アレシボ天文台
プエルトリコにあるアレシボ天文台は、半世紀以上にわたって世界最大を誇った電波望遠鏡だ。窪地を利用して建設された直径305mの電波望遠鏡は、1974年にヘルクレス座の球状星団M13にメッセージを送るなど、地球外知的生命体探査(SETI)にも深く関わってきた。カール・セーガン原作の映画「コンタクト」では、主人公エリー・アロウェイ(ジョディ・フォスター)がアレシボ天文台で研究を行っていたし、007「ゴールデンアイ」では、ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)の敵の秘密基地として登場する。そのアレシボ天文台の電波望遠鏡が老朽化し、今年になってから事故が続いたため、解体されることが決まったそうだ。アレシボ天文台のデータを解析して地球外知的生命体からのメッセージを探すSETI@homeも、今年3月に停止している。世界で500万人以上が参加する画期的プロジェクトだった。

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