死刑台のエレベーター
マイルス・デイヴィスが音楽を担当した映画「死刑台のエレベーター」は、フランス ヌーベル・ヴァーグ初期の代表作の一つだ。パリの高層ビルにある土地開発会社に勤めるジュリアン・ダヴェルニエ(モーリス・ロネ)は、社長夫人のフロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と愛人関係にあった。2人は社長を自殺に見せかけて暗殺する完全犯罪を計画、ダヴェルニエは首尾よく実行する。しかし、侵入用ロープを置き忘れ、現場に戻ろうとしたところでビルの電源が切られ、エレベーターに閉じ込められてしまう。しかも、ダヴェルニエのクルマが不良少年に盗まれ、挙げ句の果てにその不良少年は、ダヴェルニエの名をかたって殺人を犯してしまう。姿を消したダヴェルニエを探して、夜のパリをさまようフロランス。マイルスのトランペットが、パリの暗闇に響き渡るのが実に印象的だ。

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