ミニムーン
地球を公転する衛星(人工衛星などは除く)は現在、月のみだが、かつては月以外の衛星もあるのではないかと主張されたことがあった。それらの主張はみな否定されたが、太古の昔、地球よりちょっと小さい天体が地球に衝突し、飛び散った破片が集まって月ができたというジャイアント・インパクト説によれば、地球の衛星はうじゃうじゃあったことになる。そのとき月になり損ねた破片なのか、または小惑星が月に衝突して飛び散った破片なのかもしれないが、2006年に一時的に地球の衛星になった天体2006RH120があった。2006RH120は直径3〜6mの微少な天体で、地球と似たような軌道で太陽を公転しているため、ときどき地球に接近し、地球の衛星になることがあるというのだ。これと同じような天体なのだろうか、最近、アメリカの天文学者カッパー・ビエルチョスが、3年前に地球の衛星になったとみられる天体2020CD3を発見した。2020CD3は直径1.9〜3.5mということで、まもなく地球の衛星ではなくなるという。カッパー・ビエルチョス氏のツイッターより。

« 2020年3月の星空 | トップページ | 京成博物館動物園駅跡 »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- ズィーティーエフ(ZTF)彗星(2023.01.27)
- 一番星と二番星(2023.01.26)
- 2023年2月の星空(2023.01.25)
- 寒波襲来(2023.01.24)
- 次期主力望遠鏡⑤(2023.01.21)
コメント