アノン
脳内に埋め込まれたチップにより、すべての人間がネットワークにつながり、その行動が自動的に記録されるようになった近未来。人々は互いに脳内でデータ通信を行い、「記憶」をやりとりすることができるようになっていた。個人の秘密やプライバシーが失われる一方で、犯罪は激減し、安全な社会が実現していた。ある日、高度なデータにアクセス可能な一級刑事サル(クライヴ・オーウェン)が街を歩いていると、まったくデータのない匿名の女性(アマンダ・セイフライド)とすれ違う。その後に待ち受けていたのは、そう簡単には起こるはずのない、連続殺人事件だった。サルは死者の記録も読むことができたが、犯人は被害者の視覚をハッキングし、自らの姿が記録されないようにしていた。捜査の結果、被害者に共通していたのは、記録が編集され、何らかのデータが削除されていたということだった。サルは犯人をおびき寄せるため、株式ブローカーに扮し、不都合な記憶を作った上で、闇掲示板で記録の削除を依頼する。そのサルとコンタクトを取ってきたのは、アノンという女性だった。というわけで、ジョージ・オーウェルの「1984年」的なディストピア社会で、体制側とアノニマス(匿名)な人間との戦いが展開される。映画とは関係ないが、アメリカにはQアノンという陰謀論が存在し、トランプ大統領はQアノンと戦う英雄なんだとか。いやはや。
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