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第2次世界大戦前から冷戦期にかけて、KGBに国家機密を流していたイギリスの女性公務員がいた。その女性、メリタ・ノーウッドは、1972年に引退していたが、1999年にスパイ行為が発覚、しかしながら起訴には至らず、2005年に死去した。ジュディ・デンチ主演の映画「ジョーンの秘密」は、そのメリタ・ノーウッド事件にインスパイアされた物語だ。2000年のある日、郊外の自宅で余生を過ごすジョーン・スタンリー(デンチ)のもとに、MI5がやってくる。つい最近死亡した元外務省幹部のW・ミッチェル卿が遺した資料の中に、ミッチェル卿とジョーンが共謀し、KGBに核開発に関する機密を流していたことを示す証拠があったというのだ。MI5の取り調べを受けながら、ジョーンは若かりし頃を回想する。時は1938年、ケンブリッジ大学で物理学を学ぶジョーン(ソフィー・クックソン)は、ユダヤ系ロシア人のソニアに誘われ共産主義者の会合に参加する。そこで出会ったのは、ソニアのいとこレオだった。そこからジョーンの運命の歯車が回り始める。ジョーンの行為は、特定の国家からみれば反逆ということになるんだろうが、国家にエゴがつきものであることを考えれば、一方的に非と決めつけるわけにはいかない。それに、科学技術とは特定の者だけではなく、人類全体が分かち合うべきものであり、悪用を防ぐためにこそ政治があるのだ。ジョーンの動機が広島・長崎への原爆投下だったということにも、とりわけ日本人は深く思いを致すべきだろう。
毎年最初の天文現象は、3大流星群の一つ、しぶんぎ座流星群だ。極大は4日頃だが、月齢20の明るい月があるので、条件はあまりよくない。月は6日下弦、13日新月、21日上弦、29日満月だ。10〜11日頃、夕方の西南西の低空で水星と木星、土星が接近する。かなり見づらいが、双眼鏡で探してみよう。水星は24日に東方最大離角となり、この前後は見やすい。日没後の西の低空を探してみよう。金星は日の出前の南東の低空にあるが、太陽に近づいているので見づらい。火星はだいぶ暗くなったが、それでもマイナス0.3〜0.4等級あり、夜半まで冬の星空を飾っている。木星と土星は太陽に近く、いずれも今月末に合となる。地球は太陽の回りを公転しているが、その軌道は完全な円にかなり近い楕円だ。太陽に最も近い点(近日点)での距離は1億4710万㎞、最も遠い点(遠日点)での距離は1億5210万㎞で、その差は500万㎞。地球がその近日点を通過するのが2日だ。国立天文台HPより。
脳内に埋め込まれたチップにより、すべての人間がネットワークにつながり、その行動が自動的に記録されるようになった近未来。人々は互いに脳内でデータ通信を行い、「記憶」をやりとりすることができるようになっていた。個人の秘密やプライバシーが失われる一方で、犯罪は激減し、安全な社会が実現していた。ある日、高度なデータにアクセス可能な一級刑事サル(クライヴ・オーウェン)が街を歩いていると、まったくデータのない匿名の女性(アマンダ・セイフライド)とすれ違う。その後に待ち受けていたのは、そう簡単には起こるはずのない、連続殺人事件だった。サルは死者の記録も読むことができたが、犯人は被害者の視覚をハッキングし、自らの姿が記録されないようにしていた。捜査の結果、被害者に共通していたのは、記録が編集され、何らかのデータが削除されていたということだった。サルは犯人をおびき寄せるため、株式ブローカーに扮し、不都合な記憶を作った上で、闇掲示板で記録の削除を依頼する。そのサルとコンタクトを取ってきたのは、アノンという女性だった。というわけで、ジョージ・オーウェルの「1984年」的なディストピア社会で、体制側とアノニマス(匿名)な人間との戦いが展開される。映画とは関係ないが、アメリカにはQアノンという陰謀論が存在し、トランプ大統領はQアノンと戦う英雄なんだとか。いやはや。
12月13日に発見されたばかりの新彗星C/2020 X3が、14日にチリやアルゼンチンで見られた皆既日食中に撮影された。この彗星は、太陽をかすめるように通過するサングレーザーと呼ばれる彗星で、千年以上前に分裂したクロイツ群に属すると考えられている。クロイツ群に属する彗星としては、池谷・関彗星やラヴジョイ彗星が有名だ。クロイツ群の彗星はときどき欧州宇宙機関(ESA)とNASAの太陽観測衛星SOHOの画像にとらえられるが、皆既日食中に撮影されるのは珍しい。C/2020 X3は直径15mという小さなもので、太陽接近中に消滅したようだ。
フランク・シナトラのクリスマスアルバム「A Jolly Christmas from Frank Sinatra」は、「ジングルベル」から始まる。「ジングルベル」は19世紀中頃、アメリカの牧師が作詞作曲した曲だが、皮肉なことに作者はあまり評判のよろしくない人物だったそうだ。ともあれ「ジングルベル」は大ヒットし、クリスマスソングの代表曲となった。シナトラが歌う「ジングルベル」は、まさにシナトラ流のマイ・ウェイな歌い方で、本アルバムではほかにもシナトラ流クリスマスソングの数々を聴くことができる。
ホンダがRebel1100に続きCB1300シリーズのニューモデルを発表した。最も大きな変更点は、スロットルバイワイヤシステム(TBW)の採用だ。TBWは、物理的なケーブルではなく、電気的にスロットルバルブを制御するもので、はじめは航空機でフライ・バイ・ワイヤとして、その後F1で採用され、一般自動車での採用も広がっている。自動車の場合、ドライブ・バイ・ワイヤとも呼ぶ。基本的には、ライダーのスロットルグリップ操作に応じてスロットルバルブが開くのだが、ライダーの操作以上の細かい操作をコンピュータが制御するので、省燃費運転走行にしたり、スポーツ走行にしたりといったさまざまな味付けにすることが可能だ。実際、CB1300では、ライディングモードとして「SPORT」、「STANDARD」、「RAIN」の3つを任意に選択できる。1992年に登場したCB1000 SUPER FOUR以来、外観はあまり変わっていないが、キャブレターからインジェクターへの移行、各種電子制御デバイスの導入と、中身は現代化が進んできた。ガソリンエンジンのバイクとしては、これがほぼ最終形ということなんだろうか。
天文ファンにはおなじみ「天文年鑑」は、2021年版で創刊73周年を迎える。2021年の主な天文現象だが、6月10日に金環日食が、12月4日に皆既日食がある。ただし、どちらも日本からは見られない。月食は5月26日(皆既)と11月19日(部分)の2回あり、日本でも見られる。惑星食は水星、金星、火星の食が2回ずつ起こり、11月8日の金星食は昼間だが望遠鏡なら観測可能だ。金星は3月までは明けの明星として輝き、以降宵の明星に転じる。火星は2年2ヶ月毎の接近を終えたばかりで、地球から遠ざかっている。次の接近は2022年12月だ。木星は8月20日に、土星は8月2日に衝を迎える。3大流星群は、しぶんぎ座流星群が1月3日頃、ペルセウス座流星群が8月13日頃、ふたご座流星群が12月14日頃に極大を迎える。2020年はネオワイズ彗星が予想以上に明るくなり、見事な姿を見せたが、いまのところ2021年は明るい彗星の予報はない。
アメリカの有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」は、スプートニクで先行した旧ソ連に対抗して、発足したばかりの航空宇宙局(NASA)によって推進された。いまもそうだが宇宙飛行というのは大きな危険を伴うものであり、宇宙飛行士は数百人のエリートパイロットの中から厳しいテストによって選別され、過酷な訓練を受けた。映画「ライトスタッフ」は、人類初の超音速飛行に成功したチャック・イェーガーと、マーキュリー計画の宇宙飛行士「マーキュリー・セブン(オリジナル・セブン)」の活躍を描いた物語だ。マーキュリー・セブンのメンバーであるアラン・シェパード、ガス・グリソム、ジョン・グレン、スコット・カーペンター、ウォルター・シラー、ゴードン・クーパー、ディーク・スレイトンはいずれもマーキュリー計画及びその後のミッションのどれかに宇宙飛行士として参加、アメリカの有人宇宙飛行計画に多大な貢献を行った。イェーガーは宇宙飛行士にはならなかったものの、米軍パイロットとして活躍、スペースシャトル チャレンジャー号事故調査大統領委員会(ロジャース委員会)には、ニール・アームストロングやリチャード・ファインマンらとともに参加した。
日没後の南西の低空で木星と土星が接近しているが、21〜22日には天体望遠鏡で同一視野に入るほど大接近する。小型望遠鏡でも、木星と土星に加え木星の4大衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)と土星の衛星タイタンが見えるだろう。あっという間に沈んでいくので、南西の地平線が見える見晴らしのいい場所がおすすめだ。
東京大学の研究グループによって、最も遠い銀河が同定された。GNーz11というこの銀河は、おおぐま座にあり、ビッグバンの4億年後、134億年前には存在していたという。GNーz11はハッブル宇宙望遠鏡(HST)によって発見された銀河で、詳しい観測によって赤方偏移が10.957という高い値であることが測定された。赤方偏移とは、宇宙の膨張によって、銀河を出た光が地球に届くまでの間に波長が引き伸ばされるもので、スペクトルが赤い方にずれるのでこう呼ばれる。GNーz11からは炭素と酸素も検出されたが、炭素と酸素はビッグバンでは合成されず、恒星内部で合成されるので、GNーz11は第1世代の銀河ではなく、第2世代以降の銀河であるということがわかる。来年にはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)というHSTよりさらに大口径の望遠鏡が打ち上げられるので、いずれもっと遠い銀河が続々と発見されるかもしれない。
スパイ小説の大御所、イギリスの作家ジョン・ル・カレが死去したとの報。MI6に所属し、東西冷戦真っ最中の西ドイツ ボンで働いたこともあるル・カレのスパイ小説は、世界各国で人気となった。「寒い国から帰ってきたスパイ」など、映像化された作品も多数ある。代表作ともいえる「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は、MI6幹部キム・フィルビーが、実はソ連の二重スパイだったという衝撃的事件を下敷きにして書かれた作品だ。本作でMI6のジョージ・スマイリーは、いったんは引退を余儀なくされるが、ソ連の二重スパイ「もぐら」の正体を突き止め、MI6のチーフとして返り咲く。「もぐら」を意のままに操っていたKGBのカーラとは、「スマイリーと仲間たち」で直接対決、スマイリーがついにカーラを下す。それから数十年が経ち、冷戦も歴史の1ページとなった現代、「寒い国から帰ってきたスパイ」の犠牲者の子どもたちが、MI6相手に訴訟を起こそうとする後日譚も、「スパイたちの遺産」で描かれた。これからもル・カレの遺産は、スパイ小説ファンに読み継がれるんだろう。
ドイツの弁護士にして作家でもあるフェルディナント・フォン・シーラッハ原作の映画「コリーニ事件」は、ナチス・ドイツ崩壊後も残る戦後ドイツの法的暗部をあぶり出した物語だ。新米弁護士カスパー・ライネン(エリヤス・エンバレク)は、財界の大物経営者が殺された事件の国選弁護人を打診される。しかし、事件の詳細を知らされたライネンは、衝撃を受ける。被害者ハンス・マイヤーは、少年時代に世話になった恩人だったのだ。逡巡したライネンだったが、弁護士として独立した以上、仕事を引き受けるしかないと決意する。加害者ファブリツィオ・コリーニ(フランコ・ネロ)は長年ドイツで模範的な市民として働いてきたイタリア人だが、弁護人であるライネンに対しても、一切口を閉ざして何も語らない。まったく打つ手なしのライネンだったが、コリーニの生い立ちなどを調べるうちに、隠されたマイヤーの過去が浮かび上がってくる。戦争が残す傷は、何十年経とうが癒えるものではない。日本人としても、ちょっと他人事とは思えない話だ。
12月15日、南太平洋からチリ、アルゼンチン、南大西洋にかけて、皆既日食が見られる。月食は地球上のどこからでも同じように見えるが、日食は場所によって欠け方が異なり、皆既食が見られるのは限られた場所だけだ(図のチリ南部を横断する真ん中の線上)。しかし、いまはインターネットでライブ中継をやってくれる人がいるので、日本でも見ることができるだろう。
ハーレーダビッドソンが初の量産電動バイク ライブワイヤーを発表した。ガソリンエンジンではないので、排気量というのはないが、最高出力75kWというのは、ホンダCB1300(81kW)とCB1100(66kW)との中間ぐらいだろうか。最大トルクは114Nmで、これはCB1300の118Nmにかなり近い。ガソリンエンジンのトルクは、ある程度回転数を上げないと上がらないが、モーターは回り始めからすぐに最大トルクが出るので、ライブワイヤーは発進がすごくスムーズなのではないだろうか。ガソリンエンジンに慣れたライダーにとっては、モーターの出力特性はちょっと驚きかもしれない。2ストロークエンジンはすでに消え、15年後にはガソリンエンジンそのものが製造されなくなるが、バイクという乗り物じたいは残るだろうから、ライダーの楽しみはこれからも続くんだろう。
ジョン・レノンが凶弾に倒れてから40年が経った。日本でも翌朝、レノン射殺を詳しく伝えるニュースが流れたことを覚えている。ぼくが物心ついた頃にはすでにビートルズは解散していたが、中学生のとき「Yesterday」を聴き、好きな曲となった。「Imagine」はビートルズ解散後に発表した曲で、レノンの代表作ともいえる曲だ。メロディー、アレンジ、歌詞とすべてが印象深い曲だが、天文ファンにとっては特に、「Above us only sky」というのがいい。いや、「Above us only stars」だったらもっとよかったかな。
国立天文台のVERAプロジェクトは、VLBIという電波干渉計の手法を用いて、銀河系内の電波天体の距離と運動を高い精度で計測し、銀河系の3次元立体地図を作るというプロジェクトだ。その研究チームが、20年の成果を論文にまとめて発表した。われわれの銀河系は1000億個の恒星を含む棒渦巻銀河と考えられているが、観測された224天体の位置と速度とが、銀河系の渦巻構造(想像図)とよく一致するという内容だ。国立天文台の図を見るとわかりやすいが、太陽系のあるオリオン腕とすぐ外側のペルセウス腕、内側のいて・りゅうこつ腕とたて・ケンタウルス腕にある天体が、そろって渦巻腕に沿って運動している。また、太陽系から銀河系中心までの距離も高い精度で測定され、2万5800光年であることもわかった。単純な話だが、宇宙で距離を測るのは非常に難しいし、われわれが銀河系内にいる限り、銀河系の姿を描き出すのも大変なのだ。遠い未来、われわれ人類が銀河系外に飛び出すことができれば、見事な姿を見ることができるんだろうが。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機はやぶさ2が地球とランデブーを終え、小惑星リュウグウのサンプルを納めたカプセルを無事地球に送り届けた。この「玉手箱」からどんな宝物が出てくるか、期待に胸を弾ませている関係者も多いだろう。リュウグウは太陽系が誕生した当時の姿とほとんど変わっていないだろうから、地球がどのように誕生したのかを解き明かすヒントがもたらされるかもしれない。今後の解析に期待しよう。
アメリカ ユタ州などで、SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」に登場するモノリスに似た金属柱が現れたそうだ。映画ではほとんど説明がなく、謎の存在だが、アーサー・C・クラークの小説版では詳しい説明があり、それによると一種のコンピュータだ。人類よりはるかに進んだある地球外知的生命体がいて、彼らはすでに肉体を離れ、精神のみの生命体となっていた。彼らは知的生命体に進化できそうな生命体を見つけると、その惑星にモノリスを送り込み、進化を誘導していた。地球では、ヒトザルがいた400万年前(小説版では300万年前)のアフリカにモノリスが出現する。モノリスの影響を受けたヒトザルは道具を使うことを覚え、厳しい生存競争に打ち勝っていく。そして現代、ヒトザルから進化した人類は、月面でモノリスを発見する。人類の進化を確認したモノリスは、木星(小説版では土星)に向けて強力な信号を放つ。その探査のため、デヴィッド・ボーマン船長ら乗組員と人工知能HAL9000を乗せた宇宙船ディスカバリーが木星に向かう。映画版は続編の「2010年」まで制作されたが、小説版はその後さらに「2061年宇宙の旅」、「3001年終局への旅」まで刊行された。モノリスは進化を誘導するものなのだが、ある生命体の進化のためには、別の生命体を滅ぼすこともありうるという、ちょっと厄介なものだ。2020年となった現在、モノリスが姿を現したのはなぜなんだろうか。
天体写真撮影に便利な多機能デバイスZWO ASIAIR PROに動画撮影機能が追加された。天体望遠鏡で惑星のクローズアップ写真を撮影する場合、大気のゆらぎなどで像がボケるので、動画を撮影して鮮明な画像だけを選び、これらを重ね合わせるという手法が主流だ。新機能は、ASIAIR PROのファームウェアを更新することで使える。ファームウェアの更新は、ASIAIR PROとiPadなどのアプリを起動すれば、自動的に行われる。ますます機能が充実したASIAIR PROだが、実はほとんど使う機会がない。というか、そもそも星を見る機会がほとんどない。このままでは実戦投入する前にまた新製品が出ちゃうかも。
アメリカの作家ジョン・グリシャム原作の映画「依頼人」は、マフィアの秘密を知ってしまい、FBIにも追われる身となった少年が、心に傷を抱えた中年女性弁護士に助けられながら、家族を守るために戦う物語だ。テネシー州メンフィスで母、弟とトレーラーハウスで暮らす少年マーク・スウェイは、マフィアの弁護士の自殺現場に出くわし、道連れにされそうになる。かろうじてその場を逃れたマークだが、弁護士と一緒にいたことが警察に知られ、執拗に事情を聞かれそうになる。実は、弁護士は、マフィアの殺し屋によって殺された上院議員の死体のありかを知っていたのだ。マフィアはマークに対し、警察にしゃべったら家族ともども殺すと脅しをかける。一方で検事のロイ・フォルトリッグ(トミー・リー・ジョーンズ)は、マークが口を割らなければ、司法妨害の罪に問うと宣言する。マークはたまたま飛び込んだ弁護士事務所にいたレジー・ラブ(スーザン・サランドン)に助けを求め、たった1ドルで依頼人となるのだった。というわけで、マフィアとFBIの両方に追われながら、悪ガキとおばさん弁護士の勇気ある行動が展開される。本作では、他の映画でもたびたび取り上げられた証人保護プログラムが登場するが、最後はやはりこれしかないか。