アトラス彗星(C/2019 Y4)
昨年末に発見されたアトラス彗星(C/2019 Y4)が明るくなりそうだ。1844年に出現した大彗星と同じ、放物線に近い楕円軌道を描いていて、5月23日に地球と、31日に太陽と最接近する。いまはおおぐま座にあるが、4月はきりん座、5月はペルセウス座を移動していく。どのくらい明るくなるか予想は難しいが、4月中は6等前後になるかもしれないという。太陽に最接近するときの距離は0.25天文単位(地球と太陽との距離が1天文単位)で、この頃にはマイナス等級になる可能性もあるというから、久しぶりの大彗星ということになるかもしれない。しかし、満月よりも明るくなるかもといわれながら、太陽最接近時にほとんど消滅したアイソン彗星のような例もあるので、あまり期待しすぎない方がいいかも。なお、彗星の名前は発見者から名付けられるが、アトラス彗星を発見したのは、小惑星地球衝突最終警報システムというハワイのプロジェクトだ。
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