チャレンジャー
アメリカの民間企業スペースX社の宇宙船クルードラゴンが、ファルコン9ロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。民間企業の宇宙船としては初めて運用段階に入ったこの打ち上げに、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗していることは喜ばしい。かつてアメリカはスペースシャトル計画を実行し、華々しい成果を挙げてきたが、チャレンジャー号爆発事故とコロンビア号空中分解事故という重大な事故も起こし、2011年をもって計画を終了していた。1986年のチャレンジャー号爆発事故は衝撃的で、当時大学生だった野口さんもそうだろうが、ぼくもあの映像は今なお強く印象に残っている。事故を受けてレーガン大統領は事故調査委員会(ロジャース委員会)を設置、そのメンバーだった物理学者のリチャード・ファインマンが、原因がOリングにあったことを簡単な実験で実証したのも有名だ。チャレンジャー号は失われたが、未知なるものへの人類の挑戦はまだまだ続いていくだろう。野口さんはISSに半年間も滞在し、さまざまな科学実験も行うということで、活躍を祈りたい。

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