写真撮影するなら、できるだけ広角レンズを使い、広い範囲を写す。日周運動で星が流れない程度の露出時間にして、何十〜百枚も撮影し、タイムラプス動画にするといいだろう。
2015年8月12〜13日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出各30秒を400コマ合成した動画はこちら

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2021年7月13日 (火)

夏の星雲星団⑧

 はくちょう座の1等星デネブのすぐそばには、北アメリカ星雲とペリカン星雲がある。眼視で見るのは難しいが、天体撮影専用カメラやIR改造したカメラならきれいに写る。北アメリカ星雲&ペリカン星雲は天体写真ファンには指折りの人気を誇る星雲で、ぼくも毎年のように撮影している。今年は撮影機材を一新したので、これまで以上の写真が撮影できそうだ。
2014年8月29日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2021年7月12日 (月)

夏の星雲星団⑦

 はくちょう座の1等星デネブと2等星サドル周辺は赤い散光星雲に覆われている。デネブのそばにある大きな星雲は北アメリカ大陸によく似ていて、その名も北アメリカ星雲だ。ただ、普通のカメラだと写りはイマイチで、きれいに写すには、天体撮影専用カメラやIR改造したカメラが必要だ。デネブとサドルの間には暗黒星雲があり、星が少ない。南十字星のすぐそばにある暗黒星雲が「石炭袋(コールサック)」と呼ばれるのに対し、はくちょう座の暗黒星雲は「北の石炭袋」と呼ばれる。
2017年8月26日撮影 キャノンEOS60Da+EF50㎜、露出180秒

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2021年7月11日 (日)

夏の星雲星団⑥

 こぎつね座は夏の大三角の中にある小さな星座だが、M27あれい状星雲という有名な惑星状星雲がある。あれいとはダンベルのことで、英語ではそのものずばり「ダンベル星雲」だ。肉眼では見えないが、双眼鏡や望遠鏡ならよく見える。写真写りもよく、あまり露出時間をかけなくてもカラフルに写る。
2018年9月11日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2021年7月10日 (土)

夏の星雲星団⑤

 へび座のM16わし星雲は、いて座のM17オメガ星雲のすぐそばにある。わし星雲は活発な星形成領域として知られていて、いまも生まれたばかりの星があることが、ハッブル宇宙望遠鏡による画像で明らかになった。この写真にもぼんやりと写っているが、「創造の柱」と呼ばれる細長い暗黒星雲の先がまさにそれだ。
2012年9月14日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2021年7月 9日 (金)

夏の星雲星団④

 いて座にはM8干潟星雲、M20三裂星雲以外にも見逃せない散光星雲がある。ギリシア文字のΩ(オメガ)に似ていることから、オメガ星雲と呼ばれるM17だ。水に浮かぶ白鳥にも似ている。すぐそばにはへび座のM16わし星雲もあり、双眼鏡なら同一視野で見ることができる。M16が5500光年、M17が6500光年先にあるが、同じ星間分子雲に属するのではないかと考えられている。
2012年9月14日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2021年7月 8日 (木)

夏の星雲星団③

 夏の星雲星団の王者ともいえるのがいて座のM8干潟星雲だ。いて座は銀河系の中心方向にあるため、多くの星雲星団がある。M8のすぐ近くにはM20三裂星雲もあり、望遠鏡でも同じ構図に収まる。M8と重なって見える散開星団はNGC6530で、M8までの距離が3900光年であるのに対し、もっと遠いところにある。
2018年9月11日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出60秒

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2021年7月 7日 (水)

夏の星雲星団②

 さそり座の1等星アンタレス周辺はにぎやかだ。球状星団M4があり、一帯をカラフルな散光星雲と暗黒星雲が取り巻いている。望遠鏡だと全体が収まらないので、100㎜くらいの望遠レンズで撮影したいところだ。北海道ではさそり座は高く昇ることがなく、お盆頃にはもうだいぶ西に傾いてしまうため、じっくり撮影するチャンスがあまりない。今年は撮影できるだろうか。
2019年5月4日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2021年7月 6日 (火)

夏の星雲星団①

 ヘルクレス座はあまり明るい星はないが、星座の形はたどりやすい。星雲星団はあまりないが、北半球で最も明るい球状星団M13があることで有名だ。球状星団は銀河系を包み込むように分布し、150個程度が知られている。太陽系からの距離は2.5万光年だ。写真をよく見ると、M13の周囲にはいくつか銀河も写っている。左上にあるのはNGC6207だ。
2019年5月4日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2021年7月 5日 (月)

二十四節気・小暑

 二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、太陽黄経105度(ふたご座)に対応するのが小暑(しょうしょ)だ。暑気に入り梅雨のあける頃という意味で、この日までに梅雨入りしない場合、梅雨入り特定せずとなる。今年は7月7日が小暑に当たる。7月7日は七夕だが、本来の七夕は旧暦7月7日で、これを伝統的七夕という。今年の伝統的七夕は8月14日だ。

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2021年7月 4日 (日)

オフィシャル・シークレット

 2003年に勃発したイラク戦争は、アメリカが存在を主張したイラクの大量破壊兵器が見つからず、正当性が問われるものとなった。キーラ・ナイトレイ主演の実話に基づく映画「オフィシャル・シークレット」は、アメリカと行動を共にしたイギリスの諜報機関に勤める女性が、アメリカの違法な工作活動を暴いたことにより、国家との戦いに巻き込まれる物語だ。アメリカに追随してイラク戦争へと突き進むイギリス、政府通信本部(GCHQ)で翻訳作業に当たっていたキャサリン・ガン(ナイトレイ)は、アメリカ国家安全保障局(NSA)からのメールに憤りを感じる。そのメールは、イラク攻撃を正当化するため、国連非常任理事国に対し違法な工作活動を行うよう促すものだった。ガンはこのメールを元同僚に託し、マスコミにリークさせる。2週間後、マーティン・ブライト記者(マット・スミス)により「オブザーバー」紙が大々的に記事を掲載したが、当然のことながらGCHQで犯人捜しが始まり、職員全員が厳しい取り調べを受ける。同僚が取り調べを受ける姿に耐えられなくなったガンは、自らがリークしたと名乗り出るのだった。公務秘密保護法違反で逮捕され、移民の夫を強制送還されそうになるなど、陰湿な嫌がらせが続く中、人権派弁護士ベン・エマーソン(レイフ・ファインズ)らの支援を受けたガンは、国家を相手に裁判の準備を進める。そして始まった裁判は、驚きの展開が待っていた。イラク戦争を主導したトニー・ブレア元首相は引退後、大量破壊兵器がなかったことを認め、謝罪している。

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2021年7月 3日 (土)

夏の天の川⑭

 夏の天の川からちょっと離れたところに目を向けてみよう。この年は火星がいて座とやぎ座の間で明るく輝いていた。天の川の西側には、やぎ座、みずがめ座、いるか座、こうま座といった星座があるが、明るい星がなく、星座の形をたどるのはちょっと難しい。ところどころにメシエ天体など星雲星団があるが、どれも小さいので、撮影するには天体望遠鏡が必要だ。
2018年9月1日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出60秒

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2021年7月 2日 (金)

夏の天の川⑬

 夏の天の川からちょっと離れたところに目を向けてみよう。天の川の東側には、へび・へびつかい座という大きな星座がある。もともとは一つの星座だったが、へび座とへびつかい座が分割され、へび座も頭部と尾部に分割されてしまった。へび・へびつかい座には球状星団が多く、あちこちに点在している。また、隣のヘルクレス座には、北半球で最も明るい球状星団M13がある。
2018年9月1日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出60秒

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2021年7月 1日 (木)

UFO

 アメリカの情報機関が、UFOに関する報告書を公表した。2004年以降、米軍などが目撃した未確認飛行物体は144件にのぼり、そのうち143件が正体不明だという。しかも、21件については、推進装置が見当たらないにもかかわらず、高速で不規則に移動するなど、異常な動きをしたという。地球上の誰かが製造したものなのか、はたまた宇宙人が製造したものなのか、謎は深まるばかりだが、仮に宇宙人が高度な技術に基づいて製造したものであっても、物理法則に反するものではないはず。オカルト的な見方ではなく、まじめに研究することが重要だろう。ぼく自身は、けっこう夜中に1人で星を見てきたが、UFOを見たことはない。異星人とのファースト・コンタクトの機会があるならば、ぜひとも会いたいのだが。

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