部分日食⑧
6月21日の夜、全国で部分日食を見ることができる。東京での天気予報はいまのところ曇りで、見えるかどうかわからない。晴れれば専用のND(減光)フィルターが必須だが、雲の厚さによっては、雲がNDフィルター代わりとなって欠けた太陽が見える可能性もある。それはともかく、普通に日食を撮影するには、いくつかの方法がある。まずは望遠鏡や望遠レンズでクローズアップした太陽を撮影する方法だ。次に、連続写真を撮影する方法がある。日食の始まりと終わりまでが収まる画角のレンズを使い、三脚でカメラを固定し、一定の間隔で何枚も撮影していくのだ。フィルムカメラ時代は多重露光といって1枚のコマに撮影したが、デジタルカメラの場合、比較明合成という手法で1枚の画像に合成する。クローズアップ写真と比べると一つ一つの太陽像は小さいが、日食がどのように進むかがよくわかる写真になる。NDフィルターがなく、スマホなどでお手軽に撮影したいのであれば、木漏れ日を撮影するのがいい。ピンホールカメラと同じ原理で、欠けた太陽の像が見えるのだ。さらにさらに、国立天文台特設ページでは、太陽フレア望遠鏡などによるライブ配信を予定しているので、これでもいいかも。

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