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21日は夏至、北半球では最も昼の時間が長い日だ。夜が短く、梅雨時で晴れないということで、天文ファンにとっては最もイヤな時期だ。月は2日下弦、10日新月、18日上弦、25日満月だ。10日はカナダ、北極海、ロシアで金環日食が見られるが、日本では見られない。金星は日没後の低空にあるが、だんだん高度を上げ、目立つようになる。火星は宵の西の低空にあり、中下旬にはかに座のプレセペ星団に大接近する。木星と土星は真夜中に昇り、夜明け前には南東の空で輝く。春の星座は夜半前には西に傾き、にぎやかな夏の星座が主役になる。蚊対策をしっかりやって観望しよう。国立天文台HPより。
最近、スターウォッチング向き双眼鏡のことをいろいろ調べていたら、賞月観星というブランド名の双眼鏡があることを知った。というより、同名のブログがあり、このブログの主宰者が、ついに自らのブランドの双眼鏡をプロデュースしたということらしい。詳細はブログに書いてあるが、この人物は中国から日本に帰化した人で、祖父の代から光学に携わってきた家系だという。とはいえ若い頃はまったく光学とは関係のない仕事をしていたそうで、ある日双眼鏡に出会い、そこから双眼鏡の世界にのめり込んでいったという。とにかく、双眼鏡に興味のある人には大変参考になるブログだ。その賞月観星が、カールツァイス、ライカ、スワロフスキーの御三家並の高性能を、数万円の低価格で実現するという極めて野心的な製品が、賞月観星のプリンスシリーズだ。双眼鏡のことを多少でも知っている人、特に天文ファンならにわかには信じられない話だが、高い評価のレビュー記事もあるので、ちょっと試してみようかな。ちょうど3〜4㎝クラスの双眼鏡を物色していたところだし。
007シリーズの作者イアン・フレミングは、実際にイギリス海軍情報部で諜報員として活躍し、その経験をもとに007シリーズを書いたという。テレビドラマ「フレミング ジェームズ・ボンドを夢見た男」は、そのフレミングのスパイ時代を描いた物語だ。議員を父に持つ良家の次男として生まれたイアン・フレミング(ドミニク・クーパー)は、プレイボーイとして自由奔放な生活を送っていたが、ビジネスに失敗したため、母親の差し金によって海軍情報部に勤務することになる。上司ジョン・ゴドフリー提督やその秘書マンデー2等航海士に気を遣うこともなく、自由奔放に振る舞うフレミングだったが、次第に堪能な語学力とたくましい想像力を買われるようになる。やがてドイツ軍がヨーロッパを席巻、フレミングは対ナチス作戦として特殊部隊の編成を思いつく。一方、プライベートでは、恋愛に奔放な既婚女性アン・オニール(ララ・パルヴァー)と出会い、その魅力に惹かれていく。というわけで、ボンドを彷彿させるフレミングの活躍ぶりが描かれるのだが、ところどころに007映画へのオマージュが散りばめられていて、ファンならば楽しめるだろう。
1947年、アメリカ ロサンゼルスで、ブラック・ダリア事件という猟奇的殺人事件が発生した。エリザベス・ショートという若い女性の切断死体が発見されたのだ。このブラック・ダリア事件を下敷きに制作されたのが、ジェイムズ・エルロイ原作の映画「ブラック・ダリア」だ。バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)はともにボクサー出身の刑事で、ブランチャードとともに住むケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)も交えた3人は、大親友ともいえる間柄だ。2人はコンビを組んでめざましい活躍を見せるが、ある日若い女性の切断死体が発見される。ブラック・ダリア事件と名付けられたこの事件の捜査に加わった2人だが、ブランチャードは異常なほどこの事件にのめり込んでいく。一方、ブライカートは、被害者エリザベス・ショートにそっくりの女性マデリン・リンスコット(ヒラリー・スワンク)と出会い、親密な関係になっていく。そんな中、ブランチャードが以前逮捕した銀行強盗犯が出所することになり、ブランチャードはある行動を起こす。というわけで、この後大きく事態が動いていくが、事件の真相は実に意外なものだった。現実のブラック・ダリア事件はというと、警察の捜査線上には数多くの人物が上がったが、結局は迷宮入りしている。
Apple M1チップ搭載のMacBook Airには、iPhone 5sで初めて採用された指紋による生体認証機能Touch ID(一番右上のキー)が搭載されている。ぼくもすでにiPhone・iPadで使っているので、特に違和感はない。ただ、冬は肌荒れがひどくなるので、iPhone・iPadでは成功率が大幅に下がった。一番ひどい時期には、まったく認証されなくなったこともある。これからの季節はだいじょうぶだろうが、秋以降どうなるか気がかりだ。
Apple M1チップ搭載のMacBook Airを初めて使ってみた。これまで使っていた11インチ(2012年)モデルと比べるとサイズ・重量はほんのちょっと大きいだけで、それでいてディスプレイは13インチなので、見やすくなった。当然のことながら性能は大幅にアップしてるんだろうが、モバイル用として最大の注目点はバッテリー持続時間だ。2012年モデルがワイヤレスインターネット閲覧時最大5時間なのに対し、3倍の15時間に伸びている。これなら外出時に電源アダプタを持ち運ばずにすむこともホントにありそうだ。2012年モデルは8年半も使ってきたが、いまでも動きは軽快で「当たり」モデルだったと思う。M1 MacBook Airもそうなるといいなぁ。
Apple M1チップ搭載のMacBook Airの電源アダプタは、旧来のMagSafeではなく、充電ケーブルを介してThunderbolt/USB 4ポートにつなげるタイプだ。付属品のアダプタは30Wで、充電ケーブルとは独立している。これまではアダプタとケーブルは切り離せなかったが、これなら持ち運ぶ際に便利なよう、コンパクトなアダプタを選ぶこともできる。その逆に、ちょっと大きくなるが、充電時間を短くするため、アップル純正の61Wや96Wのアダプタを使うこともできる。コンパクトなアダプタとしては、GaN(窒化ガリウム)採用の製品がいい。従来製品の半分くらいのサイズで、シャツのポケットに入る薄型の製品もある。
これまで、Macのニューモデルを導入する際は、外付けのデバイスをつなぐポートが一新されていることがよくあった。そのため、ケーブルやデバイスを買い換えることもしょっちゅうだった。Apple M1チップ搭載のMacBook Airもポートが一新され、あるのは2つのThunderbolt/USB 4ポートのみとなっている。このThunderbolt/USB 4ポートは、Thunderbolt 3とUSB 4・USB 3.1 Gen 2に対応するもので、コネクタはUSB TypeーCだが、Thunderbolt 3とUSB 4で最大40Gb/s、USB 3.1 Gen 2で最大10Gb/sの転送速度をうたっている。なんだか紛らわしい話だが、Thunderbolt 3とUSB 4・USB 3.1 Gen 2というのはケーブルの中を流れる信号の規格で、USB TypeーCというのはあくまでもケーブルのコネクタの形状のことだ。もちろんUSB TypeーCを普通のUSB Aに変換するアダプターも用意されているので、従来のHDDなどをそのまま使うこともできる(転送速度は遅くなる)。Thunderbolt 3対応のストレージはまだあまり多くなく、価格も高いので、しばらくは従来製品を使うのがいいかも。
カシオペア座に出現した新星が肉眼等級まで増光している。「新星」は歴史的経緯で「新しい星」と名付けられたが、実際には新しい星が誕生したものではなく、恒星が急激に増光したものだ。具体的には、白色矮星と恒星からなる近接連星で、恒星から白色矮星に降り積もった水素ガスが核爆発を起こし、急激に明るく輝くという現象だ。似たような現象に「超新星」があるが、厳密には新星と超新星は異なる。カシオペア座の新星は今後さらに明るくなる可能性もあり、要注目だ。
ニコンがカメラ事業から撤退するのではないかという噂が広まっている。スマートフォンのカメラの性能が向上し、デジタルカメラ市場が縮小している中、ミラーレスにも乗り遅れたニコンは苦境が続き、とうとう国内工場での製造も終了するというのだ。天文ファンにとっては、ニコンといえば最高峰の一眼レフカメラと双眼鏡、そして天体望遠鏡でおなじみのメーカーだが、個人向けの天体望遠鏡はすでに撤退、デジタル一眼カメラも常にキャノンの後塵を拝してきたという感じだ。5年前に天体撮影専用モデルD810Aをリリースしたものの、進化のスピードが速いデジタルカメラの世界では、新鮮味も薄れてしまった。しかも、天体撮影専用CMOSカメラが進化し、そもそもデジタル一眼カメラの出番じたいが減りつつある。このままニコンがホントにカメラ事業から撤退してしまうのか、要注目だ。
5月26日の夜、皆既月食が全国で見られる。欠け始めるのは18:45で、東京では月の出直後、北海道西部や西日本では月の出前だ。月の出前に欠ける始める地域では、欠けた状態の月が昇ってくることになるので、月出帯食と呼ばれる。皆既食の始まりは20:09、終わりは20:28で、かなり短い方だ。地球と月の距離は36万㎞から40万㎞まで日々変わるが、今回は最も近いところにいるときに月食が起きる。遠いところにいるときに撮影した月と写真で比較すれば、その違いがわかるだろう。皆既中の月は真っ黒ではなく、赤黒い色に見える。この夜の月はさそり座のアンタレスの近くにあるので、アンタレス周辺のカラフルな星雲と一緒に撮影できるかもしれない。
Apple M1チップ搭載のMacBook Airを導入することにした。これまで自宅のメインマシンはデスクトップ機だったが、省スペースのためノートパソコンにチェンジすることにしたのだ。2012年モデルのMacBook Airもまだ使っているが、だいぶ古くなったので、一気にM1 MacBook Airに進化させることにした。メインマシンだったMac miniは下取りに出し、それより古いMac miniはホームサーバー用に残す。心配なのはいま使っている天文・写真関係のソフトが動くかどうかだ。まあそのうちネイティブ対応するようになるんだろうが、当面は動かないものもあるかもしれない。
バットマン ベン・アフレックとボンドガール ロザムンド・パイク主演の映画「ゴーン・ガール」は、デヴィッド・フィンチャー監督お得意のサスペンス&ミステリー色が色濃い映画だ。ニック(アフレック)とエイミー(パイク)のダン夫妻は、誰もがうらやむ幸せな結婚生活を送っていたように見えたが、結婚5周年を迎えたその日、エイミーが突然失踪する。部屋は荒らされ、キッチンにはエイミーの血痕が残されていた。エイミーは幼少期から、彼女の父親が書いた児童文学の主人公「アメイジング・エイミー」のモデルとして有名な女性であり、マスコミはエイミー失踪事件を大々的に報道する。憔悴するニックだが、不用意な行動もあり、マスコミや警察はニックを犯人扱いするようになる。しかし、これはエイミーの罠だった。エイミーはニックが若い女性と不倫していることを知り、理想の夫婦が演じられない夫を死刑に追い込もうと画策したのだ。なんとも恐ろしい話だが、幼少期から「アメイジング・エイミー」を演じるよう求められたエイミーの心理は、かなり屈折してしまったんだろう。
映画「インターステラー」で相対性理論をテーマにしたクリストファー・ノーラン監督が、「時間の矢」をテーマに制作したのが「TNET テネット」だ。われわれの世界は3次元の空間と時間からなるが、空間はどの方向にも移動できるのに、時間は過去から未来に向けての一方向しか進めない。「時間の矢」を説明するものには熱力学第2法則とエントロピーという概念があるが、時間の本質については物理学でも大きなテーマとなっている。本作では、名もなき主人公(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、時間を逆行させる装置の開発に成功した未来からやって来た敵と戦い、人類滅亡を防ごうとする物語だ。とにかく本作は、一度観ただけで完全に理解するのは困難で、何度か観ないとわかりそうにない。主人公のワシントンはデンゼル・ワシントンの長男で、協力者ニールを演じるロバート・パティンソンは映画「ザ・バットマン」の主演が決まっている。
ダイヤモンドは炭素原子の結晶だが、炭素原子100%なら無色透明だ。しかし、他の原子が入り込んだりすると色がつくことがあり、それがホウ素である場合はブルー・ダイヤモンドになるという。キアヌ・リーヴス主演の映画「ブルー・ダイヤモンド」は、そのブルー・ダイヤモンドをめぐる危険な駆け引きを描いた物語だ。宝石商のルーカス・ヒル(リーヴス)は、ロシアン・マフィアとの取引のためロシア サンクトペテルブルクを訪れるが、ダイヤを所持するビジネスパートナー ピョートルとの連絡が途絶えてしまう。ヒルは伝言を頼りにシベリアへと飛ぶが、なかなか手がかりはつかめない。苦労の末、ようやくピョートルとダイヤモンドを見つけ出すが、それは巧妙に偽造されたニセ物だった。取引相手は非情なロシアン・マフィアで、ニセ物なんかをつかませれば、命を狙われるのは確実だ。というわけで、ネオでもジョン・ウィックでもない一般人リーヴスが、大変な状況なのに現地の女性を好きになったりして、悪戦苦闘を続ける。
ニコール・キッドマンが女刑事を演じる映画「ストレイ・ドッグ」は、キッドマンの別人のような変貌ぶりが見物だ。ロサンゼルス市警のエリン・ベル刑事は、17年前に潜入捜査に失敗、そのトラウマから酒に溺れ、同僚や別れた夫、16歳の娘からも疎まれる廃人のような人生を送っていた。ある日、紫色に染まった1ドル紙幣がベルあてに届いたことから、17年前の事件の主犯で逃亡中のサイラスが帰ってきたことを確信する。ベルは手がかりをつかむため、事件で逮捕され刑務所に収監されたメンバーの1人を訪ねる。というわけで、過去に決着をつけるため、野良犬と化したベルがサイラスを追う。アクションシーンもけっこうあり、これまで見たことがないようなキッドマンの演技が展開される。