マージン・コール
2008年に発生したリーマン・ショックは、サブプライムローンと呼ばれる(金融機関にとって)リスクの高い住宅ローンで多くの不良債権が発生したことが契機となった。アメリカではサブプライムローンを証券化した不動産担保証券(MBS)が販売され、これを大量に抱えた投資銀行リーマン・ブラザーズが、倒産に追い込まれることになった。ケヴィン・スペイシー主演の映画「マージン・コール」は、このリーマン・ショックをモデルにした物語だ。ニューヨーク ウォール街の投資銀行である日、大規模なリストラが行われた。解雇を言い渡されたリスク管理部門の責任者エリック・デールは、部下のピーター・サリヴァンにUSBメモリーを託して会社を去る。その中には、MBSの価格が下落すれば、会社の総資産を超える損害が発生する可能性があることを示すデータがあった。直ちに上司に報告したところ、会社は緊急役員会を招集、出された結論は、1日ですべてのMBSを売り抜けるという思い切った方針だった。ババ抜きに例えれば、誰か他人にババをつかませるということで、詐欺まがいといわれても仕方ないような話だ。現実の話に戻ると、リーマン・ショックはその後、世界的な金融危機をもたらした。新型コロナウイルス感染症による経済への悪影響は、リーマン・ショック以上になるともいわれていて、非常に深刻だ。

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