夏目漱石「三四郎」
「谷中と千駄木が谷で出会うと、いちばん低い所に小川が流れている。この小川を沿うて、町を左へ切れるとすぐ野に出る。川はまっすぐに北へ通っている。」
迷子の件でみなの会話に気分を害したらしい里見美禰子は、一行から離れようとする。美禰子は後を追った三四郎にもう出ましょうといい、2人は団子坂を下りて谷中の方に向かう。2人は小川に差し掛かるが、これがいまは暗渠となった藍染川だ。藍染川は谷田川ともいい、巣鴨の染井霊園を源流として不忍池に流れ込んでいたという。谷中よみせ通りや通称へび道は、藍染川の流路だそうだ。
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