怪談牡丹燈籠②
毎夜、恋仲のお露と逢瀬を重ねる新三郎は、日に日にやつれていく。不審に思った者が部屋をのぞくと、新三郎と一緒にいたのは骸骨だった。お露とお米は死後、谷中三崎(さんさき)町の墓に葬られたが、そこから毎夜、下駄の音を響かせながら、新三郎のもとを訪れていたのだ。このままでは新三郎は死んでしまうと心配した周囲の者たちは、和尚に相談する。和尚は、仏像を肌身離さず持ち、魔除けの札を家中に貼り付けておけば、幽霊は入れないとアドバイスする。しかし・・・。というわけで、新三郎は結局死んでしまう。お露とお米の墓があったのは谷中三崎町ということだが、団子坂下から上野台地に登る坂は三崎坂という名前だ。ここから根津の清水谷まで、当時は不忍通りがないので、お露とお米(の骸骨)は藍染川に沿って歩いたのだろうか。
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