« 家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ | トップページ | ZWO ASIAIR PRO① »

2020年4月24日 (金)

金星が最大光度

 宵の明星 金星が28日、最大光度(マイナス4.5等)となる。金星と水星は地球より内側の軌道を回っている(内惑星)ので、地球から見ると太陽から一定の角度までしか離れない。太陽から最も離れるのが東方最大離角(宵の明星のとき)と西方最大離角(明けの明星のとき)だが、宵の明星の場合、東方最大離角のしばらく後に最大光度となる。これは図を描くとわかりやすいのだが、金星の光度は、地球・金星間の距離と金星の欠け具合とのバランスで決まる。地球・金星間の距離が近づくにつれ、金星が三日月のように欠けていくので、あまり近づくとかえって暗くなるのだ。金星が最大光度になる頃は、実は昼間でも見えるようになる。ただし、位置がわからなければ見つけるのは難しいだろう。双眼鏡や望遠鏡ならもっと見やすいが、まちがっても太陽を見ないように。この日の金星は、月齢5の月の北東にある。

Venus

« 家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ | トップページ | ZWO ASIAIR PRO① »

天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ | トップページ | ZWO ASIAIR PRO① »