江戸幕府第15代将軍徳川慶喜は、いまの文京区小石川で生まれ、76年後、そこからほど近い文京区春日で死去した。もともと御三家の一つ水戸徳川家の第9代藩主徳川斉昭の七男として小石川の藩邸で生まれたが、子どもの頃から才知がすぐれた人物だったらしく、いずれは将軍にと期待されていたそうだ。9歳のときに御三卿の一つ一橋徳川家を相続、その後の激動の時代に最後の将軍となる。明治維新後は長く静岡に居住したが、晩年は東京に戻り、巣鴨、そして春日に住んだ。終焉の地は小石川台地上にあり、いまは国際仏教学大学院大学となっている。墓所は幕末の上野戦争の戦場になった寛永寺のすぐ隣、谷中霊園にある。
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