火星大接近
地球のすぐ外側の軌道を回っている火星は、2年2ヶ月毎に地球に接近する。地球も火星も太陽を回る軌道は楕円だが、地球軌道が円に近いのに対し、火星軌道はちょっとゆがんでいて、地球と火星との距離も0.6〜1億㎞くらいまで変化する。今回の接近は大接近といえる近さで、10月6日に6207万㎞まで接近する。一昨年の大接近時は、5759万㎞まで近づき、火星の視直径は24.3″だったが、今回は22.6″と、それよりはほんのちょっと小さい。ちなみに、木星の視直径は40″ほどだ。最接近時は木星より明るいので、さぞかし大きく見えるんじゃないかと期待する人もいるだろうが、残念ながらそうではない。表面の模様を見るには、それなりの口径の天体望遠鏡が必要だ。地球のお隣さんとはいえ、はるか彼方にある星なのだ。

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